早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

美味/太平燕を知っていますか?

2010年05月31日 | 美味

肥後熊本には不思議な料理が存在します。
街中の定食屋や中華料理屋では必ずメニューに載っているし
子供の頃も給食で毎月献立にあがるのです。
つい先ごろまで熊本人はこの料理が
全国の中華料理店の定番メニューだと固く信じて
疑ったこともありませんでした。
ところが・・・  
                            
何かのきっかけでそれが熊本にしか存在しない
郷土料理であることが判明して熊本人たちは大いに驚きます。
その摩訶不思議なお料理の名は「太平燕(タイピーエン)」。

春雨スープに海産物と野菜たっぷりの具。
スープはとんこつや醤油や塩のバリエーションあり。
そして大切なお約束は揚げ卵が付くこと。

もともと中国での太平燕とは
アヒルの卵を入れたスープワンタンのことらしいので
アヒルの卵が手に入らない熊本では揚げ卵になったのでしょう。

作り方はいたって簡単。
肉、魚介類、野菜を炒め、中華だしを加えて水を足します。
そこに茹で上がった春雨を加えるだけ。
                          
写真は私の太平燕。揚げ卵は面倒なので煮卵で代用です。
エビやイカも残念ながら冷蔵庫には見当たらず・・・
でもありあわせの野菜で十分美味。
おまけに春雨がベースですからヘルシーです。
いただきま~す。


良縁/一輪挿しがあるわけ

2010年05月27日 | 良縁


ビートルは1945年、戦後すぐに登場したご存知ドイツの車です。
この頃から一輪挿しは装備されていたそうですね。
(前身となるモデルは1936年~。ヒトラーも乗ってたそうです。)

車が来ていなくても赤信号では絶対に渡らない・・・というお国柄。
ドイツの人は他人の意見に流されることなく
個人がしっかりしている国民なのです。
そうしたドイツの人々が、個室である車の中に
一輪の花のゆとりを求めたのはなぜなんでしょうか?

私はこう考えます。

この世にはなくてもいいものがたくさんあります。
たとえばアイスクリーム。
生きていくために必要な食料・・・水、米、塩などと違い
アイスクリームなんてなくても生きていけます。
しかし、アイスクリームは「あれば幸せ」なものなのです。
子供たちが泣くのをやめ、女性達が満面の笑顔になる・・・
この車の一輪挿しも同じなのではないでしょうか。
                              
効率的なドイツの人々が考えた「あれば幸せなカー用品」が
この一輪挿しなんでしょうね。

大のクルマ好き! ニュービートルは乗り始めて2台目で計10年。        
惚れ込んだらけっこうしつこいかも・・・? 


美味/お取り寄せ:札幌バルナバフーズの「農家のベーコン」

2010年05月24日 | 美味

2年前の洞爺湖サミットでウインザーホテル洞爺が朝食に使用。
各国の首脳の口に入ったのがこの「農家のベーコン」です。
                              
特徴は真っ黒なボディ。
これは塩漬けした豚バラ肉に
同じく豚の血液を塗ってスモークさせたからだそうです。
黒いものって体に良さそうですよね。

スープの材料として旬の野菜と一緒に煮てもgood
薄切りにして焦げ目がつくまでシンプルに焼いてもgood
週末に私が試してみたのは
パンの上にコンテチーズと一緒に乗せてのトーストです。
きっと誰もが同じ感想を持つことでしょう・・・
「いい仕事してますね~」


札幌札幌バルナバフーズ  http://www.barnabas.jp/ 


景色/この木なんの木 気になる木

2010年05月20日 | 景色

今年の連休は天候に恵まれよく外に出歩きました。
すると突然美しい花をつけた街路樹が目に入って来たのです。
はっとする美しさ・・・この木は何? 
鮮やかな緑にピンクのコントラストがとてもステキ。
すごく存在感があって日本の在来種ってカンジではありません。

気になり始めたらあるわあるわ・・・キレイだなあ・・・

なーんだ。天神の岩田屋~西通り周辺は全部これです。
今までちっとも気がつきませんでした。そういえば・・・
この写真は9年前のシャンゼリゼ大通りです。
屋台の横で本場のクレープにかじりついているのは不肖の娘() 
分かりにくいけどうしろの街路樹はもしや・・・

そう、この木は誰もが一度は聞いたことがある名前でした。

私の大好きな中国の名言にこんなのがあります。
“心ここに在らざれば 視れども見えず
    
聴けども聞こえず 食らえども其の味を知らず“
何ごとも取りこぼしのないように生きたいもんです。

和名はトチノキ。栃木県の県木です。
マロニエは正確にはセイヨウトチノキですが
まあ兄弟みたいなもんでしょう。

花の季節は5月初旬です。なるほど・・・
毎年熊本に里帰りしていて気がつきませんでした。
パリの木として有名ですが銀座にもマロニエ通りがあります。
都会が似合う街路樹なんですね。()


美味/CHOUWARIの「フリュイ・フォンデュ」(福岡市)

2010年05月17日 | 美味


福岡の老舗菓子店、石村萬盛堂が経営する
ちょっとおしゃれなギモーヴ(マシュマロ)専門店「シュワリ」。
もともと発売以来90年の歴史を持つ“鶴の子”という
マシュマロのお菓子をお持ちでしたので
この展開はなるほど納得。                            
販売と喫茶を兼ねる店舗は
高級住宅街の一角に実に雰囲気よくたたずんでいます。

こちらでいただけるスイーツの中で
最近気に入っているものがあります。
溶かしたマシュマロにフルーツをつけていただく
「フリュイ・フォンデュ」という一品。

チョコレート・フォンデュはポピュラーですが
このマシュマロにつける・・・というアイディアには拍手喝采。
溶かしたマシュマロ・・・と言うよりは
固める前のマシュマロなのでしょうね。
バニラビーンズが入っているので
暖められて良い香りが上がって来ます。

東京在住のスイーツ好きの娘が
ここに行きたいと里帰りするほどの店「シュワリ」。
これも福岡にしかない“おらが町自慢”のひとつです。


シュワリ浄水通り店  http://www.marshmallows.jp/chouwari.html