「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

ラッキー? or アンラッキー?

2011年10月16日 02時05分06秒 | Weblog

米国で「最もラッキーな都市」は“カリフォル
ニア州サンディエゴ”だという。米国の男性雑
誌「メンズ・ヘルス」にあった記事だ。その選
ばれた理由が“全米100都市のなかで、宝く
じの当せん率やゴルフのホール・イン・ワン達
成率がもっとも高く、落雷件数や落下物による
衝突死がもっとも少ない”からだという

統計で、宝くじが当たるなどの幸運が多く、天
災や人災などの事故が少ないとなれば、やはり
「ラッキーな都市」となるのだろうが、問題は
その期間だ。100年間の統計でラッキー度が
高かったならば、それは頷ける結果と言えるが
1年、もしくは数年の統計なら“偶然”と言え
なくも無い。その統計の期間を雑誌は明らかに
していない

似たような事は日本でもある。いわゆる“パワ
ースポット”なる場所だ。以前、その場所に関
わったことで“元気になる良い事”“幸運を招く
事”があったとかで、木や石や池や山や川など
が「有難い」とされているのだ

しかし、これも統計的には曖昧で、ハッキリ言
って胡散臭い。その場所に“賽銭箱”が置かれ
たニワカ神社や、お土産屋などが並んでいると
ご利益も、商売のための作り話に思えてくる
「イヤイヤ、ご利益があるから人が集まってき
て、その人たちを相手に商売しているのだ」と
反論されそうだが、鶏が先か玉子が先かの話だ

ともかく、もしもその場所で“良い事”があった
としても、それは場所が招いたのか証明できない
し、その場所で100年ばかり統計を取ったなら
果たして本当に“パワースポット”足りえるか大
いに疑問だ。観光客が多く集まったおかげでスリ
や窃盗などの犯罪が増え、観光客の乗ったバスが
転倒事故を起こすこともあり得るだろうし、統計
的に結果として「事故や犯罪の多い場所」となる
可能性は高い。そうなると、もう“パワースポッ
ト”ではなく、“災いの地”だ

後世の歴史家は、その現象を見て「結局、良いこ
とも悪いことも、原因は場所やモノではなく、人
にあった」と結論づけることだろうし、そもそも
何がパワースポットだ、と言いたい

こう書くと、なんて偏屈、へそ曲がりな奴と思わ
れそうだが、ありもしない絵空事に浮かれ、ラッ
キーだのアンラッキーだのと毀誉褒貶(きよほう
へん)、八風に冒されて右往左往している輩より
偏屈なへそ曲がりの方がナンボかいいのだ


因みに、先の雑誌だが、「最もアンラッキーな都
市」として、“ウェストバージニア州チャールス
トン”を挙げている。落下物の衝突による死亡率
が最も高く、宝くじの当選者もいなかった、のが
理由だが、その土地にこそ、僕は訪ねてみたい

街の入り口に「全米一のアンラッキーな街によう
こそ」の看板を作れば、面白がって全米から人が
集まり全米一観光で潤う街になる、かも…ね

そうなると、もはや“アンラッキー”ではない
要は、“こちら”次第なのだ
コメント
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