「ボブ吉」デビューへの道。

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野間口徹さんの似顔絵。「SP(エスピー)」最終回

2008-01-27 21:00:27 | 有名人似顔絵【な・は行】


●「SP SECURITY POLICE 警視庁警備部警護課第四係」第11話
「動く壁を完遂せよ」

「J・F・ケネディはこう言いました。
国が君たちに何をしてくれるかを、考えるのではなく、
君たちが国に何が出来るのかを、自らに問いかけて欲しいのです!」
麻田首相(山本圭)のスピーチです。
皮肉な事ですが、西島(飯田基祐)・尾形(堤真一)は、
国に何が出来るか、自らに問いかけ続けてたんでしょうね。
20年前のあの事件の時の演説でも、
「日本は、このまんまでいいんですか?
外に向って、ハッキリとモノを言えないような国でいいんですか?
外国からの脅威に対抗する手段を持たない、ひ弱な国でいいんですか?
その脅威は、すぐそばまで迫ってるんですよ!」
この麻田の演説の内容って、尾形の考える、SPの「それ」と
シンクロしてません?

さて公式サイトによれば、尾形(堤真一)は、
井上(岡田准一)が両親を亡くしたテロの現場に遭遇していて、
その経験からSPになろうと決意する。
シークレット・サービスでの研修経験を持ち、
警察組織の改革論者であり、少し謎めいた人物、
と最初から、それと匂わせるような紹介をされています。
「エピソード0」の回で、「正義を守る為(に警察官になった)。」
と言う尾形に、「うそなんですね。」と井上は、
冷静に否定してましたもんね。
面白シーンかと思いきや、井上の直感は外れなし、って事ですか。
となると今回のラストシーン、尾形を険しい表情で睨む井上の
暗示してるものは、尾形と井上の敵対なんでしょうか。
その舞台となるのは、4月5日放送のSP2時間スペシャル、
あるいは映画(あるとすればね)でって事になりますか。

「エピソード0」ついでに書きますが、
(今回自殺したことになった)西島、尾形の二人と、
井上が面会したシーンがあったじゃないですか。
今思えば、おかしくないですか?
井上は西島に対して、すごくイヤな印象を感じてましたよね?
西島と尾形が「大義」の下に、運命共同体であるなら、
尾形に対しても、イヤな印象を感じてなくちゃ
変じゃないですかね。
僕はほんの少しだけ、西島と尾形の考え方には、
ズレがあったのでは?と思ってるんです。
ただそれも、尾形の「仕方ないだろ。大義の為だ。」のセリフで
打ち消さざるを得ないんですが。

さて今回気になった事があります。
山西(平田満)に追われて、逃げる井上と麻田首相(山本圭)。
途中で井上は、自分の血痕が山西への目印になってる事に
気付いてましたよね?
ただその直後に、壁に思いっきり血痕をつけてたじゃないですか?
エンディングでも、そのシーンはフィーチャーされてました。
あれは何か意味があったんでしょうか?
ちょっとだけ、イヤな想像をしてしまいます。

充分楽しませてもらったんですが、ひとつだけ脚本に
ケチをつけるとするなら、麻田らが、暴漢によって
人気取りを画策したことが、事の発端ですよね。
そんなリスクを背負う事、やろうと考えますかね、普通。
まあ選挙などでは、ある事ない事書いた怪文書が出回ると言いますし、
その程度の事、政治の世界では、よくある事なんでしょうか。