早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

美 味/三ツ星に行くかと思えばここは行きつけの…

2016年08月29日 | 美味



8月の中旬から取引先の各食品問屋さんの秋冬食材の展示会が一斉に始まります。

ウチは毎年大阪がスタート。
その後は名古屋、東京、京都、仙台、埼玉と続きます。

今年は開催が17日でしたので前日の16日に大阪入りです。
そこではたと気がついた…
16日は京都の五山の送り火ではありませんか! 
今年は祇園祭も見たし、なんてついてるんだろう…

というわけで娘に相談したところ
さすがはマスコミ関係!
総局長さんがチケットをくださったとのこと。 
一度に4カ所が見渡せるポイントなんだそうです。



ところがなんと! どしゃ降り!!
NTTさんのビルの屋上は横殴りの雨です。
それでも我慢して見てはいたものの
下着までずぶぬれ状態で早々にギブアップ!



特別用意してなかったけどお腹すいたねえ…というわけで
娘が行きつけのタイ料理屋に連れて行ってくれることになりました。
この前の三ツ星レストランの件もあることだし
母親としては期待に胸膨らませ
ぐっしょぐしょの靴で娘について行きます。

ところが…

ビニールで囲っただけの屋台に毛のはえたような店
その名も「パクチー」(笑)



店名の通りメニューはパクチーだらけ! 
さすがは娘!母親の好みを知ってるねえ 



それにしても年頃の娘がいつもこんな所にお一人様っていったい… (汗)
パクチーモヒート



パクチー の中皿
料理に好きなだけ乗せて食べられます。 



まずはチャーハンにパクチー 
美味しい!!絶品だわ!



なかなかの味だったエビの料理 
この甘酸っぱさはタイっぽいなあ…



軟骨のからあげ…こりゃあビールだね。 



これはおすすめだという一品
タイの蒸し器みたいです。



中にはビニールで囲ったもち米 



そのまま食べても十分おいしいタイの香り米 
先ほどのエビのソースをかけて…ひゃ〜美味しい!



〆のタピオカココナッツミルク 



週末から夏休みを取ってテヘランへ旅行するという娘 
テヘランにいったい何があるというんですか?…とおもいきや
イスパハンを訪ねるんだとか。
なるほどペルシャの古都ですね…ステキだなあ。
母親の大阪や名古屋とは格段の違いがあるわ。(悔しい!)



 


景 色/台湾の上質デザイン

2016年08月22日 | 景色



初めて仕事での台北です。
自腹の旅行では数えきれないほど来てるんですが
今回は2泊3日の一応「出張」
仕事は1時間、残りはフリー(笑) 
雨の多い台北には珍しい青空です。
いつもは白く煙っている101もくっきり!



訪れたのは国父記念館近くの施設 「松山文化創意園区」
75年前のたばこ工場の老建築が
おしゃれなカフェやショップ、事務所などのカルチャーショップに変身しています。
隣のビルは「誠品書局」の信義店
専門書をも揃える大型書店とハイクオリティな生活雑貨のお店です。
日本のTSUTAYAみたい…
松山文化創意園区とは池をはさんでお隣同士



お庭に面したデッキがの木陰が爽やかです。



台湾の人たちは、古いものを上手くリノベーションして使うのがお上手です。



柱も塗り直してなおかつわざと剥がした跡があります。
一見そうは見えないけど手がこんでます。



鉄の窓枠と塗り壁、そして差し込む光のコントラストが美しい… 



カフェのナプキンに感心 



施設のお隣にはドームが建設中です。 
古い建物と新しい建物のコントラストが台湾っぽい



さて、先ほどの台湾版TSUTAYAで見つけたステキなお米のパッケージ
台湾はデザインのレベルが高いんです。



日本の米袋にも似て非なるものです。 



こちらはパンの世界大会「ベーカリーマスターズ」でチャンピオンになったパン屋さん 



文字や柄が浮き出るように粉をまぶしてあります。おもしろいですねえ…



これはライチのパン
持ち帰りたくとも重たいのなんのって!…
どっしり! 



