早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

景 色/大阪ぶらぶら

2018年01月29日 | 景色

毎年1月の中旬から春の展示会が始まります。
今年は初夏に向かって大きな展示会が3本あり
東京に行くことが多くなりますが 
いつもスタートは大阪 

今回はあるものが欲しくて初めて行ってきました住吉大社
寒いけどいい天気
大阪を代表する神社だということくらいしか知らない私



なんと!大阪にも路面電車が残ってたのね!(…ってあまりにも無知?)



鳥居をくぐって境内に入り



目の前の赤い橋が気になりながら近づくと 
すごい急傾斜



これは「反橋」 と言って渡るだけでお祓いになるのだとか…
その傾斜角はなんと48度! 
降りる方が怖いじゃん!



手水舎にはうさぎがいます。
ここの創建が辛卯年の卯月と卯日だったからだとか…
神様の使いなんですね。



社殿は本殿が4棟もある珍しい作りで「住吉造」と言われるのだそうです。



どれも美しい桧皮葺き(ひわだぶき)
もちろん国宝です。

で、見所はたくさんあったはずなのに
世俗の私は全て見逃して目的のみ達成
実はここでしか手に入らない土人形の「千疋猿」



これを買い求めに来たんですよ。
罰当たりな私です…(汗)

さて、大阪の街中に戻り
阪急梅田本店の上質なウインドーディスプレーに酔いしれ





ワンパターンのカフェに立ち寄り



白胡麻のお汁粉に舌鼓





相変わらず平日だというのに人の多い阪急百貨店
私が今一番注目する百貨店です。



暗くなった大阪駅



寒いのでスケートリンクは人もまばら



家に戻って早速飾った千疋猿(10匹ですけどね)
ご利益は「立身出世」
申年までにはまだ10年…








 


良 縁/未来へのエール

2018年01月22日 | 良縁

もう何度もご紹介していると思いますが
同じ和水町(なごみまち)の友人一家が営むカフェKINON
正式には「KINON cafe & arts」 
KINONとは娘さんの野乃花さんの学生時代のニックネームだそうです。
九州自動車道「菊水インター」から2キロほど南の
肥後民家村という施設の中にあります。



肥後民家村は地元和水町が運営する古民家の里
その中の1軒、築250年の建物がKINONなんです。



茅葺き屋根の建物の中は土間や天井の梁など、まさに絵に描いたような日本家屋 



そしてここでいただく手作りの軽食やスイーツはどれも絶品
ご一家揃ってお持ちのいいものを見る目を活かしたこだわりのカフェ… 
それがKINONなんです。



木彫作家のお父様。上質なセンスの塊のようなお母様。
お料理が上手で笑顔が絶えない娘さんの野乃花さん。
そして、昨年、東京でデザインを勉強する息子さんの森土くんが加わりました。

今回はその森土くんのお話です。(前置き、長っ!) 

これは彼の作品「COAT CHILDREN」
卒業制作展で最優秀賞をもらった作品です。



私はこれに興味を惹かれました。 
こんな素晴らしい感覚を持った人がここでくすぶってる…(失礼!)
なんてもったいないんでしょう!
ということで、大正から続く岩手の手ぬぐい屋さん「京屋」さんにお願いし



本格的な手染めの手ぬぐいを制作 



素晴らしいものが出来上がりました。



彼の作品は絶対テキスタイルに向く…
いいものを発掘して形にしていく作業こそデザイナーの仕事です。
久々に興奮し、ネットで綿生地に印刷



それを熊本市内のこれまたステキなお店「ビオラ」さんににお願いして
1枚のシャツに仕立ててもらいました。



彼のお気に入りのシャツを寸分違わずに仕立て上げてくれた腕前に感謝です。



私ができることはここまで。
これからは森土くん自身が自分の価値に気付き
道を作って行かなければなりません。
そのお手伝いにちょっとでもなれれば…
実にわくわくします。


KINON cafe & arts     https://www.facebook.com/search/top/?q=kinon%20cafe%20%26%20arts
京    屋     http://kyo-ya.net/about/
ビオラ     https://www.facebook.com/search/str/洋服のお直しビオラ/keywords_search


 


良 縁/これだから台湾はやめられない!

2018年01月15日 | 良縁

翌日、問屋街「迪化街(ディーホワジェ)」へ



店先ばかり見ていると見逃してしまいがちですが
レトロなバロック建築が実にカッコいい…
ずらーっと500メートルほどに渡って続きます。



漢方、乾物、布問屋などが集まる問屋街なのに



合間におしゃれなセレクトショップやカフェがあって素敵です。



ひと休み…
いつも行く福岡の春水堂には冷たいのしかなくて残念な豆花 (トウファ)
こちらでの楽しみは温かい豆花です。



お目当ての竹製品専門店 





一方、こちらは松山文創園区
旧日本のたばこ工場跡地がリノベされて事務所や展示会場、ショップに変身





そして地下鉄で隣町の新北市へ



地図を片手に迷っていると
バイクのおばちゃんが親切に教えてくれた工房 
きっと日本人がいつも迷ってるんだろうなあ…(笑)



台湾の著名な染織家、鄭惠中(ジェンフイジョン) 先生の工房
「惠中布衣文創工作室」は住宅街の一角



ただし、一歩入るとやはりただ者ではない雰囲気が漂います。



ああ…台湾は緑が豊富だなあ…



綿麻の張りのある生地を染め上げ
シンプルで環境と体に優しい着ていて楽な服作り…
今ではおしゃれな人たちには当たり前の服作りを
鄭先生は30年前から行ってきました。



工房の2Fには様々なでもシンプルで飽きのこない服がずらり! 
染料は色がなくなるまで使い回し色を足していくので
微妙に違って同じ色がないくらいです。



日本で扱っている店も少なく
以前、福岡の百貨店に期間限定で出ていたときと比べると半額! 
気軽に手にとれるお値段です。
またひとつ台湾旅行の楽しみが増えました。 



これだから台湾はやめられない! 


