お店のお客様から教えていただいた情報をもとに
車で小一時間、やって来たのは福岡県のうきは市という町
福岡県の南東にある小さな町ですが
ここで「象鼻杯」という雅な催しがあるのです。
会場は歴史あるお茶屋さんを営む楠森堂さんのお庭
周りは一面の田んぼですがひときわ目を惹く風情のある壁
築200年以上の風格ある建物
あ、やっぱりね。 国指定の登録有形文化財「楠森河北家住宅」です。
苔むした屋根が長いときの移ろいを語りそうな…
使われるのは縁側とお庭
朝一番に行ったのでお客さんはまだまばら
福岡の民放TV局の取材班が1組…
涼しげで上品なディスプレイ
用意されたのは左のハス茶と右のお煎茶。ともにこちらの楠森堂のお茶です。
今では日本中が品種改良し均一化されたお茶を作っていますが
ここ楠森堂は日本古来の実生の在来種のお茶を育てる
今では希少な存在です。
ただでさえ美味しいお茶をハスの葉っぱでいただくのが象鼻杯
朝露が乗っているのは見ましたがお茶が乗るとは…
日本全国でこの時期に催されているようですが
本来は2200年も前の中国に始まる夏の行事なんだそうです。
茎にはまるでレンコンのように穴があいています。
ストローのように上から注いだお茶やお酒を飲む…
5歳若返る…と言われるそうですが
この子は生まれる前に戻っちゃうんですって(笑)
先着でお料理もいただけました。
これは入場券…おしゃれでしょ?
茎だけど短く切ったもの
まるでストローです。穴があいてるのがよくわかります。
ついでに訪れたのは、車で5分ほどのところにある複合施設
まわりはブドウや桃の果樹園が続きます。
ここの名前は「ぶどうのたね」
隣接する場所にギャラリーをはじめカフェや和菓子屋などが集まる
ちょっとしたおしゃれなコミュニティー
ぶどうのたねギャラリー
こちらは着物屋さん
和菓子屋さんの店先
店内もレトロな雰囲気でとってもおしゃれです。
緑に囲まれたカフェと物販のお店
それぞれのお店の名前もシンプルです。
「cafeたねの隣り」とか「隣の売店」とか…(トトロか!)
どういう経緯を踏めばこんなしゃれたものが出来るのか興味津々です。
従来そこにあった古民家というわけではなく、みな新築で
しかも同じテイストで周囲の緑に似合うシンプルな日本家屋で統一です。
とても勉強になったひとときでした。
最後にここ道の駅うきはは九州で2番目に人気の道の駅です。
フルーツがめちゃ安い!
とんぼ返りで店に戻って無事お昼から開店できました。ふ~