さて、薪ストーブについていろいろと解説してきましたが、実際、薪ストーブを家の中に置こうとした場合、現実的にその重さについて真剣に考える必要があります。
たとえば、ウチの薪ストーブ、アクレイムは、ストーブ単体193キロ。これにウォーミングシェルフなどがつくと結局200キロほどになります。
これだけならばまだいいのですが、薪ストーブには必ず炉台が必要‥。
ポピュラーなレンガ積み重ねの炉台だと、目地のモルタルなどの重さも計算すると、500キロほどになります。
つまり、家の床には、ストーブ200キロ、炉台500キロ‥。合計700キロほどが乗ることになります。
しかもこれは、ヒートシールド(熱遮断板)がある高級ストーブの話‥。
ホームセンターなどで売っている安価なストーブの場合、ストーブ下もかなりの熱を持つ物が多く、ストーブ下の炉台にも、冷却のために空気層(後の回でご説明します)を作る必要があるため、更に鉄板か、一枚ものの石の板を置く必要があるため、更に100キロくらいは重くなります。
(ホームセンターの薪ストーブは、ストーブ本体は安いですが、それを乗せる炉台は、それ以上にお金がかかります)
これだけの重さを乗せるのですから、薪ストーブを設置するときは、まず床の補強をしておかなければいけません。
写真のように、そのジャッキが土にめり込まないように、コンクリートブロックを置き、その後で地震でずれないようにスクリューで固定しました。
でも、一番理想的なのは、床を抜いてしまい、地面からコンクリートブロックを積み上げて、炉台を作り上げるのが理想的なようです。
ウチのストーブは、下部がそれほど熱くならないため、炉台炉壁を、軽くて加工しやすく手間がかからないALC(発泡コンクリート)を使い、それに体裁を整えるためカラー漆喰を使うというオシャレ?な方法で作ったため、炉台炉壁合わせてもせいぜい100キロほどに収まっているため、このようなホームセンターのジャッキを使用した方法にしました。
薪ストーブを設置するときは、このように、まずは床のことを考えてあげましょう!
でないと、ストーブを燃やしている最中に、床が抜けてしまうことにもなりかねませんよ!