 


良 縁/もちろん台北

2018年01月08日 | 良縁

さてさて(間があきましたが…)今回の台湾行き
もちろん台中だけではありません。
台中は日帰りであくまでも拠点は大好きな台北です。
今回は初めて利用するLCCのタイガーエア
往復2万円前後で行けるのでお得感満載です。



CAさんのベルトがタイガー (笑)



さて今回は同じ和水町の人気カフェ「KINON」の上妻さん母娘とご一緒
お二人とも初めての台湾です。
台北通としてははりきってアテンドせねばなりません。
まずは絶対はずせない鼎泰豊(ディンタイフォン)の本店



日本の店にはない「へちまとえびの小籠包」は絶品 
スタートからお2人のハートをわしづかみ!



鼎泰豊の裏手はシャレた店の多い永康街です。



天然素材のコスメを見たり



茶器を見たり



女性には最高に幸せな時間です。



あ、必ず「写真を撮ってもいいですか?」って聞くのはエチケットです。
どこも快くOKしてくれます。

歩き疲れたら茶藝館
毎度毎度の「回留(ホエリョウ)」へ



おしゃれな店が多い永康街においても最もおしゃれな店です。



1煎目は入れてもらいます。
美しい手さばきは何度見てもほれぼれ…



お茶も美味しいのですがここは茶菓子がまた絶品
どれも薄甘くて農産物を使ったものが多いのです。
豆、芋、木の実…お茶の味を邪魔しません。
日本の◯◯のショートケーキとは正反対です。



ここではまさに時が止まっているかのよう…
どんどん日本で貯めておいたストレスが流れ出て行くのが分かります。




名店「王徳伝」赤い茶缶が目印



夜はもちろん台湾名物の夜市に繰り出します。



いつも列ができている「士林豪大大鶏排」



顔より大きなジャンボフライドチキン、約460円也
皮がパリパリで美味しいんだけど1枚食べるのはたーいへん!



安くて美味しいものがたくさんあるので迷います。



1000円分も食べたらお腹がはちきれそうです。





レトロな風景に昔の日本を発見



歩き疲れたあとの楽しみは足つぼマッサージ
中国4千年の歴史はさすが!
的確なつぼ押しは体に速攻で効いてくるんですよ。

「勘弁してくれ!」って言いたくなったマッチョなお兄さんたち
でも見かけ倒しでとっても優しいの(笑)
…お茶とぜんざい付き



翌日にも楽しい事がてんこ盛りに待っていましたよ。

           続く
 


景 色/正月のしつらえ

2018年01月01日 | 景色


あけまして おめでとうございます。
2018年がスタートしました。
実は私 今年は年女!
何かいい事ありそうな…
みなさま 今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さてさて 2018年最初のブログは…


時はただ流れているだけなのに

人はなぜその時にくぎりをつけようとするのでしょうか?
特に日本人にとっての元旦とは…

大晦日にはりきっておせちを作る腕でもなく
カウントダウンに酔いしれる年でもなく 
私にとっての元旦は「しつらえ」


その1 上妻利弘氏の鏡餅
 粉を吹いたような餅肌、本物の葉っぱを着色してくっつけた木彫の蜜柑…
 本物以上に本物っぽく 本物以上に品があります。



その2 張り子の戌と招き猫
 どちらがイヌでどちらがネコか分かります?



その3 博多人形の干支
 今年は「戊戌(つちのえ いぬ)」
 成熟した万物を保持し守り
 運気の変化に対して自衛の体制を備える歳…だそうです。



その4 しめ飾り
 もう3年目になる宮崎県は日之影町のわら細工
 一度結ぶと簡単には解けない結び方なので
 二度と繰り返さない=悪い事が二度と起こらないようにと
 一年を通じて飾るものだそうです。
 今年もやっぱりこれ。(輪っかがタテに伸びてきちゃいました…汗)



その5 わら細工もう1点
 これは東北のほうのお飾りだったと思います。
 外に飾るとスズメの恰好のエサになるので室内に…



その6 京都「みたて」の掛蓬莱
 ヒカゲノカズラという植物は茎を切っても長時間鮮やかな緑を保つため
 髪飾りや神事に使われるのだそうです。



 蓬莱山に登る龍を表していて
 縁起物として京都ではお正月に飾るんですって。
 今回「みたて」さんから届いた掛蓬莱は約2メートル
 素晴らしい!



その7 仏手柑
 柑橘類の橘は「吉」に通じるとして
 また、仏手柑はお釈迦様の合掌した手の形に似ているということから
 これもまた京都のお正月ではあちらこちらで見る縁起物です。
 飾っていると花のような何とも甘い香りがしてきますよ。



その8 門松
 今年は熊本市内の「GREEN & RED」さんから購入
 潔く1本すっくと立った松がとってもスタイリッシュ
 根がある訳ではなく松の切り口をコケを張ったオアシスに刺す仕組みです。



さて、毎日眺めていたいから玄関にてんこ盛りで飾ってみました。
いかがでしょうかな?
我が家のお正月のしつらえは…