早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

景 色/大阪駅周辺のカフェめぐり

2015年08月31日 | 景色



        大阪で仕事の合間に半日時間がとれました。

        さて、何をしたい?

        昔なら「お買い物!」といったところでしょうが 
        すっかりライフスタイルが変わってしまった私には
        大好きだった服もバッグも靴ももう無用の長物になってしまいました。
        今ではやっぱり「おいしいもの!」

        1軒目は阪急梅田本店に限定ショップが出ているここ
        本来はアメの専門店ですが…

        

        今回はちょっとおもしろいアイスをやっているとの情報を知り潜入

        

        ウリは その場で作るアイスクリーム
        使うのは−200℃にもなる液体窒素
        危険だからか顔面には透明のプロテクター(でも素手っていったい…)

        

        生のマスカットを砕いて混ぜ合わせてくれます。
        プレミアム・マスカット701円也!

        

        出来上がったのは商品価値450円くらいのアイス 

        

        マスカットがかっちかちで味がしません。
        もさもさと口当たりが悪いったらありゃしない。
        乳製品のベースが美味しくないからでしょう
        アイス自体も「なんだこりゃ!」
        一口食べて廃棄 
   
        気を取り直して…
        同じく阪急本店地階にて和菓子の「たねや」のカフェです。

        

        ここではなぜだかオリーブオイルも販売してて…

        

        そのオリーブオイルを使った「搗き餅(つきもち)」をいただきます。
        お店の中で時々ぺったんぺったんとお餅を搗いてくれるんですよ。

        

        これがその「搗き餅」540円也

        

        一緒に出て来たのはミニボトル入りのオリーブオイル
        これは小袋をくれてお持ち帰りに。
        手前はエスプーマのおしょうゆ、奥はピンクソルト
        もっと奥は一緒に頼んだ黒豆茶(648円也)

        

        お餅にオリーブオイルってのはあまりなじみがありませんが
        エスプーマとはいえしょうゆは当然のお味
        ま、美味ですね。

        お次はブルガリのカフェにて
        「蜜柑のシブースト ヨーグルトアイス添えセット」2000円也
        中の上くらいに普通に美味しい…
        しかし私が見たかったのは一流店のサービス。
        女性達のふるまい、所作を見学させていただきました。

        

        最後に訪れたのはウチのアイスを扱っているという
        グランフロントの中にあるメルセデス・コレクションのカフェ

        

        ここで「黒のばにら」をアフォガードにしていると聞いていたので
        さっそく注文してみました。
        「ブラック・アフォガード」790円也

        

        気になったのは想像と違っていたことです。
        HPもかっこいい、展示してある車もかっこいい…なのに
        なぜこんなチープなカフェなんでしょう?
        そしてこのチープさにこの790円という価格はなぜ?

        

        最後まで理解できなかった上
        一口食べて置いて来たブラック・アフォガード
        なんだかウチのアイスがかわいそう…ごめんね。

        気分悪いからオーバカナルでやけ酒ならぬやけステーキ!

        

        きれいな色のデアボロマントに大阪の町が透けて見えます。
        半日で食べも食べたり7800円也(笑)

        

         


美 味/和久傳流の夏

2015年08月24日 | 美味


        

        田舎に引きこもって一番困るのは食べ物です。
        外食の選択肢がほとんどなくなったのは致し方ないとしても
        福岡では簡単に手に入ったおいしものですら
        ここ和水町ではそうはいきません。
        ですから私はほとんどをネット通販でまかなっています。 
        ワイン、チーズ、輸入乾物…そしてスイーツも…

        そしてこの時期どうしても食べたいものの中に
        京都の料亭「和久傳」の和菓子があります。 
        もちろんこれは福岡でも手に入らず取り寄せてはいましたが
        さすが長い歴史を背負った料亭だけあって
        実に上品、実におしゃれ

        今回はこの2品をお取り寄せ
        右の「西湖」は時々取り寄せて楽しんでいるお気に入りですが
        左の「笹ほたる」は初めてのトライです。

        

