数日前、米国ロサンゼルスの高校で
一人の生徒が持ち込んだ銃が暴発した
それにより、15歳の女子生徒が頭に弾を受けて重体
更に別の男子生徒の首にも重傷を負わせた
犯人の生徒は、銃をバックパックに入れ
護身のため、通常から持ち歩いていたという
そのバックパックを机に置いた瞬間、銃が暴発したのだ
故意に打ったのではないので事故だ…と言えるのだろうか
そもそも、高校生が銃を持つことが犯罪だ
だが米国では、一般家庭に銃が普通にある
(ただしNY市では禁止されている)
だから、子供が家の銃を持ち歩くということは
案外、多いらしいのだ
米国では、子供による銃の事故や事件が
日常茶飯事、頻繁に報道されている
その度に「なんという悲劇」とキャスターは言うが
「だから銃を持ってはいけない」とは言わない
なぜなら「憲法に保障された権利だから」だ
高校で銃の乱射事件があると
彼らは防衛手段として
「校内を武装化」するのが最善と言う
学校の警備員に銃を持たせ警戒させる
そして、我が子の安全のためと
銃を持たせる家庭もあると聞く
「目には目」「銃には銃」思想だ
銃の乱射事件があった高校では
事件後、かなりの数の生徒が
銃を携帯するようになったという
従って、件の銃の暴発による事故は後を絶たない
乱射事件による被害以上の被害が起きているのだ
日本人にはブラック・ジョークに思えるが
彼らは大真面目に「武装こそ最善策」と考える
「武器を持たない・持たせない」という発想はない
(ただ、NYに限っては、武器の所持禁止が当たり前だ
市内の高校の出入り口には金属探知機があり
登下校の際は、警備員ではなく、本物の警官が
チェックしていたのを、僕は目撃したことがある
凄いカルチャー・ショクを受けたものだ)
さて…米国の銃社会事情を「愚か」と切って捨てる諸兄も
「核の傘」に関しては「必要悪」と答えるのではないか
それとこれとは別?
そうかな~?
何処かの核保有国が、間違って核を暴発させても
それでも「核」は必要悪と言えるだろうか
その被害者に、自分の愛する者がいたとしても…