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『ファイナルファンタジー 20thアニバーサリー アルティマニア File1:キャラクター編』インプレッション

2008年02月06日 18時47分19秒 | FF11
ファイナルファンタジー 20thアニバーサリー アルティマニア File1:キャラクター編 (SE-MOOK)ファイナルファンタジー 20thアニバーサリー アルティマニア File1:キャラクター編 (SE-MOOK)
価格:¥ 1,800(税込)
発売日:2008-01-31


余所様のブログを見て興味を持って購入した一冊。その名の通り、ファイナルファンタジーシリーズ20周年を記念して作られた本であり、第1作からXIIまでの13作品を取り扱っている(X-2も)。3月と5月にも続編が発売予定。

最近はともかく、昔はRPGファンはDQ派とFF派に分かれていた。ファミコン時代はDQも好きだったが、その後はFF派だった。実際にはもっと好きなRPGがあったので、SFC以降のFFにそこまで強烈な思い入れはない。それでも、ナンバリングタイトルは全てプレイしている(X-2は未プレイ)。
クリアしていない作品は、VI、VII、VIII。XIはクリアという概念はないが、全ミッションを実装分までコンプリートしているのでクリアに準じるものと言えるだろう。VIはラストダンジョンまで行きながらそこで放置してしまった。残る2作品は中盤までプレイした。
何度かプレイしている作品も少なくないが、さすがにかなり記憶が曖昧なものが多い。この本を眺めているとプレイした当時の思いが甦り、懐かしくなると同時にまたプレイしてみたくなってしまう。

このFile1:キャラクター編は、文章を読むというより絵を眺めて楽しむものに仕上がっている。ゲーム画面や天野喜孝他各種イラストが目を楽しませてくれる。一方で、読み応えのある本とは言えないだろう。もちろん攻略的な側面はなく、あくまでファンが思い出を懐かしむための本だ。

目次、特集、作品別のキャラクターインデックスに続いて、これまでの13作品がタイトル順に並んでいる。各作品には、短い作品概要、移植などのデータ、タイトル画面やゲーム画面と簡単なストーリーが見開きで掲載されている。同じく見開きで人物相関図。そして、主要キャラクターの紹介が行われる。最大でも見開きの2ページなので、物足りなさを感じる面も否めないだろう。
作品と作品の間には特集記事が組まれている。歴代のFFから特徴的な部分を並べてみたり、インタビュー記事などがある。

◇ファイナルファンタジー(12P)
インパクトのあった第一作目だけれど、やはり登場人物は少ない。主人公である光の戦士たちも、名前やジョブが自由に決められたのでキャラクターの個性はない。

◇ファイナルファンタジーII(24P)
システムもかなり独特だったIIは、キャラクターも多彩だった。身を挺して戦う脇役キャラはその後のFFの代名詞的な印象を与えたものだ。ミンウを抜きにこの作品は語れないしね。

◇ファイナルファンタジーIII(22P)
オフラインのFFの中では最も好きな作品。DS版のイラストを見ると、何のゲーム?って感じだけど。ただシステム主導型の作品だったので登場人物は少なめ。インパクトのあるキャラクターもあまり見当たらない。

◇ファイナルファンタジーIV(40P)
ハードがSFCに移り、キャラクターやシナリオが充実した作品。あまりやりこまなかったせいか、今回ああこんなキャラクターいたなあと最も懐かしんだ作品だった。

◇ファイナルファンタジーV(24P)
システム主導で登場人物の少なかった作品。主人公たちとギルガメッシュ以外には記憶に残るキャラクターがほとんどいない。

◇ファイナルファンタジーVI(40P)
主人公だけで14人に及ぶ多さ。キャラクターは個性豊かで、それを上手く演出で見せていた作品だ。見ていると思い出すことも多く、今回最もプレイしたくなったのがこのVIだ。

◇ファイナルファンタジーVII(38P)
FFファンから高く支持されているVIIだが、リアルタイムでプレイできずかなり後になってプレイしたせいか、何度も中盤で挫折してしまった。舞台はPS。最もFFらしい作品と呼べるが、このあたりからオーソドックスなRPGに飽きを感じるようになってしまった。

◇ファイナルファンタジーVIII(36P)
FFファンから最も支持されていない作品と言っていいだろう。世界観やノリもイマイチだし、システムも面白みがなかった。しかし、途中で挫折した最大の要因は、途中で主人公が変わる点にあった。そこを直して……も、それだけじゃ売れないか。

◇ファイナルファンタジーIX(50P)
原点回帰と言われた作品。当時攻略本が出ず、ネットの情報を見ながらプレイしたことを思い出す。内容はかなり忘れてしまったが。

◇ファイナルファンタジーX(40P)
発売後かなり経ってからプレイしたので、PS2の特色と言えるグラフィックなどの面での驚きはなかった。一部に高い評価を受けているが、正直なところシナリオにもキャラクターにもさほど魅力を感じなかった。

◇ファイナルファンタジーX-2(28P)
唯一未プレイの作品。FFシリーズとしても初の続編という異色作だ。ネット上での評価が低いこともあって、プレイする気はない。

◇ファイナルファンタジーXI(50P)
現在進行形のファイナルファンタジー。アルタナの神兵からもキャラクターが紹介されている。種族やジョブの紹介があったりするところが他との違い。しかし、こうして見ているとFFXIのみのキャラクター辞典欲しいなあ。

◇ファイナルファンタジーXII(54P)
毀誉褒貶の激しい作品だが、私は嫌いじゃない。ただこうしてキャラクターを見ていると、華に欠ける印象があり、また多彩とも言い難い。

次回File2はシナリオ編。ただ漫然とシナリオが書かれていても興味が湧かないが、果たしてどのような切り口になるのだろうか。