読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

軍師・参謀―戦国時代の演出者たち

2011-08-27 | 歴史小説・歴史
軍師・参謀―戦国時代の演出者たち (中公新書)
小和田 哲男
中央公論社
『下剋上の世を生き抜く戦国大名の補佐役として、戦場の天候を占い、種々雑多なジンクスを統轄するなど、陰陽道をはじめさまざまな知識を駆使した軍師・参謀―その実像はカリスマ性をもって語り継がれてきたため、いまだ謎につつまれている。戦国時代の名軍師とされる山本勘助、山中鹿介、真田幸村、竹中半兵衛、雪斎らの事績を洗い直し、果たした役割を明らかにするとともに、戦国武将にとって合戦とは何であったのかを解明。 』


『軍配者』シリーズを読み、史実としての軍配者=軍師はどういうものだったのか知りたくて本書。
小和田さんは軍師と参謀を分ける。

時代小説中で誇張されたり創作されたりしている軍師は多いわけだが、それは何も昨今のエンタメ時代小説ばかりではなく、すでに江戸時代には始まっていて、今巷で高名な軍師たちも事実はそうではなかったということがけっこう多いということを知り興味深かった。

足利学校での軍師養成課程の実際は『早雲の軍配者』でのリアルな表現とそう遠くはなかったようで、本書でいまいち具体性を感じられないという方はフィクションであることを理解された上で読んでみられるのもいいかと思う。


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