        まずは「西湖」 
        この場合の西湖は富士五湖のことではなく
        中国の杭州市にある蓮の花咲く西湖(せいこ)のことです。

        

        蓮の根っこのれんこんから採れるでんぷんの粉と
        和三盆でかためた西湖の食感は 
        ”ぷるぷる もちもち つるっ”
        上品な甘みと「もう1個ほしい」と思わせる量は絶品

        

        個人的には今までこの西湖の右に出る和菓子はないなあ… 
        2枚の生笹でくるんだしつらえも京都風で目にも鮮やか

        さて、もう一方の新しい味「笹ほたる」
        だいたい突然取り寄せた新しい味には期待を裏切られることが多いのです。
        ましてや和久傳にしては短絡的なネーミングにもひっかかります。 

        高さ5センチくらいで大きさははがきサイズほど
        切り分けていただきます。

        

        水ようかんが大好物なので
        この商品が「抹茶の水ようかん」ということでまずは第一関門突破 
        もう少し厚めに切った方が良かったかなあ…
        丸いところはなんとほうじ茶の寒天なんですって。 
        光にかざすと…夏の夜のほたるが浮き上がります。

        

        これは撮影が難しいお菓子ですねえ… 
        
        そしてお味は… 

        ああ、やはり和久傳は裏切らない!
        柔らかいとろっとりた抹茶の水ようかん部分
        ぷるんとしたほうじ茶の丸い寒天が驚くように香り高く
        正直言って「このクオリティをお取り寄せ?」と驚きです。 

        本当にいい仕事をしておられます。
        まだまだ足元にも及ばないけど
        このプロ根性のスピリットだけは是非真似したいものです。
        脱帽! ごちそうさまでした。 


        ネットショップ http://www.wakuden.jp/shop/


良 縁/リーブル・ディマージュ

2015年08月17日 | 良縁



        和水町でできた新しいお友達たちと熊本市内で合流

        私を驚かせるとってもいい店があるとのお誘いに
        かなり年下のステキなみなさんと出かけてきたのが
        熊本で唯一(?)おしゃれなエリア上乃裏通り 

        

        ここは福岡でいえば大名、大阪で言えば中崎町、
        京都でいえば御池通り…(東京は?) 
        少し前にご紹介した「おでんのまつむら」もこの通りにあります。

        

        おしゃれな若い人たちを惹き付ける雰囲気十分の店がたっくさん 

        

        ここは最近美味しいコーヒーが話題のお店

        

        博多もつ鍋もあります。 

        

        これだけおしゃれな店が軒を連ねるなか連れて来てくれたのは… 
        「なんじや、こりゃあ!」

        

        ほとんど期待せずに店に入ると迎えてくれたのはこのむさい男(失礼!)
        ”五条大橋に立っててもおかしくないわ” が私の第一印象
        目の前のカウンター席に座らされました。
        でもこの人懐っこい笑顔にあっと言う間にこちらも脱力

        

        オーナーシェフは市内のホテル出身の和木さん。
        店名の「リーブル・ディマージュ」はフランス語で「絵本」という意味
        懐かしい絵本の物語を表現していきたいのだそうです。 

        その手際、その手つき、やはり一流ホテル出身だと感じさせます。

        

        前に1軒寄ってきたのでここでは軽く… 
        シンプルなプレーンオムレツに生クリームを添えただけ
        だからこそ違いがでるんですね。
        いったい何を混ぜたの?と聞き返すほどのおいしさ!

