読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

ミミズクとオリーブ

2013-08-25 | 国内ミステリー
ミミズクとオリーブ (創元推理文庫)
芦原 すなお
東京創元社
『美味しい郷土料理を給仕しながら、夫の友人が持ち込んだ問題を次々と解決してしまう新しい型の安楽椅子探偵――八王子の郊外に住む作家の奥さんが、その名探偵だ。優れた人間観察から生まれる名推理、それに勝るとも劣らない、美味しそうな手料理の数数。随所に語り口の見事さがうかがえる、直木賞受賞作家の筆の冴え。
讃岐名物の「醤油豆」。焼いたカマスのすり身と味噌をこね合わせた「さつま」、黒砂糖と醤油で煮つけた豆腐と揚げの煮物。カラ付きの小海老と拍子木に切った大根の煮しめ。新ジャガと小ぶりの目板ガレイ(ぼくらの郷里ではこれをメダカと呼ぶ)の唐揚げ…次々と美味しいものを作るぼくの妻は、なんと名探偵だった!数々の難問を料理するそのお手並みを、とくとご賞味あれ。』


なんとも奇妙な作品で、奥さんの容姿や家の様子、生活の様子は昭和もかなり向こう、30年代な感じなのに持ちこまれる事件は現代(と言っても書かれたのは前世紀だが)。
違和感がしゃらんと流れてしまいそうな物語にいいアクセントになっているとみるか。
ほわんとしたいときにちょっとずつ読むのにはいいかな。


Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おそろし 三島屋変調百物語事始 | TOP | 政と源 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 国内ミステリー