またまたアイツがやってきた
最初は、2000年の春のニューヨークだった
異常なほど鼻水が出て、口蓋も腫れて
最初は風邪かと思ったが、実はアイツだった
つまり、僕のアイツはニューヨーカーなのだ
翌年は日本で春を迎えたのに、アイツは来た
そのままニューヨークに居てくれればよかったのに
そして、今年で14年目…
慣れたとはいえ、憂鬱だ
クシャミ、鼻水、口蓋の腫れ
ある日、突然、アイツが去って
くれないだろうかと考える
そうしたら、どんなに楽か…
何より、思考が鈍くなる
もともと鈍なのに…涙
シェークスピア「ハムレット」の
セリフの一節を思い出す
あー、汚らわしいこの体
ドロドロに溶けて露になってしまえばいいのに…
(あー、忌々しいこの鼻水
グシャグシャのグジュジグュで
ガビガヒだ…)
ハーックション!