ボナさんの北海道の釣り三昧II(休養中)

投げ釣り主体に北海道の沿岸に出かけます。夏にはフナや鯉釣りも。

「穴」を読む

2014-02-01 18:15:43 | 釣り
晴耕雨読ではありませんが、地吹雪の荒れる昨日から今日にかけて、小山田浩子の芥川賞受賞作「穴」を読み終えました。読解力が落ちていますので、読み切った、あらすじは判っている、とは言えるのですが、小説作法も少しかじったことがありますが、難解でした。

現世のものとは思えない獣が、穴を通してあの世に導きます。現世の人には、興味が無いのでしょう、人物描写が粗で、あの世の夫の兄とは、いろいろと思い入れが深く会話が弾みます。もう少し面白い話が聞けたらと思います。前置きが冗長で、穴に絞って書いてあったなら、と思いました。

短編が2篇、受賞作の他に掲載されております。「いたちなく」いたちが住み着いた家を改装して住んでいる友人の話。母イタチの断末魔は可哀相であり、本当にシシ肉を食べたのか、不気味でもあります。イタチが泣いて何の危険を告げたのか、象徴的です。

その友人に赤ちゃんが誕生し、お祝いに出かけると大雪で帰れなくなるというもう一遍も恐ろしい話「ゆきの宿」です。これぞ芥川賞と言われる小説です。釣りのボーズの時などリベンジに出かけますが、今の私には、口直しの小説を探して来なくちゃなりませんね。