歴史小説『徳川家康』や『織田信長』などで有名な
作家・山岡荘八氏(1907~1978)は、戦争も無く
全ての人間が幸せを享受できる理想郷の実現は
「新しい哲学によって、ひとり一人の自己革命が
なしとげられ、その“革命された人間”によって
社会や政治や経済が、改められたときにはじめて
成しえる(趣旨)」と語っていたという
“革命された人間”とは、自己の我欲を凌駕し
大局に立ちつつ、人類の平和のため、また身近な
他人はおろか、見知らぬ人のためにも力を尽くせる
知性に溢れた高潔な人格だ
つまり、高学歴で知識が豊富でも
自分の欲さえコントロールできず
高潔とはとてもいえない人間たちが
いくら政治や経済を変えようとしても
社会は変わらないということだ
逆に、皆が高潔な人格の人になれば
おのずと理想郷は築けるということだ
自分にとっては、遥かに遠い道のりに思えるが
しかし、それを目指さなければ、低俗で争いの
絶えない社会に甘んじることになるし、山岡氏の言う
「全ての国民が幸せを享受できる理想郷」は夢物語になってしまう
それを目指さないことは、争いと貧困に苦しむ
悪の社会を作る人間の片棒を担ぐことになる
だから、重い腰をよっこらしょ、と上げ
まずは一歩踏み出さねば…