        

        ピクルスも 高い素材は使いません。
        手前はブロッコリーの芯

        

        フレンチのビストロなのに和洋中なんでも作ってくれます。
        出し巻玉子にはクリームチーズが… 
        でも見てください。このフランス製のカトラリーのセンスのいいこと!
        店で唯一とお見受けした(笑)上質なセンスのもの。

        

        すべての料理を手際よく一から作ってくれます。
        パスタを頼めば麺をこねるところから…
        こちらは一口大のヒレカツサンド

        

        そして今回の目的のひとつがこのリゾットです。
        (リゾットだけいただくつもりがかなり食べてしまいました) 

        

        前もってアルデンテまで火を通しておいた雑穀のリゾットに
        生クリームを足して仕上げます。
        上にはカニ味噌! こりゃあ絶品だわ!
        友達が連れて来てくれた訳が分かりました。

        このシェフは「本物」なんだ… 

        最後にクレープなんかいかが?と
        このむさい男がこの狭い厨房でクレープシュゼットを作り始めます。
        それも本格的に!
        それもとっても楽しそうに!

        

        言葉はいらない…なんて大胆かつ繊細なクレープシュゼット

        

        好きこそなんとか…と言いますが
        和木シェフは本当に料理を愛してるんですね。
        それも高くていいものを使えば美味しくなって当然
        その辺にある安いものや捨てられそうなものを上手く料理してこそ
        料理人の腕の見せ所なんです。 
        だから食べる方も喜ぶ。感動する。
        作り手と食べる側との素晴らしい時間の共有です。
        これだけ食べて5人で1万円を切りました。
        これまた驚きです。
        飲み過ぎたわけでもないのに軽いめまいを感じる夜でした。

        タイトルはあえて「美味」ではなく「良縁」です。

 


良 縁/ブータン紀行 出会い…人篇

2015年08月10日 | 良縁



        先週に引き続き過去のブログから2011年のブータン旅行記です。


        カメラを向けると素朴な笑顔が返って来ます。
        撮り終わると「見せて! 見せて!」

        

        下校途中の小学生。
        
かわいい笑顔に吸い込まれそう…

        

        男性の正装は「ゴ」
        女性は「キラ」。

        どことなく着物に通じる着こなし。

        ブータン人はみんな着道楽です。

        


        照れ笑いには清楚な美しさが…

        伝統工芸院の生徒さんたち。
               
        
        
        まじめに勉強してる子もいるよ。

        

        
        バザールで出合ったお兄さんは
刺青の痛さに泣き顔。
        見物人の笑いを誘います。

       

        
        まじめな顔して宿題かな?

        子供の多い国は将来安泰ですね、きっと。

       

       
        「おとうさん、見せて!」

        スマホを覗き込む少女のかわいらしさに

        こっちまで幸せになってきちゃった。

       

     
        ガイドさん 4日間お世話になりました。

        このスカーフを肩からかけないと寺院には入れません。

        本音がぽろり

        「めんどうなんだよね~」

        伝統と近代化の狭間で悩める幸福の国でした。 

 


良 縁/ブータン紀行 出会い…動物篇

2015年08月03日 | 良縁


        ちょっとネタがつきたので(汗)
        過去ブログから…2011年のブータン旅行記です。

        

        チベット仏教では殺生を好みません。

        そのせいでしょうか。

        いじめられた経験のない動物たちは

        実にのびのびと幸せそうです。
        生きる権利が保障されているのでしょうね、きっと。

        

        
        一番印象的だったのはこの光景。

        道に犬が落ちてます。(犬以外にも牛、馬まで)

        ノラではありませんよ。つながれていないだけ…

        人と車の方がよけて通ります。

        

        
        幹線道路脇でハヌマン・ラングール()の大群に遭遇。
        崖ぎりぎりで移動するから下の道路に石がゴロゴロ…危ないったら(笑)
        自然と人間の距離が近い…


        

        
        おじさん! 集めすぎ!


        

        
        自由きままにお散歩中。 袋背負って、もしやお使い? 


        

        
        みんなとってもフレンドリー。


        

        
        たまにはこんな恥ずかしがりやさんも…


        

        
        手を伸ばせば触れそうな出会いも…

        

        絶滅寸前の神獣ターキン。

        自然保護区にて。


        

        
        うさんくさそうに私を見つめる鋭い眼光。

        ウシの仲間ですがさすが野生生物です。

 

        ブータンにはレッサーパンダも住んでるらしい…

        残念。見たかったなあ…