早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

美 味/手作りずんだ餅

2010年08月30日 | 美味

かつてのパートナーの出身地が岩手でした。
かわいがってくれた姑はお料理上手で
何もできない私にいろいろなことを教えてくれました。
中でも驚いたのは「ずんだ餅」。

九州では枝豆を甘く加工する習慣はありません。
初めて目にした時、初めて味わった時、
その美しい色と美味しさにカルチャーショックを受けたものでした。
今では仙台のおみやげものとして九州人も知るようになりましたが
当時は誰も知らなかったんですよ。

そのやさしかった姑も15年ほど前に亡くなり
久しぶりに思い出しながら作ってみました。
姑のずんだは粒を大きめに残すのがお約束。
九州の丸餅にかけて・・・おっと、姑の声が聞こえてきそうです。
「あらあらお餅は四角でしょう!」

ミキサーで作りますがコツは水を少し加えること。
なめらかに仕上がります。
このずんだ餅との出会いが
ASOジャパンの「枝豆アイス」につながりました。
国のお義母さん。ありがとう・・・

 


良 縁/台湾のお茶日和

2010年08月26日 | 良縁

台湾が好きです。
特に台湾の食べ物が好き。
九州から2時間ほどで行けるのも魅力です。

台湾で出会った数ある美味しいものの中でも
期待以上だったのがお茶(烏龍茶)です。
日本人の私には「お茶は日本茶」という自負がありました。
ところが台湾で知ったお茶はこの自信を覆すもので
いかに自分が井の中の蛙であったかを思い知らされたのです。

これは台北で買ってきたお茶のセット。
お天気の良い週末にゆっくりとお茶を入れるのが私の楽しみです。

日本茶と異なる特徴は写真にある細長い器です。
まずこの器にお茶を注ぎ、すぐに横にある背の低い茶器に移します。
最初にお茶を注いだ細長い器は香りを楽しむためのもの。
手のひらで器を暖めながら鼻に近付けると
なんとも言いがたい甘くて上品な香りが立ち上って来ます。

もうひとつの特徴は
3煎ほどで美味しさが終わってしまう日本茶に比べ
7煎から8煎まで楽しめること。
ただしニセモノは香料と着色料を使っているため
ここまで味を出すことはできないそうです。見分けやすいですね。
長く楽しめる秘密は「一芯三葉」という手摘みの方法です。
飲み終わった茶殻を開いて見ると一目瞭然。

この茶殻を刻み、ちりめんじゃこを加えて油で炒め
炊き立てのご飯に混ぜるとこれまた最後まで楽しめます。
台湾と日本。お茶のディテールは違いますが
楽しむ心は同じ・・・と見ました。


 


美 味/結構くせになるお魚のパスタ

2010年08月23日 | 美味
みなさんのお得意パスタは何?
明太子、ボンゴレ、ミートソース・・・
そろそろマンネリだ。何かな~い・・・という方。
簡単に出来て美味しいレシピをお教えしましょう。
出来合いのソースなんて使わないで下さいね。

材料はお魚の缶詰めと季節の野菜。
缶詰めはイワシでもアジでもサンマの蒲焼でも結構。
スーパーで目玉商品を買っておきましょう。百円もしません。
味噌や醤油味がよくマッチします。
お野菜はキャベツやレタスなら油でさっといためるだけ。
オイスターソースがあれば最高。
ブロッコリーもよく合います。こちらは茹でるだけ。

フライパンで野菜とほぐした魚をゆで上がったパスタにからめます。
缶詰めの魚に味がついているので
全体には粗引きの黒コショウくらいで十分でしょう。

おいしいパスタのコツはシンプルが一番。
ここにニンジンだのタマネギだのといろいろ欲張ると
お子様用になってしまいます。
の缶詰めと野菜1種類で十分です。
素材の持つ本来の味を満喫しましょう。
魚のにおいが気になる・・・という方は
小さくちぎった梅干を加えるとさっぱりしますよ。
最後におろしたてのパルミジャーノ・レッジャーノがあれば最高。
“ボナペティート


景 色/なにはともあれ一度は根津美術館へ

2010年08月19日 | 景色
日常的に音楽を楽しむ方は多いでしょう。
野球やサッカー、ゴルフをTVで楽しまれる方も多いはず。
でも、いかがでしょう。
美術館で優れた作品にふれる機会をお持ちですか?

「どうせ見ても分からない」
ほとんどの人がきっとそう言い訳をなさるはず。
美術が音楽やスポーツと違ってちょっと敷居が高い理由は
難しくて私たちにはよく分からないからです。 
                             
でもね、分からなくてもいいのです。
「感じること」ができれば・・・。 

東京の南青山にある根津美術館は
初級編の「感じることができる美術館」。
ここ3年ほど改築でクローズでしたが昨年の秋に再開しました。

所蔵品で最も有名なのは
あの尾形光琳の国宝「燕子花(かきつばた)図屏風」。
一度は見て欲しい日本を代表する傑作です。

ここのもうひとつの目玉は
都会の真ん中とは思えない静かで美しい庭園。
カフェではゆっくりとした時間の流れを楽しめます。
きっと何かを感じることができるはずですよ。

小船は景色の一部としてわざと配してあります。

水面に映るのは緑だけ・・・  自然はそれだけで芸術作品です。

疲れたら庭園に面したカフェで一服。
手前はかわいい入場券。
ただし庭園もカフェも入場しなければ入れません。


根津美術館公式HP  http://www.nezu-muse.or.jp/
 


美 味/お取り寄せ:若桃の甘露煮

2010年08月16日 | 美味

以前ご紹介した日本橋のタパス・モラキュラー・バーで
この食材が出てきた時にはたいそう驚きました。

一見梅のように見えるこの実はなんと
そのまま大きくすれば結構な値段で売れる高級品なのに
小さいうちに摘果して甘露煮にするなんて
なんて面白い思いつきでしょう。
(上に乗っているのはタイムの花)

てっきりシェフの手作りだと思ったのに・・・
ありました! な~んだ既製品かあ。
お取り寄せで買ってみた若桃は
間違いなく日本橋で食べたものと同じ味です。

まだ赤ちゃんなので種も柔らかく食べられます。
いいなあ・・・日本。おいしいものたくさんで。

食材マーケット http://www.rakuten.ne.jp/gold/shokuzai-market/