今回の台湾リポートははあっさりとこの辺で… 

これはちょうどこの時期満開だった花
現地では「阿勃勒」っていうんだそうです。
調べたら、日本名「ナンバンサイカチ」
いつもたくさん感動させられる台湾
今回出迎えてくれたのはこの黄色いシャワーでした。



 


美 味/私が選ぶ3つ星の巻

2016年08月15日 | 美味



先週はミシュランの公式ガイドに載っている3つ星のお店をご紹介しました。

今週は私が選ぶ京都の3つ星です。 
どれも祇園祭の3日間で訪れた店ですが 
選んだ基準は「フレンドリーなおもてなし」 

1. 
Desserts La Flmme Bleue (デセール ラ・フラムブルー)http://laflammebleue.com



蛸薬師通り沿いにある小さな間口のカウンター8席のお店です。
店名は「お皿に盛りつけられたデザート」という意味
目の前で作り上げていく行程もカウンターなのでじっくり見る事ができます。



最初に1品
今回は桃のジュレ
スパークリングの白ワインを合わせました。



次は自分でセレクトしたメインのデザート
私はクレープ・シュゼットをチョイス(最高!)



最後に焼き菓子の盛り合わせが付きます。



これって…私がやりたかった形態の店じゃん!!
(注:昼間っからお酒とお酒に合うデザートを出す店をやるのが私の最近の夢です。)

味の素晴らしさ、盛りつけの美しさ
おまけにエディブルフラワーをたくさん使うあたりも女性心をくすぐります。
これは完全に★★★ですね。


2.  おでん 蛸長 http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260301/26001610/



以前からちょっと気になっていたお店
自称グルメを称する者は基本的に
美味しい店を探し出す「勘」を持っています。
店構えを見ただけでだいたい分かるものです。



こちらもカウンター10席ほどのそれほど大きくはない店内
でも、カウンターって不思議です。
見ず知らずの他人同士が隣り合わせるんだけど
その店が好き…っていうだけですぐにお友達になれちゃう。



おでんの具には地域の特徴が現れますが
季節のタコしかり、京都の賀茂茄子しかり
ものによってはかなり待ちますが
とろっとろの具材はどれも品よく味が染みてこりゃ美味しい!
さすがは京都のお出汁ですね。



大方の具は食べ尽くし



最後に「裏種」…でも「種」の字が天地逆さま…タネ→ネタ?
本日の裏ネタは熊本の赤牛のロースト!



こんなところで熊本に会えるなんて! 
被災地復興支援…ついでにこのご縁、ありがとうございました。


3. ないとう http://petitrestaurant-naito.com/top.htm



こちらは以前もご紹介した丸太町のとんかつやさん 
娘の行きつけ、私の大のお気に入り
2人ともディナーは初めてです。

親方の趣味の金魚、福島県の「福だるま」って品種なんだそうです。
男女別室(笑)



親方 ぱしゃぱしゃ遠慮なく撮ってごめんね…
ここの厨房はステンレスと白で統一されていてとってもステキなんですもん。



夜のコースは 6品+デザート
最初は旬のトウモロコシを使った先出



お次は 自家製のベーコンを使った一品
いつもついつい聞いてしまう…「親方の出身は洋食?和食?」
返事はいつも「トンカツ」です。
ジャンルにこだわらないお料理が五感に響きます。



魚のプレートの仕上げにかかっているのはハモの骨
4回素揚げにして砕いたものなんですって…とっても香ばしくて素晴らしい!



スープは野菜のお出汁がとっても上品
上には初モノのマツタケ
丸いのはハモと梅肉を一口大にして揚げたものです。



メインはセレクトできます。
ここの名物牛カツを選びました。
「たまには違うものも頼んでみなよ」と親方
母娘揃って気に入ったら一直線(笑)



最後の〆のごはん…何が来たかと思いきや…カツカレーかいっ!
下のご飯より多いトンカツとビフカツが乗ってます。
おまけにこの器使い!
いやはや、これには驚かされました。
親方の茶目っ気がたっぷり(笑)




デザートのフルーツのどれも甘いことといったら!
素材の良さはさすが京都
熊本の田舎で「ここのが一番美味しかよ!」とか言ってる井の中の蛙とは別世界
知らない方がいいんでしょうか?
知るべきなんでしょうか?



