地球が本当に丸いのか、実際に“確かめた”フラットアーサー
(地球は平坦だと主張する○○教原理主義の人々。
トランプ支持者の多くが、それだ)がいた。
彼は自作のロケットを作り、天に向かった。
そして、彼は確信した。「やはり、地球が球体だと
言っている奴らは嘘つきだ。私はこの目で見た。地球は平だ」と。
さて、彼はどのくらいの高さまで到達したのか。
570mだ。因みに、東京スカイツリーの高さは634m。
ここの展望台から眺めても、地球が丸い事は確認できない。
目視で確認するには、12000mまで上昇しないとならないからだ。
しかし彼は、“自らの目で確認した”平坦な地上が「
地球の姿」の真実と思い、それを公言したのだ。
なんともいやはや…だが、この手の人たちは、意外に多い。
上っ面な浅薄知識や間違った情報を基に
「荒唐無稽」を信じ込んでしまう人たちだ。
例えば「ワクチンは毒だ」とか、「妊娠菌」や
「スタップ細胞」は存在するとか、数え上げたらきりがない。
一旦それらを信じ、時間が経過すると熟成され、
最後には筋金入りのフラットアーサーとなる。
もう、そうなったら、いくら科学を根拠に説明しても、
邪教を狂信する信者のように、絶対に崩れない。
以前、「天上天下唯我独尊」の意味を勘違いして
「自分だけが尊い。だから他人の言うことは聞かない」と
我を張った人がいた。私が懇切丁寧に「それ間違ってるよ。
ここでいう我は、一応は釈尊を指しているけど、
本来の意味の“我”は、個々の生命のこと。生命は、
全宇宙のなかで最も尊いということ。
それを釈尊は悟ったということなんだよ」と説明しても、
フンッと聞く耳を持たなかった。
彼に、今まで読んだ仏教書を聞いたら、どこかの寺に置いてあった
小冊子と…。私は内心「ダメだこりゃ」と思い、話はそこで終わった。
筋金入りのフラットアーサーに対しては、どんな事実をつきつけても、
どんなに道理を説明しても、絶対に自説を曲げることはない。
だから、実害がない限り「変な隣人」として付き合うしかないし、
それで平和なら放っておく。
しかし、一見フラットアーサーのように見えて、
実は「間違っている」ことを知っていても、自分が不利になる為に、
保身のために「強情に否定する」輩がいる。
犯罪者や政治家に多いが…おっと、なにやら関西地方の
政治家の顔が浮かんだところで、話を終わりにしよう…っと。
※因みに、映画『カプリコン1』や、そのリメイク
『FLY ME TO THE MOON 』は、フラットアーサーの
大好物だ。彼らは、これは「真実」と思っている。