『撮影にはよくよく気をつけた方がいい。非写真はこの世ならぬ存在を写しだすことがある。いつからか私が撮る写真には、死者が写るようになった。みな明るく和やかな表情で、愛する人に寄り添うように……。その異能を買われて山奥の秘湯に赴いた私が、死人が最期に入るという野天風呂で目にしたものとは。身も凍る恐怖と感動の名作「さるの湯」ほか、カメラと写真をモチーフにした名手のホラー小説集。 』
夏だからなのだろう、怪談の出版が多い。
これもそのひとつ。
写真がどうあるべきか、考えたことはなかった。
高橋が深くその考察を試みているのが興味深かった。
私にとっては真を写す記録で十分ではあるのだが。