ミミズクとオリーブ (創元推理文庫) | |
芦原 すなお | |
東京創元社 |
讃岐名物の「醤油豆」。焼いたカマスのすり身と味噌をこね合わせた「さつま」、黒砂糖と醤油で煮つけた豆腐と揚げの煮物。カラ付きの小海老と拍子木に切った大根の煮しめ。新ジャガと小ぶりの目板ガレイ(ぼくらの郷里ではこれをメダカと呼ぶ)の唐揚げ…次々と美味しいものを作るぼくの妻は、なんと名探偵だった!数々の難問を料理するそのお手並みを、とくとご賞味あれ。』
なんとも奇妙な作品で、奥さんの容姿や家の様子、生活の様子は昭和もかなり向こう、30年代な感じなのに持ちこまれる事件は現代(と言っても書かれたのは前世紀だが)。
違和感がしゃらんと流れてしまいそうな物語にいいアクセントになっているとみるか。
ほわんとしたいときにちょっとずつ読むのにはいいかな。