早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

景 色/琵琶湖博物館

2016年12月26日 | 景色



京都に住む娘のおすすめスポットがここ琵琶湖博物館です。

博物館と名は付くものの、一番の目玉は水族展示…
普通の名称は「水族館」です。(笑) 



ここは20周年を機に順次リニューアル中らしく 
元を知らないんですがとってもステキな建築



内装も一般的な博物館に比べるとなかなかオシャレ 



テーマはもちろん琵琶湖に住む淡水の生物です。 

しばし熱帯魚の飼育経験がある私の目から見ると
展示の仕方は「そのまま自宅に飾りたくなる」ような水槽です。



さりげなく落ち葉まで沈んでる… 



水の上の植栽が上手 



派手さはありませんが
琵琶湖の自然をそのまま表現した見せ方はとっても今風です。 

琵琶湖の恵みをリアルに再現(笑)このあたりはさすが博物館



もうひとつ私の目に止まったのは 館内のデザインです。



グラフィックもかなりのレベル 



休憩スペース 



そして目を惹いたのが このカフェのようなラボ



プロ用の高性能な顕微鏡を実際にのぞきながら
学芸員の方から説明をしてもらえます。 
これは子供の自由研究の粋を出て大人も夢中になりそうです。



数々のトロフィーは「繁殖賞」
生物ごとに日本で初めて繁殖に成功したら贈られる賞だそうです。
20以上あります。 すごい!



今後平成32年までをかけてリニューアルが進むようですが
是非またゆっくりと訪れたい場所ですね。 



 


良 縁/志摩観光ホテル

2016年12月19日 | 良縁



三重県と言えば25年ほど前に車で太平洋側を一周したり

その後も仕事で伊勢に数回訪れたのみで
今回は初めての場所の訪問となりました。
今年の5月にサミットが開催された名門の志摩観光ホテルです。

これは本館のザ・クラシック
その他に新館のザ・ベイスイートと別館のザ・クラブがあります。



サミットを取り仕切った総料理長とはいったどんな方なのか… 
その前にご紹介をいただいたお茶屋さんの女性社長とザ・クラブでランチです。

どこかで見た事のあるような素晴らしい作りです。
開業当時のままに残っている村野藤吾の手によるものです。



かっこいい…



こちらのワインバーで軽くランチをいただきました。
さすがはワインバー(あ、仕事の前だからアルコールはなしですよ)



テーブルに備えられた砂糖に液糖まで用意されているのは初めて見ました。



さてさて…いよいよ総料理長にお目通り
私の想像ではあの帝国ホテルの村上シェフのような
恰幅のある初老の男性…ところが



名門、志摩観光ホテルの樋口総料理長は40歳の女性!
この方が半年前に世界各国の首脳をおもてなししたつわものなんです!



ベイスイートの最上階は庭園になっています。



先端まで行くとまるで天空の庭のようですが
ここは伊勢志摩国立公園の中なので
植えられる植物は全てこの地方に昔からあるものだけなんだそうです。



風が冷たいのにコックコート姿の樋口シェフ
丁寧な説明付きで散策させてくださいました。
お庭の一番先端には…

サミットで9名のトップたちが記念撮影をした場所です。



なんと、ちゃんと足を置く場所が細かく指定されています。
もしサミット当時の写真を見ることができたら比べてみてください。
確かにみなさん、説妙な立ち位置で収まってますよ。
あっぱれ!



さて、それぞれの館が車で移動するくらいの広い敷地内にレストランが6軒
それを全て取り仕切る総料理長の身でありながら
かなりの時間を割いてくださった樋口シェフ…
仕事はとっても厳しいと聞いていますが
実際の彼女はとっても穏やかな線の細いステキな女性です。

ご紹介いただいた社長も私よりお若い女性でしたので
気持ちのいい時間を過ごさせていただいたのは間違いありません。
商談が成立してもしなくても
今回の訪問はとってもありがたく心に沁みるものでした。
ご縁って素晴らしいですね。


 


