超大物脚本家・倉本聰氏が書いたテレビドラマ
「やすらぎの郷」が終わった。私は録画して毎回
欠かさず観たのだが、読後感ならず観後感は、
スッキリとしないものだった。理由は、登場人物
の多くが、そして主人公が、実に俗っぽく志が低
いと感じたからだ。これが今の老人たちの実相だ
としたら、なんともやるせない。
また、「死」の扱い方も合点がいかない。死は全
ての人間に訪れる最後の事実だ。最後の事実が忌
み嫌う不幸だとしたら、人間は不幸になるために
生まれたことになる。更に、80歳を過ぎた主人公
が、20代の女性に微かだが下心を持つ設定も、な
んとも汚く感じられた。
聖人君子を描いて貰いたいわけではないが、若者が
尊敬できるような老人が観たかった。
私の周りには、尊敬できる老人が何人もいる。現役
時代の職業は、大工、教師、会社員、商売人と様々
だが、彼らの人生に対する姿勢が清潔で真摯だ。他
人のために少しでも役立ちたいという思いに溢れて
いる。そういう老人たちを描いた物語を、いつか誰
かが書いてくれると良いのだが…
「やすらぎの郷」が終わった。私は録画して毎回
欠かさず観たのだが、読後感ならず観後感は、
スッキリとしないものだった。理由は、登場人物
の多くが、そして主人公が、実に俗っぽく志が低
いと感じたからだ。これが今の老人たちの実相だ
としたら、なんともやるせない。
また、「死」の扱い方も合点がいかない。死は全
ての人間に訪れる最後の事実だ。最後の事実が忌
み嫌う不幸だとしたら、人間は不幸になるために
生まれたことになる。更に、80歳を過ぎた主人公
が、20代の女性に微かだが下心を持つ設定も、な
んとも汚く感じられた。
聖人君子を描いて貰いたいわけではないが、若者が
尊敬できるような老人が観たかった。
私の周りには、尊敬できる老人が何人もいる。現役
時代の職業は、大工、教師、会社員、商売人と様々
だが、彼らの人生に対する姿勢が清潔で真摯だ。他
人のために少しでも役立ちたいという思いに溢れて
いる。そういう老人たちを描いた物語を、いつか誰
かが書いてくれると良いのだが…