世界屈指の名門コーネル大学のダニング博士と
クルーガー博士の研究によると、論理的な思考
力、理解力の高い人ほど、自己の能力に対して
過小評価する傾向が高いという
つまり、自分の事を、それほど「頭が良い」と
は思っていないのだ。逆に、思考力、理解力等
が低い人ほど「自分はできる」と思っているら
しい。どうしてそうなるのか。両博士は言う
「①能力が低い人は、能力が低いがゆえに、自
分がいかに能力が低いかを理解できない」
「②能力が低い人は、他人のスキルを正しく評
価できない」
「③だから、能力の低い人は自分を過大評価す
る傾向にある」のだ、という
(ダニング=クルーガー効果)
「いるよねぇ~。例えばウチの課長」等と、自
分を棚に上げて他人を評価する人も、「能力の低
い人」だ。これを「バイアスの盲点」と呼ぶ
一般に、他人を低く評価する人、「自分以外馬鹿
ばかり」と思っている人の多くは、能力が低い
という結果が出ているらしい
歴史を振り返っても、世間を見回しても、不遜
な人間、傲慢な人間に限って、教養がなく、能
力が劣っていると感じるのは自分だけではない
と思う。教養があり常識があり能力の高い人ほ
ど謙虚であり、決して人を馬鹿にはしない
その点、自分はどうか
特に運転中、他のドライバーの操作に対して
「下手くそ!」と車内で毒づき、ノタノタし
ている女性ドライバーには「運転止めろ!」
「下手くそのくせに、大型ベンツ乗ってんじ
ゃねぇ!」と怒り狂っている。全く、無教養
で紳士じゃない。道は遠い…