早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

美 味/里心って言うか…

2016年10月31日 | 美味

福岡に住んでいる時には結構寄らせてもらったのですが
さすがに熊本在住となると
機会がないとなかなか足が向かないのです。

私のつたない経験ですが、九州で大好きなお店のベスト3
ひとつは福岡は大壕にある牛タンの「たんや卜傳」
もうひとつは屋久島のサンカラス・ホテル&スパのダイニング「オーカス」
そしてもうひとつがここ、福岡は桜坂にある日本料理の「IMURI」

久しぶりの赤い提灯



隠れ家的雰囲気の玄関 



料理も最高なら
この雰囲気に似つかわしくないお茶目な井上料理長もまた 最高!
緊張から脱力させてくれます。(ピントねぎに合ってる…ゴメン!)



その下仁田ねぎ 



シンプルに炭火焼 
手前の料理長手作りの味噌は私の大のお気に入り



おとなりにあったマコモタケ は
天然の巨大な舞茸と一緒に天ぷらに



でかい! 京いもは 



上品に出汁だけで味付けしたいくらを乗せた擦り流し 



他のテーブルに運ばれるサバのあまりの美しさにまねしんぼオーダー



こちらは秋に出る竹の子なんですって。そんなのあるのね。 



料理長とスタッフの気になる動き…



かまどに並んだたくさんの手羽先は天草大王 (料理長撮影)



これが今夜のまかないと知ってまたまたわがままオーダー 
いやいや…いつもながら(笑)
こんなまかないがあるんじゃここで働きたい! 


最後の〆はお決まりのおこげ
そこそこつれもお腹がいっぱいなので「少なめで」のオーダー
うふふ…きっと後悔する…

大きな器にあっつあつのおこげ
上からとろとろのスープをかけると
ジュッワ〜の大音響が耳にも目にも美味しい



「もっと欲しい」って? 
そうでしょうとも、ここは九州で3本の指に入る名店よ! 



あ〜あ、胃袋と脳みそ、五感のすべてが里心ついてしまった…


良 縁/飛梅は本物か?

2016年10月24日 | 良縁



アルツハイマーと診断され

要介護2が目前の両親をつれ
秋の気持ちの良い日、福岡は太宰府天満宮にやってきました。

心配ごとは「果たして両親は歩けるか?」と「喜んでくれるのか?」

参道のスタバ…結構デザインが有名なんですよ。
一斉にみんな撮影してる。



参道にはおみやげものの店が並んでいます。 
看板を見ながら黙ってもくもくと歩いていた父が急に
「ソフトクリームが食べたいなあ」と言い始めました。

まるで子供みたいでかわいい…



さりげないすすきがステキです。



確か「ぶらタモリ」でも出たお店
店名の「てのごい」は福岡弁で「てぬぐい」って意味 



娘の心配をよそに父はずんずん先を歩きます。
私は足の悪い母の手をひいてゆっくり後を追う形
第一の難関…急勾配の橋
周囲は中国の観光客だらけ
平らな道もあるのですが
あえて「正面から行きたい」とは父の希望



ちょうど門にねぶたが飾ってありました。 
「飛竜天神ねぶた」と言って
受験合格祈願→登竜門(竜門を登りきった鯉が竜になる)のこじつけか(笑)



夜はきれいでしょうね…(10月いっぱい) 

こちらは本殿の右手にある有名な「飛梅(とびうめ)」



菅原道真公が 左遷されてこの地に流されることが決まったとき
自宅の庭の梅の木に向かって詠んだ歌が有名な

  東風(こち)吹かば にほひをこせよ 梅花 主なしとて 春な忘れそ

そしたらなんと! 梅の木が道真の後を追って一晩で飛んで来たとか。(京都からかな?)
樹齢は1000年と言われていますが
当時樹齢20年としても1100歳くらいなはず。
梅ってそんなに長生きなのか?

ちなみに、桜は主人と別れるのが悲しくて枯れて
松は梅と一緒に飛んでたんだけど途中で落ちちゃったんだとか…(笑)

すると、それまでほぼ無言だった父がぽつんと
「見てみろ、そんな古い幹じゃないぞ」と言うではありませんか。 
何事にも興味を持たなくなり無反応だった父が…

ちなみにこちらは左側の橘(たちばな)の木



帰りぎわに 大道芸人さんが南京玉簾をやってるのを見て
「見て行こう」と自分からアクション



少ない聴衆の前で技を披露してくれる芸人さん 
囃子に合わせて手を叩く父…



芸人さん、ありがとう 

ゆっくりと駐車場までの道のりを歩く両親を見て
逆に私の方がほっこりと胸がいっぱいになってきました。
人生ってなんてドラマチックなんでしょう! 



