第一次世界大戦時、農作物や鉄鋼などの
ヨーロッパへの輸出で、アメリカは莫大
な利益を手に入れた。いわゆる戦争特需だ
その金で重工業や自動車産業に投資をし
アメリカ経済は大発展を遂げる
(その陰で欧州では、非戦闘員も含めて
凄まじい数の人間が殺され続けていた…)
人々は「アメリカの永遠の繁栄」と浮かれた
しかし、1929年、ニューヨーク・ウォール街
で株価大暴落が起こる。それは1ヶ月も続いた
天国から地獄。正に「魔は天界に棲む」である
アメリカが起こした恐慌は、全世界の経済を
奈落に落とした。世界の人々は極貧に喘いだ
それから約8年後、大日本帝国が中国を侵略し
第二次世界大戦の原因を作った。世界は再び
戦火に包まれ、人類史上最大の争いとなった
すると…アメリカに再び戦争特需が訪れる
その利益は第一次大戦を遙かにしのいだ
莫大な利益はアメリカを蘇生させ、世界一の
経済大国に押し上げた。そして世界一の軍事
大国にもなった。その圧倒的な軍事力を使い
ケンカを仕掛けてきた日本の各都市に、次々と
爆弾を落とし、市井の人々10万人以上を殺し
更に史上最悪の兵器・原爆を2度も落として
40万人近くの市民を抹殺した
アメリカは、この戦争に勝利し大国としての
揺るがぬ自信を手に入れた。アメリカは世界
の中心となり、経済は益々発展した
戦争は、国益を得る最高の手段と彼らは感じた
だから彼らは、次々と戦争を仕掛け、他人の
争いにも首を突っ込む。そして武器や物資を
売り莫大な利益を手にし、邪魔者は排除した
莫大に利益で更に武器を増やし、持ちきれぬ
武器を消費するため、更なる戦いを始めた
このスパイラルは永遠に続く…
因みに、アメリカの国防費は、表向きには
5878億ドル(約62兆6400億円)だが、実際には
CIAの秘密費や他国に対する軍事支援費などがあり
1兆ドル(約110兆円)に上る。桁違いの軍事費だ
その金の半分でも、途上国の子供の教育や食料に当てれば
世界はアッという間に明るくなるのに…
軍事費第2位の中国は、2208億ドル(約18兆4000億円)
アメリカのライバル国と言われるロシアは
日本より少し多い446億ドル(約4兆7500億円)と
意外に少ないが、社会主義国が本当の防衛費を
世界に発表するはずがないので、眉唾だろう