べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

もしも生まれ変わったら

2007年10月31日 18時32分04秒 | 慕情

もしも生まれ変わったら
わたしは野に咲く花になりたいの
名もない小さな花に生まれ変わって
あなたの澄んだ眼ざしに
静かに見つめてほしいから

もしも生まれ変わったら
わたしはきらめく雪になりたいの
真っ白な雪に生まれ変わって
あなたの心にゆるやかに
ふんわり降り積もってみたいから

もしも生まれ変わったら
わたしはしなやかな風になりたいの
香しい風に生まれ変わって
波うつようなあなたの髪に
そっと口づけてみたいから

もしも生まれ変わったら
わたしはやわらかな陽ざしになりたいの
おだやかな陽ざしに生まれ変わって
ひとりたたずむあなたを
やさしく包んであげたいと思うから

もしも生まれ変わったら
もいちどあなたに逢いたいの
もいちどあなたに巡り逢えたら
もいちどわたしの心を届けたい
たとえ気づいてもらえなくても








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