早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

良 縁/象鼻杯とぶどうのたね

2015年07月27日 | 良縁



        お店のお客様から教えていただいた情報をもとに

        車で小一時間、やって来たのは福岡県のうきは市という町 
        福岡県の南東にある小さな町ですが 
        ここで「象鼻杯」という雅な催しがあるのです。

        

        会場は歴史あるお茶屋さんを営む楠森堂さんのお庭
        周りは一面の田んぼですがひときわ目を惹く風情のある壁

        

        築200年以上の風格ある建物

        

        あ、やっぱりね。 国指定の登録有形文化財「楠森河北家住宅」です。

        

        苔むした屋根が長いときの移ろいを語りそうな…

        

        使われるのは縁側とお庭
        朝一番に行ったのでお客さんはまだまばら
        福岡の民放TV局の取材班が1組…

        

        涼しげで上品なディスプレイ

        

        用意されたのは左のハス茶と右のお煎茶。ともにこちらの楠森堂のお茶です。

        

        今では日本中が品種改良し均一化されたお茶を作っていますが
        ここ楠森堂は日本古来の実生の在来種のお茶を育てる
        今では希少な存在です。
        ただでさえ美味しいお茶をハスの葉っぱでいただくのが象鼻杯

        

        朝露が乗っているのは見ましたがお茶が乗るとは…
        日本全国でこの時期に催されているようですが
        本来は2200年も前の中国に始まる夏の行事なんだそうです。

        

        茎にはまるでレンコンのように穴があいています。
        ストローのように上から注いだお茶やお酒を飲む…
        5歳若返る…と言われるそうですが
        この子は生まれる前に戻っちゃうんですって(笑)

        

        先着でお料理もいただけました。

        

        これは入場券…おしゃれでしょ?

        

        茎だけど短く切ったもの
        まるでストローです。穴があいてるのがよくわかります。

        

        ついでに訪れたのは、車で5分ほどのところにある複合施設
        まわりはブドウや桃の果樹園が続きます。

        

        ここの名前は「ぶどうのたね」
        隣接する場所にギャラリーをはじめカフェや和菓子屋などが集まる
        ちょっとしたおしゃれなコミュニティー

        

        ぶどうのたねギャラリー

        

        こちらは着物屋さん

        

        和菓子屋さんの店先

        

        店内もレトロな雰囲気でとってもおしゃれです。

        

        緑に囲まれたカフェと物販のお店

        

        それぞれのお店の名前もシンプルです。
         「cafeたねの隣り」とか「隣の売店」とか…(トトロか!)

        どういう経緯を踏めばこんなしゃれたものが出来るのか興味津々です。
        従来そこにあった古民家というわけではなく、みな新築で 
        しかも同じテイストで周囲の緑に似合うシンプルな日本家屋で統一です。

        とても勉強になったひとときでした。

        最後にここ道の駅うきはは九州で2番目に人気の道の駅です。
        フルーツがめちゃ安い!

        とんぼ返りで店に戻って無事お昼から開店できました。ふ~

        

 


景 色/それでもおねえちゃんがスキ!

2015年07月20日 | 景色



        ブログネタに困った時のネコ頼み(笑)


        私の同居人、4匹のネコたちの真ん中2人 
        共にアメリカの「ラグドール」という種類のネコです。
        ラグ=ぼろきれ ドール=人形 の名前の由来通り  
        いつも床やテーブルの上でグダグダ…くたくた… 

        

        手前のマルゴーことマルちゃんは今年6歳のおねえさん
        人間とまったく同じ、ツンとすましたわがままおねえさん
        奥のラトゥールことラトぽんは2歳年下の男の子
        自分のことをまだちっちゃな子猫だと勘違いしている甘えん坊
        2人は実の姉弟ではありません。

        でもラトぽんはマルねえちゃんが大好き

        マルお気に入りのプリンターの上

        

        おねえちゃんの残り香が…

        

        ここは私の場所よ! 乗らないでよ、あんたの匂いがついちゃったじゃない!
        つれないおねえちゃん 一緒に乗りたいラトぽん…

        
        
        お店はマル店長のテリトリー 「あ~のんびり…」

        

        一緒にいたい弟… うざ顔のおねえちゃん

        

        うざい… 

        

        お店のものは全て私のものなのよ!
        ボクは一緒に入りたいだけ…

        

        かしこい末っ子はちゃっかり…

        

        2人が停戦するのは大好きなTVタイム「ダーウィンがきた!」

        

        マルが一番スキな場所はお店の窓際…マルだけの場所

        

        ラトぽんが一番スキな場所はお母さんのお膝の上…ラトぽんだけの場所

        

        ちなみに「ボクたちは関係ないもんね~」「ね~」

        


         ラトぽんはマルがスキ…


美 味/やっぱりIMURIがスキ!

