読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

手わざの記憶

2010-01-10 | その他
手わざの記憶 (中公文庫)
村上 健司
中央公論新社

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『現代日本で消滅しつつある職人の「手わざ」。消えゆく伝統工芸を「最後のひとり」をテーマにして取材した。12回にわたり連載された「中央公論」の記事に、その後の周辺事情を追加取材するなど大幅に加筆、修正し、「職人」と「もの作り」の今を問う。
 再生された手摺り花札
 鋳物の町の意地が残したベーゴマ
 子供たちの万能ナイフ「肥後守」
 古紙から生み出された江戸張り子
 「涼」を演出する江戸風鈴
 ガラスの中で時を刻む砂時計
 光輝く筆記用具、ガラスペン
 実用本位で作られる花巻傘
 持ち運び可能の簞笥、柳行李
 天然素材の掃除用具、座敷箒
 魔法の焜炉、切り出し七輪
 植物生まれの和の光、和蝋燭 』


この12の伝統工芸品の中で実際に見たことがことがある、使ったことがあるものはいくつあるだろうか。
現在使っているかどうかを問うまでもなく、過去においてでさえ経験していないものがほとんどだろう。
かろうじて砂時計くらいだろうか。
その砂時計も我が家にはひとつもない。

職人がその技を伝えたくても、そもそも材料が手に入らない、販路がないという事実はいかんともしがたい。
博物館でしかお目にかかれなくなるのも時間の問題か。
それを惜しいと思うのもわからなくもないが、時代の流れ…記録し、記憶しておくしかないのだろうなぁ。


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