銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

スリー・キングス

2007-04-05 01:14:11 | さ行
今宵は1999年制作の「スリー・キングス」
湾岸戦争終結直後、イラクがクウェートから奪い、隠匿していた金塊の強奪を計画したアメリカ兵士の姿を描く、戦争を痛烈に皮肉ったブラックな作品。

停戦が発表された直後のイラク砂漠地帯の米軍基地。投降したイラク兵が隠し持っていた地図を入手したアメリカ軍兵士のトロイ(マーク・ウォールバーグ)とコンラッド(スパイク・ジョーンズ)。その地図が金塊の隠し場所を記したものだと直感した特殊部隊のゲイツ(ジョージ・クルーニー)は、チーフ(アイス・キューブ)を仲間に引き入れ、一獲千金とばかり金塊探しに乗り出すのだが、という展開。

戦いの勝利者が、敗者から戦利品を奪い取るのは、太古ら変わらぬ法則。しかし現代社会に於いては、どうなのかな。一応、結末は安堵したけど。ベトナムの教訓からイラクでは深入りせず、というか、掛けた梯子を外すという荒技を行ったアメリカって何か凄い(悪い意味で)。それをこういった形で映画化して、公開するのだから、また別の意味で凄い(苦笑
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