道真公、ありがとうございました。 

 


景 色/秋深し となりは何をする人ぞ

2016年10月17日 | 景色



10月とは思えないほどの暑い日が続いたかと思うと

まるでジェットコースターのように急転直下…秋が来ました。 

この日はあまりにも気持ちのいい秋晴れで



ついつい空につられて午前中におでかけ 
9月生まれのせいか秋が好き



ここは町の施設である「肥後民家村」の中にあるカフェ「KINON」です。



この町に越して来て 最初にお友達になった母娘が営んでいる古民家カフェです。



営業時間がほぼ同じなのでなかなか来られないんだけど
今日は私の店の方の開店を少し遅らせて 
大好きな玄米のスコーンをいただきに来ました。

秋の日のプチ旅行(笑)



店の雰囲気は私の店ともまた違い
センスの良いものに囲まれる落ち着いた空間です。 
自然の植物に囲まれた環境がうらやましい…



ほんの1時間でものんびり まったり…
ウチから2キロの距離はほぼ「おとなりさん」
次から次にお客様が来られてしかたなく席を立ちます。

ああ…こんなに繁盛したら私はパンクするな…(笑)
負け惜しみを放ちつつ
さ〜 私も仕事仕事!





 


美 味/素夢子

2016年10月10日 | 美味



今年の仕事での出張もほぼ終わり。

ここ京都にも私用も含め何度来たことでしょう…
でもいつ来ても縁がなかったカフェ「素夢子(そむし)古茶屋」 
不思議な店名の訳はここが韓国カフェだからです。 



烏丸御池の人気カフェ「伊右衛門カフェ」のま向かい 
知らないと入りにくい入り口ですが
一歩入るとそこは落ち着いた空間



韓国風のしつらえが日本人の私の心にも響きます。



古い木材を使った内装に年代物の家具



全て韓国から運んできた古いものです。



基本的に薬膳っぽいメニュー 
この五味茶(おみじゃ)は内蔵の機能を調和させるらしく
字のごとく体調によって味が変わると言われています。
この日の私には甘くて酸っぱくてとっても美味しい… 
しかし、それはストレスと内臓機能の低下のサイン だとか。



ゆっくりと五味茶を飲んでいたせいかお腹がすいてきたので
薬膳カレーをいただきました。 



素夢子のメニューは食べ終わったら不思議と体が軽くなるんですよ。 
韓国の食…恐るべし…



本物のすすきを使ったランプ が美しい…
道の向こうは誰もが知ってる有名店の伊右衛門カフェ
いつも長蛇の列ですが、こちらの素夢子は比較的ゆっくりできますよ。
京都に来たら必ず立ち寄りたいカフェのひとつです。

素夢子  http://www.somushi.com/index.html

 


良 縁/ゴイサギとササゴイ

2016年10月03日 | 良縁



誰でもお得意な雑学部門をお持ちのことと思います。

私の場合も覚えなくてもいいのに自然に頭に入っている雑学が多く
逆に覚えなければならない情報が入る余白がありません。 

でも得意分野=好きなコト…なので
イヤでも頭に入ってくる(笑)
で、ちょこっとだけご披露いたします。

この違いって何?って方、多くはないでしょうが
数人くらいはおられるのではないでしょうか?

ゴイサギとササゴイ
どちらも小型のサギで
どちらも色はグレーのグラデ
あえて違いを言えばゴイサギの方が一回り大きいんですが
両方並んでないとなかなか判別は難しいところです。

目が赤いのがゴイサギ



目が黄色いのがササゴイ



熊本の水前寺公園では 
水面に虫をなげて魚をおびき寄せて釣るササゴイが人気者です。

次に、これも「??」って思っている人いるかも…
メインクーンとノルウェージャンフォレストキャット 
ご存知、世界最大のネコ、メインクーン
そして最近大人気のノルウェージャン
見分けられます? 

これは難しいです。
個体差があるから…
でも、基本的にはタヌキ顔のメインクーン
お鼻が低くて丸い
耳に長い飾り毛があるといいますが…



ノルウェージャンにも耳に毛があるなあ…
でも横顔が違います。
すらっと鼻筋の通ったキツネ顔のノルウェージャン



難しいところですね。 
同じラグドールでもウチのラトぽんはメインクーンばりのタヌキ顔



一方、実家のトントは典型的なノルウェージャン顔だもん
ただし、ラグドールには耳の飾り毛はありません。



やっぱり雑学は雑学だ