2015年07月13日 | 美味



        福岡に住んでいる時には本当によく行きました。

        そして料理長にはいろいろな素材の名前や料理方法など
        気さくにプロの技を教えていただきました。
        今日は久しぶりのIMURI(イムリ)
        ここは私の心のダイニングです。

        カウンター席に座ったとたんに
        「光永さんの好きなもの…」と水なすが出てきます。 
        丁寧にバーナーであぶって皮をむき 
        粉にしたとろろ昆布や絶品もろみがフレッシュな水なすによく合います。

        

        井上料理長 
        私の好みをちゃんと押さえてくれていて
        メニューを見なくても今日オススメの新鮮な素材が 次々に出てきます。

        白いトウモロコシも

        

        かまどであぶって懐かしい味になって登場 

        

        それ何?って尋ねると「佐賀牛だよ」って 、目の毒ですよ。
        じゃあ少しずつね…ってこれも目の前のかまどに乗っかります。

        

        ちょうどアワビが半分残ってるけど…と 旬の甘鯛と一緒に盛りつけてくれます。
        生のわさびをサメ皮のおろし金でおろす時間も贅沢…

        

        お肉もお魚も美味しいけど、旬の野菜は もっと上等
        レンコン、アスパラ、オクラをてんぷらに

        

        その間も井上料理長との楽しいお話ははずみます。 

        

        おや?なんだろう…素敵なガラスの器でまるでペットのようなサワガニ
        エサのご飯粒が底に沈んでるし(笑)
        これはステキ! 目に涼しい! 食べる気は失せてしまいますね。

        

        先ほどの佐賀牛が焼けてきました。 
        3人で2切れずつ合計100g…そのくらいがちょうどいい腹具合
        わがままがきくのもとっても心地いいです。

        

        面白いワインを発見したのだとか… お店の名前と同じイムーリ ネグロアマーロ
        力強くてなかなか美味しいワインです。

        

        普段ポン酢であえるそうめん南瓜をバジルでイタリアン風に

        

        甘めの梅が入ったシンプルな茶碗蒸し

        

        骨付きの豚肉をがっつり! これまた最高! 
        イヌがいた頃はこの骨をおみやげに持って帰ってましたね。
        すごく喜んだものでした。

        

        〆は油を一切使っていないそうめん をシンプルに
        お腹は大満足
        最後までほとんどオーダーせずに私のお腹と好みを活かしたチョイス
        この接客技術には脱帽です。

        

        最後は席を移動して福岡の夜景が一望に見渡せるバー へ
        ここではどんなカクテルだって作ってもらえるのですが
        お決まりは旬のフルーツを使ったカクテル
        スイカのカクテルグラスの口には塩が乗っけてあって
        とっても口当たりが マイルドです。

        

        ここは私だけのオーダー空間のような気がして
        遠くに引っ越してしまった今でもなつかしくて心地がいい…
        私、やっぱりIMURIスキだわ!



良 縁/コーデックスと不思議な仲間たち

2015年07月06日 | 良縁



        1年前には知らなかった植物群です。

        その名は「コーデックス(塊根植物)」 
        根元に芋のような貯蔵庫を持つものたちで
        最初に手に入れたのはボンバックスという子 でした。

        ボンバックスは定期的に裸になります。
        葉っぱが全て落ちてしまうんです。
        そしてしばらく休んだ後…
   
        

        最初は赤みがかった葉の色もすっかり緑になって復活 

        

        葉っぱで光合成を行って芋の中に養分を貯め、活動と休養を繰り返す…
        これはコーデックス類の特性なんです。

        プラントハンター西畠清順さんが日本に紹介してくれたステファニア
        冬にウチにやって来たときには芋の状態
        昨年の枯れたツルがまだ残っていますがどうしていいのか分かりません。
        プロに尋ねたところ返ってきた応えは「ばっさり切ってください』

        

        ばっさり切った途端… 
        
        

        ルンルンと伸びるわ伸びるわ…日光を浴びて元気いっぱい!
        仲間も増えて2鉢になりました。(厳密に言えば種類が異なります) 

        こちらはまだまだチビですがアデニアちゃん
        同じく冬にやって来た頃は裸ん坊

        

        今ではまるでジャックと豆の木を気取っているかのようです。 
        いったいどこまで伸びるやら…

        

        これらコーデックスは多肉とともに今注目の植物で
        コロコロと姿が変わるも根元がどんどん大きくなっていく様が
        まるで生きたペットのようだと男性を中心に大人気だそうです。 

        そして先にも出ました多肉植物
        こちらも育てやすく奥が深くて面白い奴らです。
        窓辺に並べた変わった子らの小学校

        

        これってどうです? 
        いったいどうしたらこんなことになるのでしょう?

        

        Albuca  spiralis ' Frozzle sizzle'…フリズルシズルという多肉ちゃん 
        球根がかわいいので見えるように植え替えたら
        土の下に隠した方が生育がいいとのことで急いで埋め直し(笑)

        こちらSenecio kleiniiformis…またの名を「マサイの矢尻」(なるほど納得)

        

        最後はお気に入りの球根 Primiopsis maculata

        

        何がいいってこの模様がなんとも魅力的です。
        この子はコーデックスでもなく多肉でもなくヒヤシンスの仲間
        次々に花が咲いたりと元気なのでこれからも楽しみです。 

        以前は見ることのなかった不思議な植物たち
        世界中から新しく紹介されて入ってくるのでしょうね。
        まるでコレクションのように集めるのが楽しみな今日このごろです。