それにしても恐るべし…京都
レベル高すぎ!
あ、おまけに3軒ともカウンターだ!
フレンドリーなおもてなしを期待するなら断然カウンターですね。
 


美 味/★★★の巻

2016年08月08日 | 美味



今回の京都旅行で初めて体験したのは空を飛ぶイルカばかりじゃありません。

人生初のミシュラン3つ星を
なんと!2軒も体験してしまいました。 

日本で一番ミシュランガイドに店がたくさん載っているのが京都
その京都でさえ3つ星は7軒なんだとか… 
タクシーに乗って店の名を告げるとさっと返ってきた答えが「朝粥どすか?」 

美しい町並みの南禅寺界隈



3つ星はこのような佇まい…



「瓢亭(ひょうてい)」 



こちらは予約の取れなかった本館



今回はこちらの別館で朝粥をいただきます。 



7月1日から8月31日まで、期間限定の朝粥です。
やはり最初は「ひょうたん」



3段目には賀茂茄子の田楽 



2段目には蒸し上げた鶏肉 、1段目は酢の物



人気はこの半熟卵だそうです。
切ったあとに黄身にだけ味付けって出来る?
不思議な卵はなるほど絶品!



このあとお粥が出てきます。 



餡をかけていただきます。
ちょっと固めのお粥はなんとも上品、なんとも美味



ご一緒に焼き鮎はどうどす?と言われちゃ断りにくい…



いやー 骨まで柔らかく…ごちそうさまです。 

お次は東山の「菊乃井」 



まさに料亭といった門構えです。 



玄関先のしつらえが見事 



廊下がこの店の歴史を物語っています。



あえて調べてもいないけど古い建物であることは間違いありません。 
小市民の習性=写真に残す=そうそう来れない 



ここにもヒオウギが… 



こちらは京懐石のお昼ご飯です。 
手前が夏の京都を代表する鱧のお造り



奥が目にも美しい会席料理の数々です。 



それに上品な野菜出汁でとったお椀と 



名物の鯛と山芋と卵の乗ったご飯椀(こりゃあ絶品!)



最後にお支払いで通された部屋は蔵を改造したスペースです。 



最後の最後まで撮影する小市民 



と目に止まったのがこのコーナーです。 



いやー さすがと言うか、やらしいと言うか(笑) 
でも初めて見た小市民はさっそく撮影
へー 星じゃなくてお花マークなんだ…
ついつい拝んじゃったじゃない! 
ミシュラン…恐るべし






 


良 縁/いるかに乗って…の巻

2016年08月01日 | 良縁



わが熊本には航空会社があります。

その名も「天草エアライン」
第三セクターですが熊本県天草市に本社を置く
従業員58名の 小さな会社です。
何よりも特筆すべきはこのイルカくん!



所有台数なんと1機! 
去年まではカナダのボンバルディアでしたが
今年からフランスのATRに機体が変更となりました。
そのお値段20億円也 

この1機で天草ー福岡を3往復
天草ー熊本経由で大阪の伊丹空港までを1往復しています。 
JALとのコードシェア便なのでJALのHPで同じお値段で購入できます。
今回初めて京都への旅に伊丹空港まで利用してみました。 

そばで見るとかわいい…



せっかちな私はいつも早く降りたいので
今回も前方の席を取ったのに…そうか、出入り口は後ろなんだな…!



さすがフランス製
真っ赤なレザーのシートに緑のシートベルトでおしゃれです。 



スタッフはもちろんのこと社長さんまで全てをこなすとのこと。
地上案内、機体の洗浄、もちろん機内の案内も手作り 



フライトの間、目の前にはご機嫌のイルカくん 
ジェット機より下層を飛ぶので若干時間はかかりますが
快適さと冒険心は十分満たされます。



地元の会社の地元の飛行機
なんだかとっても誇らしい…
これからの関西出張にはこれを使おうっと!

頑張れ、イルカくん!

京都到着後に見つけた「そのうち空を飛べる子」