●「クローズド・ノート」
例の「初日舞台挨拶の記事」の追記という形で、「クローズド・ノート」の
感想を記事にさせていただきます。
さすがに、あの舞台挨拶の騒動で、映画館に行くのをためらってましたが、
観てきました。観てよかったと思います。面白い作りの映画でした。
小学校の教師を目指す香恵(沢尻エリカ)が、アパートの前の住人
小学校教師・真野伊吹(竹内結子)の置き忘れた日記を、
読んでしまうところから、物語は動き出します。
僕の行ってるシネコンでは、パンフレットが閲覧できるんですが
この映画に関しては「ビニールとじ」。
要するに、ネタバレ厳禁と言いますか、その秘密(オチ)が、
最大のポイントということです。
秘密は、2つあります。
しかし、その秘密は、ほとんどの人が、途中で想像できると思います。
そして明かされ方も、シンプルです。
なので、その秘密がわかってしまって、泣く、感情が動くというより、
結末が想像できるから、それまでの過程において、感情が動きやすく
なってるという感じでした。
シンプルなエピソードですが、伊吹の生徒で、登校拒否してた女の子が、
クラスに現れるシーン、ここが僕が一番涙したところでした。
大きな秘密の想像がついた分、紛失した答案用紙の伏線を、
見抜けなかったのが、悔しかったです(笑)
原作にはない、映画的な仕掛けがあると、雑誌で読んでたのですが
香恵の憧れる俳優さん(黄川田将也)の事でしょうか?
黄川田さんの役どころは、香恵の憧れるVシネマの俳優さん。
香恵の部屋には、ポスターも貼ってあります。
香恵が伊吹の日記を読み、伊吹が憧れる男性を想像しますが、
もちろん顔はわからないので、憧れの俳優さんに「変換」されます。
映像化する時にネックとなる部分を、上手く工夫したものです。
想像してる時、ポスターの黄川田さんが出払ってて居ないっていう
遊びもありましたね。
◆「クローズド・ノート」もうひとつの感想◆
マンドリンクラブの演奏会のシーンで、大久保綾乃さん発見!
一気にテンション上がりました(笑)
「はるちゃん 5」に出演されてた時から、ファンだったんです。
所属事務所の掲示板も、よく覗いてたんですが、
ある時期に、所属事務所のプロフィールから外れました。
それから何度か、インターネットで検索してみたんですが、
情報は得られず。年に1、2度放送される泉ピン子さん主演の
2時間ドラマには、出演されてたので、どこか違う事務所に
移籍されたんだろうなとは思ってました。
今回映画出演されてる姿を見て、安心しました。
移籍した事務所のプロフィールも検索できました。
派手さはありませんが、いい女優さんなので、これから出演作が
増えていって欲しいと思います。
◆「クローズド・ノート」の公開初日舞台挨拶の騒動について◆
沢尻エリカさん主演映画「クローズド・ノート」の公開初日舞台挨拶が、
波紋を呼んでますね。
沢尻ファンの僕が見ても、「やっちゃったな。」という感じでした(汗)
今朝のフジ「とくダネ!」で、その舞台挨拶直前のインタビューが
放送されていました。
(「直前」と言っても、前日金曜日の夕方に収録されたものですが)
インタビューの受け答えは、すごくしっかりしていました。
特に、仕事に関することは、熱心に話されてましたね。
これは、インタビュアーの人にも、よるんでしょう。
内容としては、
●雑誌・新聞に色々書かれることに関しては、
それは自分にも、少しは否があるからだろうし、
何を書かれても気にしない。
●「素」の自分は、メディアに見せるものではない。
●今でも「女優」とは思っていない。意識していない。
(と言いつつ)3年後、女優を続けてるかどうかはわからない。
●今回の映画、ワンカット(カメラの長まわし)では、
(演技の)新しい発見があった。面白かった。
「長まわし」では、リハーサルの意味があまりなく、
本番のテイクの中で、その本番にしか現れない表情、衝動がある。
「本番中、その中では、役を生きている」
演技、表現が、凄く好きなんだということは伝わってきました。
スタッフへの感謝の気持ちも、当然持ってます。
それが、「あの瞬間」には、飛んでしまったのでしょう。
ご本人は、自分は何も変化してないと、おっしゃってましたが、
周囲の見る目が変わり、仕事も増え、自分を守ろうとする
意識が、強くなってきたんじゃないですかね。
冷静になったら、この仕事をずっとやっていきたいと思う
気持ちに、気付く時がくるんじゃないでしょうか。
今は少し休息が必要かもしれませんね。