景 色/今日は動物園

2016年12月12日 | 景色



月に1回ほどの割合になってる両親とのおでかけ。

今回はちょっと寒いけど動物園です。 
動物園を選んだ理由は2点
①運動不足の両親を歩かせたい
②動物好きの両親を喜ばせたい 

といっても熊本の動物園は震災以降まだ閉園のままなので
今回は初めて隣町にある大牟田市立動物園(福岡県)に行ってきました。



思惑通り動物が大好きな父はリスザルに夢中 



こんなちっちゃな体で人間を癒してくれてありがとね…



大牟田市立動物園は小さな小さな動物園
ゾウもいないし客もいない(笑)
園内ぐるっと回ってもあっという間
あ〜 たいくつ…



寒いけどとっても気持ちのいい天気で
突然父が「観覧車の乗りたい」と言い出しました。 



へ〜 童心に帰ってるんだろうなあ…と観覧車の下までつれて行くと
「は? オレは乗らんぞ。おまえ乗りたかったら乗ってこい」 ですって!
5分前のことが消えてしまうのが典型的なアルツハイマーの症状です。

ま、いいか…
小動物とのふれあいコーナー…どこにでもありますね。
モルモットが飼育員さんに遊んでもらってます。



子供たちがモルモットにふれて大喜び。
これを見入る両親…子供が大好き!
どうも動物より子供を見てる方が和やかな表情をしています。
こりゃあ次回は幼稚園か?(笑) 



次に父が反応したものがこの看板 
「おい、近寄るなよ」



その主がこのホワイトタイガー
メスだなあ…メスでもオシッコ飛ばすのかなあ… 



父が一番気に入ったのがこちらの彼 
いい顔してます。



来年、大牟田市は市制100周年なんですね。
以前は炭坑があったので人口も多く、ちょっとした都会だったんですが
今ではその面影もなく、福岡市に若者をとられちゃってるみたいです。
そりゃそうだよね、熊本と接してるんだもん、田舎が移っちゃう(笑) 
(世界に羽ばたく…Why?)



小さくてさびれた動物園
でも動物達の体がすごくきれいだったのが印象的でした。
動物達の足やお尻の周りが汚れてる動物園って多いでしょう?
きっとここでは大切にされてるんでしょうね。

この日の両親は歩いたからちょっとお疲れモード
夢の中で子供や動物達と遊んでくれたら嬉しいなあ…

 


良 縁/ビカクちゃんに夢中 

2016年12月05日 | 良縁



ビカクシダ、またの名をコウモリラン
ちょっと植物に興味のある方なら
最近カフェやセレクトショップなどでよく見かけるようになったのでは?
男性を中心に大ブレイク中の植物です。

ビカクシダを漢字で書くと「麋角羊歯」
「麋」とは大鹿の角のことでこの植物の葉の形からきています。
世界の熱帯地方で18種類が確認されているらしいのですが
私も魅力にとりつかれ、そのうちの6種類を育成中 

小さな植木鉢に入ってた「ビフルカツム」(オーストラリア産)を
流木を焼いて組み合わせた台にくっつけてみました。
解き放たれたようにどんどん成育中 
このビフルカツムはホームセンターなんかでも手に入ります。



基本的にビカクシダは大木の幹にくっついて育つ着生シダですので
湿っぽい植木鉢より壁から吊るされた方が元気がいいようです。 

なぜ魅力的な植物なのか…
まずははその姿です。

左は東南アジア産の「グランデ」右も同じく東南アジアの「コロナリウム」
このあたりからはかなり探さないと手に入りません。



「王冠」という意味のコロナリウム(右)が分かりやすいですが 
王冠と言うよりは白菜のように上に伸びているのが「貯水葉」
ここに水を貯めたり、上から落ちてくる落ち葉や虫などの有機物を溜め込んで栄養にします。
そして下に向かって伸びるまさにシカの角のような葉は「胞子葉」
葉の裏側で胞子を作って繁殖するのです。
そう、ビカクシダは2種類の葉っぱを持つおかしなヤツなんです。
(左のグランデはまだ小さいので胞子葉ができていません)

こちら完璧なフォルムの「スーパーバム」にもまだ胞子葉はありません。



これは 最近仲間入りしたマダガスカル産の「アルシコルネ」
ココナッツの実に数株を着生させてある大物です。
丸い貯水葉が特徴的
胞子葉が四方に元気よく伸びています。



一番人気と言われ手に入り辛い「リドレイ」はまるでキャベツのような貯水葉が魅力



ご機嫌がいいとこうやって新芽が…



どんどん育つ貯水葉



すっかり全体を覆ってくれましたが
ちょっと外で日光浴させてるうちに夜盗虫にやられて葉に穴があいてしまった!
ここ数日でかわいい胞子葉も出始めています。



ビカクシダ、学名プラティケリウム
種類によっては2〜3mにも育ちます。

これは京都市植物園のビカク…人が乗れそうな大きさです。



神様はこの地球上で本当にいろいろな仲間達と人間を同居させてくれたんですね。
楽しき限りです!