いまや世界から非難を浴びている東電
その社長の清水正孝氏が入院し戦列を離れた
最高責任者の離脱は、さすがにマズイと思ったのか
隠遁状態だった勝俣恒久会長が会見を開いた
だが、その内容は専門家からも
「現状認識が甘い」と批判されるものだった
少なくとも、勝俣会長の言葉に奮起し
更なる努力を重ねようと思った東電の社員は
ほぼ皆無だったのではないか
また、今は闘いの真っ最中だから
あえて批判をしない兵士や市民は多いが
国の最高責任者・管総理はリーダーとして如何か
答弁でも、酔っ払ったようなロレツの回らない
ダラダラとした話し方と酒焼けのガラガラ声は
士気を鼓舞するどころか、逆に力が抜けてしまう
闘いはリーダーで決まると言っても過言ではない
どんな強兵が揃っても、指揮官が無能だと戦は勝てない
日蓮の有名な言葉がある
『いくさには大将軍を魂とす
大将軍をく(臆)しぬれば
歩兵(つわもの)臆病なり』
東電にしても、また日本国にしても
こういったリーダーを据えてしまった
株主や社員や、そして国民にも責任はある
だが、いまそれを言っても仕方がない
これから、どんなリーダーを選ぶかが問題だ
まず僕の判断基準は、善悪・正邪に厳格なこと
悪や邪に曖昧なリーダーでは絶対に駄目だ
そして、行動が迅速。悪戯に会議で決断を伸ばさない
決断したことに対する全責任は自分と言い切る人
高い見識と抜群の行動力も欠かせない
さらに、人情の機微を分かっている人間で
なおかつ、情に流されない強い意志の人
適材適所の正しい人事が出来る人
言葉に力があり、人々に希望を与え、やる気にさせ
各国の首脳陣を説得し納得させられる人
金や異性(妻以外の)や名誉には全く興味のない人
評論家や傍観者とは相容れないことも大事だ
見た目も凛として清々しく精悍だが
自分をどう見せるか等、全く思考にない人で
何より国民・市井の人々の幸福を考える人
人間の価値判断が、金や名誉や学歴や家柄でなく
市民のために如何に行動したかが基準の人
謙虚で誠実で寛容で聡明な人
そして、国民のためなら
躊躇うことなく命を投げ出す人
そんな人が理想のリーダーなのだが
僕は荒唐無稽な理想を言っているのだろうか…?