早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

景 色/京あるき

2014年07月28日 | 景色



        先週に続き今回も京都ネタです。

        というのもこの春に娘が京都赴任になったから…(笑)
        今回は今までに行った事のない場所にトライです。

        まずは琵琶湖疎水の「水路閣」
        南禅寺のすぐ脇を通ってるのですが
        南禅寺と言えば石川五右衛門の「絶景かな 絶景かな」の三門が有名
        天下竜門だけを見て帰る人が多く、私もそのひとりでした。
        そのすぐそばにこんなのがあるなんて!

        

        西洋のアーチ構造を模して作られた水路橋で
        今でも現役で京都の町に水を送っているのです。

        

        あまりの美しさに絶句…私はこのくらいの古さの近代建築が大好き!

        

        上に登ってみるとなるほど… 

        

        この水路橋、琵琶湖から伏見区までの総延長20キロが完成したのが 1894年
        今年で120年になるんですね。
        古都にはちょっと似つかわしくない西洋の建造物…
        まるでローマにでも来たみたいな妙な感覚です。
        でも京都市民にはなくてはならない役割とその歴史が
        京都の町にうまくとけ込ませているのかも知れませんね。

        お次は今宮神社の門前に1000年続くというあぶりもちをいただきに。

        

        1000年続く家業って! さすが京都!
        暑い昼下がり、炭火でこんがりと焼いてくれました。

        

        1人前13本500円也 

        

        連れて来てくれたタクシーの運転手さんには無料で6本…なるほど…
        ぱりっもちっとしたお餅と甘い西京味噌がすごく美味しくて13本ペロリです。

        最後は最近できたばかりの京都水族館
        JR京都駅のすぐ近くにあります。

        
        
        こんなに海から遠く離れた内陸部の水族館も珍しい
        ここの目玉は鴨川上流の天然記念物…オオサンショウウオです。
        わんさか!

        

        両生類は苦手なのだ…それなのにこんなにいっぱい…(汗)

        

        (おまけ)
        これな~んだ?
        京都の町の中で見かける小さな鳥居…かわいいですね。

        

        正解は立ちション禁止でした。(笑)



 


美 味/京都のカフェ

2014年07月21日 | 美味



        今日は京都の烏丸御池にある2軒のカフェをご紹介します。

        それにしても京都のカフェはレベルが高い! 
        ちょうどいい案配に自信過剰な私の鼻っ柱をへし折ってくれました。
        まだまだ勉強が足りませんね。

        これはおまけ…京都に着いたらついつい立ち寄ってしまう
        京都駅の伊勢丹にある都路里の「おいもパフェ」

        

        京都駅から地下鉄で3つ目の烏丸御池駅を降りると
        すぐに目を奪われる立派な建物の1F
        ここは韓国カフェの「素夢子 SOMUSHI」です。

        

        入り口からすでに異国情緒あふれています。

        

        中は昼間でもかなり薄暗くて落ち着いた雰囲気

        

        韓国のアンティークに囲まれて

        

        ポジャギ(韓国のパッチワーク)のタピストリーが涼しげ

        

        膝が入らないほどの低いテーブルは重量感があって素敵です。

        

        いただいたのは松の実粥…千円もしないお安さ
        「チャングムの誓い」に出たなあ…などと思い出しながら外に出ると…

        

        SUMUSHIの正面は「伊右衛門サロン」…サントリーさんやりますね!

        

        やはり植栽は豊か…グリーンはすてきカフェのお約束ですね。

        

        ここは朝早くから朝食目当ての客で列ができる人気店
        入り口には大きなかまどにお釜が3つ…湯気が出ています。

        

        炊きたてのお釜のご飯で玉子かけご飯とかお茶漬けとかがお安くいただけます。
        観光客もホテルで朝食をとらずにここに来るのだとか…

        

        しかしここはお茶のブランド「伊右衛門」の店です。
        朝御飯よりお茶類の方がお高いのは当たり前
        こちらは舌をかみそうな「点てたての抹茶ラテ」
        お兄さんがちゃんとしたお手前で点てた抹茶を
        ミルクの上に乗せてすぐに持って来てくれます。
      

        
 
        きめの細かい抹茶の泡と芳醇な香り、ほどよい苦み…
        こんな美味しいラテは初めて! さすがは伊右衛門!
        ポンと膝をたたいてもらわなければ伊右衛門のブランドが泣くはず…
        どんなに朝食が人気でも勝負はこちらです。
        朝ご飯よりお高い訳が十分理解できる脱帽の逸品でした。

        いいカフェの条件はコンセプトがしっかりと練り上げられ
        得意分野で真剣勝負をすることなり…納得


        SOMUSHI 京都市中京区三条西入ル御倉町73 075-253-1456
        IYEMON SALON     〃      80 075-222-1500 

         

      

        


