あの原発事故で東電は「最悪の事態ではない」
「健康に被害はない」を繰り返してきたが
世界的権威のフランス放射線防護原子力安全研
究所が最近、「福島の事故で、海洋に流出した
放射性物質セシウム137の総量は2万7千テラ
・ベクレル(テラは1兆倍)に上ると推計する」
という試算を発表した
2万7千テラ・ベクレルと言われてもピンとこないが
この数字は、東電が公表した数値の20倍にあたる!
更に、フランスの同研究所は、この数値は「人類が過去に
経験したことのない規模の放射性物質の海洋流出」
と指摘している
本当なら、背筋が凍る事態だが、何故に東電は「本当」
を発表しないのか。「本当」の数値が判らないというの
なら、そんな低レベルの企業に原子力という“怪物”は
任せられないし、隠蔽なら“正しさ”という理念のない
害悪企業というレッテルを貼らざるを得ない。何れにし
ても、企業として東電は終わっている
世界的企業のオリンパスが、企業買収に関わる疑惑で揺れ
ている。企業の信頼は壊れ、株価も反落している。この疑
惑を明らかにしたのが、元社長のウッドフォード氏だ
彼は、“事件”をほじくり返したために解任された。この
一連の事件を、アメリカのFBIも捜査に乗り出したとい
うが、今頃、オリンパス経営陣は戦々恐々だろう
百億円以上の会社の金を、水洗トイレに流すが如く、賭け事
(おそらく)に投じて消してしまった大王製紙の井川意高前
会長。結果的に、彼のバカさ加減を許していた顧問の父親や
現経営陣の姿勢も厳しく問われるだろうが、同族企業にはウ
ンザリさせられる。その点、アシックスの創業者・鬼塚喜八
郎さん(1918~2007)は偉かった…
さて、東電にしてもオリンパスにしても、企業の根底を揺る
がしたのは“外国企業”“外国人”だ。大王製紙の場合は
カジノ…。ま、苦しいところだが賭けの胴元は外国だ
何れもキーワードは「黒船」。この構図、過去も現代も何も
変わっていないのだ。なんとも嘆かわしい。強い力を持った
他人から言われないと、自分を変えられない体質は、幼稚で
虚弱と言われても仕方がない。変わりたい気持ちは強いけど
自分では何も出来ず、ただ“黒船”到来を待っているだけ…
情けないじゃないか。自らを鼓舞し、ダイナミックに“自分”
を変えようぜ、ニッポン!