そう、およそ人間事象の分野において、人間の尊厳こそが
人間たちの目的であるはず。そのための政治であり、科学
であり、教育であり経済であるはずなのだ。だが、現実は
どうだ。資本主義や社会主義といった、経済を基軸にした
イデオロギーが世界を覆い、そのために経済が独走しだし
本末転倒、政治や教育や文化が経済の奴隷となり、そのた
めに人間の尊厳が犠牲になってしまっている
まことに愚かとしか言いようがない
今回の東電の傲慢を見よ。自分たちが取り返しのつかない
事故を起こしたというのに、その尻拭いを庶民に押し付け
自分たちの多大な恩恵ある立場は存続させようと開き直っ
ているではないか。これは、とりもなおさず、経済・企業
の「人間の尊厳・人類への奉仕」という本来の目的を完全
に忘れ去り、自己の保身が全てになってしまっているからだ
これは東電ばかりではない。具体的にオリンパスなどの名
前を挙げるまでもなく、殆どの企業が本末転倒に気づかず
人を不幸にする間違った邪教を信じ続けているようだ
企業ばかりではない。現政権や支離滅裂政党たちにみるよ
うに、政治もパラノイアとなっている。なんとも嘆かわし
い。人間たちに同情を禁じえない
つくづく、人間に生まれなくて良かったと思う今日この頃である…