【ヨハネスブルグの天使たち (Jコレクション)/宮内 悠介】おもしろい?『盤上の夜』はエンターテイメント性が感じられたけれど、こちらは雰囲気だけで楽しめず。帯に名のあがった伊藤計劃は、エンターテイメン... →http://t.co/D6sNWva1SQ #bookmeter
【ヨハネスブルグの天使たち (Jコレクション)/宮内 悠介】おもしろい?『盤上の夜』はエンターテイメント性が感じられたけれど、こちらは雰囲気だけで楽しめず。帯に名のあがった伊藤計劃は、エンターテイメン... →http://t.co/D6sNWva1SQ #bookmeter
エンタメ性のバランスは、ハヤカワが何をウリにしたいかで変わる気がしますね。
機龍警察はエンタメの中でテーマを語るスタイルでしたし。
伊藤計劃以降、と意識して書かれるとガチガチになりそうな作風ではあったかなという気もします。
何が伊藤計劃の核なのかというのにもよりますけど。
私自身の伊藤計劃評は、感想にも書きましたが、エンターテイメントをSFでコーティングしたというもので、本質はエンターテイメントにあると思っています。読んだのは、虐殺器官、ハーモニー、屍者の帝国だけですが、SFでなくてもよかった作家だと思っています。
まあ宮内悠介もSFである必然性があまり感じられませんがw
長編なら読んでみたいかなと思いますが、「ヨハネスブルグの天使たち」のようなものならもう読むこともないでしょう^^;
機龍警察は手を出さないとと思っているんですが・・・
伊藤計劃の核になってる部分は、世評ではやはりポスト9.11、現代の様相(監視社会系の)などのガジェット面、自分の所属する社会と主体の変容などがテーマ面では多く取り上げられている気がします(というかこれが殆ど?)。
ハーモニーは自他の境界をSFで仕上げた、という印象もありますしね。
それはそのままエンタメをSFとして作り上げる力量とも読めるので、そうしたレベルで多様な読み方が可能だったのも才能だったと思います。
テーマ「のみ」に着目して返歌を送るなら、どうしても部分的に先鋭化したものになる面はあるだろうなと。
SFは元々そうしたもの、という面もあるようですけどw
今作に関しては伊藤計劃が持っていた軸の要素を比率を変えて書かれた作品、みたいな読み方も見たのですが、エンタメ性で考えると、やはり別物ですね。
機龍警察はシリーズとして付き合う覚悟で読んだ方がいいかもしれませんw
一巻だけ読んでもそこそこ楽しめるとは思いますが。
現代版「パトレイバー」と言われた憶えもあるのですが、あれの映画を観て、それからこちらで漫画のことを知ってから漫画にも触れた後だと、それも何か違うなという感想ではありますw
ベタな手法で社会とエンタメの融合を書く、という点では、刑事ドラマ(日本の)を思い出しますね。