景 色/高森田楽の里

2014年07月14日 | 景色



        熊本…というより阿蘇で大好きな場所「高森田楽の里」
        南阿蘇の高森町は田楽が名物
        特にこれといった特産品がないとはいえ
        ここ高森に田楽はぴったりとはまっています。
        その理由はこれ…雨にぬれた築200年の古民家

        

        中は真っ黒にすすけた梁が屋根裏を通るすてきなレトロ空間です。

        

        ここでの食事は素朴な田楽や網焼きを囲炉裏でいただきます。
        まずは山菜中心の前菜…前菜というにはあまりにも美味

        

        雨の平日ということもあって空いていたので
        おねえさんが丁寧に田楽の食べ方を教えてくれます。

        

        焼き上がりを待つ間、静かな雨に心がどんどん鎮静していきます。

        

        豆腐、鶴の子芋、茄子とシシトウと沢ガニ、ヤマメ…一番シンプルなコース

        

        ご想像通り熱いのなんのって! 猫舌の私にはタイミングが難しい…
        3種類の味噌でいただきます。

        これ、鶴の子芋っていいます。
        ここ高森の特産品で形が鶴の首に似ているから
        それから焼いていると「キュ~」って鶴が鳴いているような音がするからだそうです。
        (この辺には鶴はいないのに鳴き声なんか知らんだろうに…とへそまがりな私)

        

        ねっとりとした食感がたまんない!

        ご飯をおにぎりにしてもらって焼きおにぎりに。
        焼いたお揚げに付いて来た美味しい肉味噌を乗せたから香ばしい
        最後は熊本名物「だご汁」(すいとん)で締め

        

        素朴だけど素材の味が勝負の田舎料理
        もっとひんぱんに立ち寄りたいと思わせてくれる素晴らしいお店です。

        


        高森田楽の里 熊本県阿蘇郡高森町高森2685-2   Phone 0976-2-1899
         


 


良 縁/福岡は負けてない!

2014年07月07日 | 良縁



        なんだか変なタイトルになりましたが

        これは以前の「タパス モラキュラー バー」の続編みたいなものです。 

        ネットで知り合い、まるで腹心の友のようになった東京の女性が
        JIN-ANで使うポット用のティーコゼーを作って持って来てくれました。

        

        梅雨の真っ最中で悪天の中でしたが
        イムリの月イチのイベント「竃の夕べ」にジャストミート! 
        世の中には運のいい人もいたものです。

        というわけで、私が福岡で一番のお気に入りのイムリに行く口実ができました。

        

        雨にぬれたエントランスがとってもいい距離です。
        ここを抜けると一気に非日常 になるんですもの…

        

        今回のテーマは「佐賀牛」
        予想はしていましたがいつもの倍の人数です。
        お客様が揃うと、まずは料理長から本日のお料理の説明があります。
        全7品とドリンクの飲み放題 

        

        最初のお料理「和前菜」を用意する井上料理長

        

        2皿目は「洋前菜」 手前、佐賀牛のリエットが旨い!

        

        3皿目「佐賀牛すじの麦味噌煮込み」間違いないよ、すごく美味

        

        4皿目…
ここで私は井上料理長の非凡な才能を再確認しました。
        タイトルは「佐賀牛 友三角の漬け 綿あめ炙り 
        坊ちゃん南瓜とはじきとうもろこし添え」 (長っ!)

        なんと、土鍋でポップコーンを作り始める料理長
        「はじきとうもろこし」ってポップコーンかい!

         

        一番下に坊ちゃん南瓜の熱々のペーストを絞り
        その上にポップコーン(料理長曰く「高さが欲しかったから」)
        ポップコーンの上に焼いた佐賀牛…で
        なんと! 一番上にストロベリー味の綿あめが!

        

        皆さん、どんな味だか想像がつきますか?
        「なるべく全材料を一口で召し上がって下さい」って
        タパスモラキュラーバーで聞いたようなせりふ

        ずばり「すきやき」

        もうここは日本橋を超えています。
        エントランスのしつらえも…日本橋のように財閥系の看板はないけど
        店の雰囲気も…マンダリンオリエンタルホテルのように超高級ではないけど
        料理長の発想も、すべて一流です。

        5皿目は洋食「佐賀牛ミスジのステーキ ソース ジャンジャンブル」

        

        このあたりでワインの飲み過ぎか
        「銀しゃりの牛有馬煮 氷飯 牛すじ汁」を撮影し忘れ…お腹いっぱい!
        最後はスイーツ(さすがにここには佐賀牛はなしです)

        

        今回「美味」にせず「良縁」にしたのは私なりの最高の賛辞
        イムリが美味しいのは当たり前
        それ以上の何かを目の当たりにし
        日本橋でいただいたあのお高いお料理以上の収穫に心もほっこり
        このご縁に感謝、感謝です。

        IMURI  福岡市中央区谷1-3-15   Phone 092-762-7070