たそかれの散策

都会から田舎に移って4年経ち、周りの農地、寺、古代の雰囲気に興味を持つようになり、ランダムに書いてみようかと思う。

180608 公共交通機関あれこれ <関口知宏の鉄道の旅>を見ながらふと思うこと

2018-06-08 | 事故と安全対策 車・交通計画

180608 公共交通機関あれこれ <関口知宏の鉄道の旅>を見ながらふと思うこと

 

毎朝楽しみにしていた田中陽希のグレートトラバース2が終わりました。すこしがっかりしていますが、つづいて関口知宏の鉄道の旅が始まり(再放送ですが)、それはそれで面白く見ています。

 

最近の鉄道の旅はあまり面白くない?そう思うのは私だけでしょうか。私が半世紀前、通学に電車あるいは蒸気機関車に乗っていた頃は、相席になった人との会話が結構はずみました。というか、電車の相席は普通に会話する場であったように思います。ときにトンネルに入るとあの排煙に悩まされることもありますが、それでもわいわいと誰彼となく話していたように思います。

 

そんな感覚が大学時代も続いたように思います。むろん当時の国電もひどい混みようでとても会話できる状態ではありませんでしたので、都内の国電や私鉄ではないですね。帰郷の時です。まだ東京・新大阪間しか新幹線が通っていなく、その先は特急か急行でした。そういう電車の中では自然と会話があったように思います。

 

そんな情景は最近あまり見ませんね。逆に、私もそうでしたが、同僚と新幹線で一緒に乗ると、酒を飲みながら大声で談笑していました。他方で、他人とは旅は道連れということはなかったように思います。こういう必要以上の勝手な小集団は、他人にとっては迷惑な存在だったと、今思うのです。

 

電車で旅する時、他人と一緒になることが普通ですが、それがいわゆるハレの気分となっていたのが、江戸時代以来の日本人の感覚だったのではないかとふと思うのです。

 

そのような感覚を関口さんは彼の鉄道の旅を通じて思い起こさせてくれているように思うのです。それはドイツの旅ではドイツ人であったり、中国であれば中国人であったり、と他国の人がいまなお持ち合わせているふれあい感情を上手に掬ってくれているように思うのです。かれがもつ天性のようなものが自然に醸し出しているようにも思えます。

 

私自身、あるときはバスで、あるときは飛行機の中で、むろん電車の中でも、いろんな国の人と饒舌な楽しい時間を過ごしたことが何度もあります。

 

これは自動車でのドライブだととても味わえないものです。バスでは、たしかカナダ・オンタリオ州のトロント市から長いバスの旅をしたとき、乗客が数人で、運転手の隣の席に座り、ちょっと話しかけたら、日本では考えられませんが、ずっと乗客無視で、私とこれから行く旅先の案内を含め楽しい会話で盛り上がりました。公共交通機関というと、大勢の人を低廉な価格で運ぶことが基本的役割のように思われがちですが、多様な機能をもっていると思うのです。

 

単に大勢を低廉に運ぶ、そして安全にという点でいえば、LRTが都心ではもっと活用されてよいと思うのです。これを低床式電車とか、外形的な・ハードに着目してわが国でも導入されていますが、ソフトがほとんど顧みられていないように思えるのです。

 

たとえば、カナダ・アルバータ州のカルガリー市では、たしかオリンピック開催の時に導入したLRTが自動車大国の中で、頑張っていると思います。その驚くべき点のいくつかは、たとえば、改札がない、むろん駅は無人駅で、切符はそれぞれが買うという意思にゆだねられています。当然、無賃乗車もいますね。めったに来ませんが車掌が乗車してチェックして、もし切符を持っていないと、制裁的な金額、たしか3倍とか?払わないといけないのです。

 

このLRTは身体障害のある方にも便利になっています。低床式ですから。駅員がいて乗り降りを手伝う必要がありません。階段もありません。その意味では、自動車に代わる代替公共交通機関として、そのソフト面も含めて導入を検討してもらいたいと20年以上前から思っていますが、そんな声は無視されてきました。

 

なぜこのような話になったかというといま私は新幹線の中にいます。今日も忙しくして、なんとかぎりぎりでローカル電車も、新幹線も飛び乗り、ブログを書く時間もなく、なにを書くかも思いつかず、ふと今朝見た番組からこれをテーマにしたのです。

 

他方で、バスの乗務員が激減しているというニュースを今朝だったと思いますが、見た記憶です。私の依頼者にもバス運転手が何人かいましたが、どんどん労働条件が厳しくなり、以前は自由な時間がとれていたのもカットされ、実質的な労働時間が伸びているのに、給料が上がらないという嘆きを聞いたことがあります。

 

そんな中、男性運転手が激減しているので、女性運転手に着目して、女性が仕事をしやすいように環境条件を整え、たとえば、フレクシブルな時間にしたり、制服を女性が好むものにしたりなど工夫しているようです。

 

そのような女性の進出は望ましいことだと思いますが、できれば女性的な感覚をもっとバス運転手の対応の中に入れ込む工夫も考えてほしいと思うのです。高齢者の利用がこれから増えていくことが予想される中、運転手による心遣いをもっと取り入れやすい、労働環境を用意してもらいたいと思うのです。私がカナダで経験したバスドライバーとの自由な会話は、安全面からいうと、多少問題かもしれませんが、そういったことは技術的な面でカバーできるようにして、運転手の心遣いが発揮できるようなバスだと、また乗ってみようかと思うのではないかと考えるのです。

 

とってつけた話題となりましたが、今日はこれにておしまい。また明日。


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