べそかきアルルカンの詩的日常“手のひらの物語”

過ぎゆく日々の中で、ふと心に浮かんだよしなしごとを、
詩や小さな物語にかえて残したいと思います。

ちょうどよい距離

2008年12月13日 16時25分22秒 | 慕情

ねぇ
ときにはこうして手をつなぎ
いつもの道を歩いてみよう
ぼくらには少しばかり
親密さが欠けているけど
これくらいがちょうどいい

ねぇ
ときにはこうして
何も語らず見つめあおう
小さなテーブルを挟んで向かい合い
頬杖ついたりなんかして
ぼくらには
これくらいの距離がちょうどいい

近づきすぎれば悲しみが増して
遠く離れれば寂しくなるから

だから ねぇ
ときにはこうして指をからめてみよう
ふたりで過ごしたなにげない時間を
ずっとたいせつにしたいから
いつの日かぼくらの距離も
やさしい想い出にかわるときがやってくるから




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