「へンくつ日記」

日常や社会全般の時事。
そして個人的思考のアレコレを
笑える話に…なるべく

「あの時、政府が本当のことを言ってくれていれば!」

2011年07月12日 13時34分32秒 | Weblog
 
牛肉の内部被爆が問題になっている
原因は、屋外に置いていたエサの干草だという
風や雨などで流れてきた放射能が草に付き
それを牛が食べたことによる被爆だ

その少し前には、福島県の児童の内部被爆
という深刻な報道が流れた
無作為に選んだ避難児童の尿を調べ、微量ながら
放射能の内部被爆が判ったのだ
福島県の母親たちは、何故に我が子が被爆しな
ければならなかったのかと怒りをあらわにしている

国は、原発事故の当初から、『緊急時迅速放射能
影響予測』いわゆる「SPEEDI(スピーディ)」
で、風に乗って広がる放射能分布図を持っていたのだ
それを、いち早く国民に知らせていれば、子供たちの
被爆は最小限に抑えられた可能性が高い
何故なら、情報のない被災者たちは、国の言う
「半径20キロから逃れろ」「半径30キロ圏内は
出来るだけ家にいろ」を信じ、ある者は家にこもり
ある者は、原発からできるだけ離れようと
海岸から離れ北西に逃げた。だが、SPEEDIに
よると、半径30キロ圏内の多くと、被災者が逃げた
地域あたりが、もっとも汚染が広がっていたのだ

何故、こんなにも重要な情報を知らせなかったのか
細野総理補佐官(当時)は、当初は「政府は
SPEEDIを知らなかった」と白を切ったが
それが事実ではないと証明されると「住民の
パニックを恐れた」と弁明し、謝罪した
放射能被爆を招いたにも関わらず「謝罪」で済ませ
「今後の判断材料としたい」とほざいたのだ
人の被爆が、まるで実験動物のような扱いだ

多くの母親は我が子を抱きしめ、声を振り絞った
「あの時、政府が本当のことを言ってくれていれば!」
原発についての謝罪後、その最高責任者の菅総理や
細野補佐官は責任をとることもなく、細野氏に至っては
なんと「原発担当大臣」として出世している

こんな馬鹿な事があっていいのか?




自民党政権時代がいいとは思わない
彼らが政権にいた時も「国は国民を守らない」という不満はあった
だが、民主党が政権をとった今、不満は不安から恐怖に変わった
「彼らが実権を握る日本は、国民を内部被爆させ
領土を他国に侵させ、国民の将来を破滅させる」と…

こんな事態になっても、毎日新聞の与良正男論説副委員長は
「もはや菅政権には限界を感じる。だが、菅首相が交代すれば
政治が大きく変わると考えるのは幻想だ」と、能天気なことを言っている
この人は、まだ事態の深刻さを認識できないでいる
もはやジャーナリストの名に値しないと、僕は思うのだが
それはそれとして…




被爆関連の記事を読んでいると
これが欧州なら、一発で政権は飛び
下手をすると首相や大臣が法廷に出る
はめになるのだが、日本ではご覧の通り…

コメント
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