早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

良 縁/くぐり鍋 六白屋(京都)

2011年09月29日 | 良縁



               

        本当は「美味」に載せたいお店なのですが 

        ウチのアイスを気に入って使って下さっている

        ステキな料理長とお知り合いになれたことに感謝して

        あえて「良縁」とさせていただきます。

        仕事で訪れた京都の町 秋風が心地よい街歩き。

        四条烏丸の交差点から歩いて数分。

        大通りからほんの少し入っただけなのに

        そこはもう私が期待する「京都」でした。

               

               

        六白屋さんは店名の通り六白黒豚の専門店。

        基本的に私が一番重視する素材にこだわったお店です。

        最初に料理長のオススメで出たのがこの一品。

        トマトシャーベットのアレンジです。

        写真では分かり辛いのですが

        ただの輪切りのトマトにシャーベットを乗せただけにあらず。

        オリーブオイルに漬け込んだ手の込んだお料理です。

        トマト苦手の私にもすらっと美味しくいただけて

        初対面にふさわしい感動となりました。


               
        引き続き、結構驚いたのはこのハモ料理です。

        普通、湯引きして梅肉を乗せるのが定番ですが

        さっと炙った韓国産、肉厚のハモをわさびでいただきます。

        う~ん…絶品です! 忘れえぬ味となりました。

               
        〆はこのお店の目玉、六白黒豚のしゃぶしゃぶ=くぐり鍋です。

        このあたりからもういい気分になって

        写真が追いついていません…情けない…

        でも半生状態の六白豚は口の中で溶けてしまいそうで美味。

               
        最後にはこれまたウチのソルトアイスの雪見大福。

        上にかけた黒豆との色のコントラストがなんとも雅で

        感動のひと品でした。

        感謝 感謝 

 

 

        くぐり鍋 六白屋  http://r.gnavi.co.jp/c547801/








美味/お取り寄せ:銀座文明堂の「天下文明極上カステラ」 

2011年09月26日 | 美味



               
        “カステラ一番 電話は二番 三時のおやつは文明堂~ 
        文明堂のカステラ…と言えば
        誰もが一度は口にしたことがあるはずです。
        でも、今回ご紹介するカステラはちょっと違います。
        その名も「天下文明極上カステラ」。
        文明堂の技術顧問で人間国宝の森幸四郎さんが築き上げた
        カステラ史上最高の逸品…(だそうです。)
        木の箱に入って焼印が押してある念の入れよう。
               
        栃木産の有精卵や四国の和三盆糖など
        素材にこだわったそのお味は上品かつ濃厚、やわらかく力強い。
        一生にそう何回も食べられる品ではありませんね。 

    

        ちなみに日本各地に文明堂はありますが

        もともとは1900年創業の長崎(現文明堂総本店)から支店が広がり

        戦後、別会社となったんだそうです。

        すっかり日本人のおやつに定着した庶民のカステラ。

        上には上があるんですね。

               

        銀座文明堂  http://www.bunmeido.com/






景 色/蔵王よ

2011年09月22日 | 景色



               

        悠久の時を超え 泰然と天上より見下ろす 

        蔵王よ

 

        あなたにとって私たちは

        小さな蟻んこのような存在でありましょう

        その蟻んこのような私たちが 

        あなたの足元で 未曾有の災害に遭い
        大きな悲しみに包まれたのを ご存知だろうか

 

        どうかあなたの力を貸してほしい

        救いを求めてあなたを訪れる私たちを

        その大きなふところで 包んではくれまいか

 

        地にあっては 可憐な花々で

               

 

        天にあっては 崇高な光で

 

               

 

        蔵王よ

 

 

 


良 縁/ラデュレのお菓子本

2011年09月19日 | 良縁



               

        こんなイキなプレゼントをくれるのはたいてい女性ですね。

        上品な若草色のスエードの表紙…

        中にはジュエリーのようなお菓子の写真…

        20cm角ほどのこの小さくて小粋な本は

        存在自体がまるで砂糖菓子のようです。

 

        そう、これはラデュレが出したお菓子作りの本。

        タイトルは「Sucré=砂糖」。

        100のスイーツレシピ集です。

        作らなくてもパラパラとページをめくっているだけで

        女性なら誰もが幸せになってしまいます。

 

        お菓子作りはほどほどにしないと

        自分の体にリスキーな趣味です。

        とりあえず、気になるお菓子を1品だけ作ってみました。

               

        Riz au lait(リオレ=お米のミルク煮)

        お米を牛乳で炊くよくあるスイーツですが
        このレシピが少し違うのは

        仕上げに卵黄とバターをたっぷり加えることです。

        やっぱりイカンよ! カロリー無視だね!

        でも美味…

 

 

 


美 味/熊本城でいただく150年前の味

2011年09月15日 | 美味

  


               

        平成19年の築城400年を機に大修復を重ねてきた熊本城。

        中でも目玉は本丸御殿の完全修復です。

        西南戦争の折りに消失していた、いわば城主の「居間」ですね。

 

        その本丸御殿の大御台所にて

        熊本藩にちなむ150年前のお料理を再現しています。

        その名も「本丸御膳」。

        一日50食限定の予約制です。

        現代人が食べやすいようにアレンジが加えてあります。

               

        
        う~ん…復元品とはいえ豪勢な塗り椀。

        お殿様の家紋入りで私たち下々の者がいただいけるなんて…。

               

        御汁

        熊本の郷土料理“だご汁”の原型みたいです。

               

        御飯

        くちなしで染めた御飯…美味!

               

        御平椀

        地元の旬のものを使った煮物です。

               

        御肴(さかな)

        五三焼石決明…あわびの揚げ物

        妙解寺納豆、とふこ味噌…ご存知辛子れんこんも

        昔の文献を元に再現した武家のお料理です。

               

        御菓子

        一時流行った西瓜香(糖)と玲瓏とうふ

               
     

        昔の武士がこんなものばかり食していたとも思えませんが

        結構食べ応えのある美味しい御膳でした。

        熊本にお越しの際にはオススメ。

        一食3,000円はお値打ちです。

   


        熊本城公式HP  http://www.manyou-kumamoto.jp/castle/



        ちょうど城内で肥後六花のひとつ肥後朝顔が見られ

        雨の熊本城に色鮮やかでした。

        ※肥後六花の話はいずれまたの機会に…