べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

目に見えぬもの

2007年03月11日 15時49分24秒 | 叙情

遠いお陽さまの光が
温もりをもたらすということを
ほんの小さな湧き水が
渇きを癒すということを
冷たい雨が
大地を潤おすということを
だれも種を蒔かぬのに
春にはかならず
小さな芽が頭をもたげ
野に咲く花は
けして自らを飾らないということを
そして
生命(いのち)の種は
腐った実から生まれ出るということを
ぼくは知っているのに
世界はきっと
人知を超えた大きな優しさから
生まれでたにちがいないということを
感じることもできるのに
だからせめて
生きているだけで
幸せと思いたいのに







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2 コメント

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こんばんは。 (Akari)
2007-03-16 20:57:55
そうですね、せめて「生きているだけで幸せ」と思えたら・・・。

こちらのブログ、わたしのブログにリンクさせていただきました。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。
返信する
ありがとうございます (べそかきアルルカン)
2007-03-17 13:53:24
☆Akariさんへ

ありがとうございます。

とても味わい深い五行歌を書いておられますネ。

こちらこそどうぞよろしくお願いいたします♪
返信する

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