早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

景 色/ジャックランタン作り

2017年10月30日 | 景色

毎年のように自分で作っていたハロウィンのジャックランタン
ご存知おばけかぼちゃをくり抜いてランタンにしたもので
ハロウィンの風景には欠かせないものではないでしょうか。

今年はお友達の一家に作ってもらいマルシェに並べようと
早めに北海道からかぼちゃを取り寄せ



まずは顔を描いてもらいました。 
一応、生のかぼちゃです。
一回カッターの刃が入ってしまうと
そこから腐ってくるので 
前もって紙を貼ったりマジックで描いたりしてごまかしとくんです。
1ヶ月はゆうにもちます。
なかなかの秀作揃い…



この日はいよいよ実際に仕上げの日 
田川家の5人が忙しい中集まってくれました。



お兄ちゃんの響己くんは中学1年生なのでぐんぐん自分1人で先に進みます。
細かい作業もとても丁寧
何をやっても器用な響己くんです。



お母さんと一緒なのは真ん中の凛乃ちゃん 
小学1年生にはまだ力が足りない部分アリ。
普通の食用のかぼちゃに比べると柔らかくサクサクとナイフが入っていくとはいえ
お母さんでも結構大変な作業です。



末っ子の沙楽ちゃんはまだ幼稚園の年中さん。
お父さんがほじってくれるけど仕上げだけは自分でしたいの!
さすが力持ちのお父さんは早い!



1個のかぼちゃからこれだけのタネが出て来ます。
食べるところはほとんどありません。
というより本場アメリカでは家畜の飼料として栽培されているみたいですね。



明かりを入れると本領発揮です。
右の3個はLEDのニセモノのろうそくですが
左の1個は本物のろうそくです。
やっぱり本物の方が雰囲気が出てステキですね。



2日後のマルシェはハロウィン仕様のナイトマルシェ
ピエロックさんの公演の横で
ジャックランタンの光が会場を盛り上げたのは言うまでもありません。



今後、地元の農家の方々に協力していただき
ここ和水町でもおばけかぼちゃの生産にトライしていきたいと思っています。
北海道から高い値段で取り寄せていた熊本の皆様。
乞うご期待! 

 


良 縁/埼玉出張って何?

2017年10月23日 | 良縁

今回は私小説風に文章メインでお届けします。
お気に召さねばスルーしてくださいね。



 今年、私は59歳になった。来年はいよいよ還暦だ。なのに
いつまでこんなにあくせく働かねばならないのかと常に頭の中
葛藤している。今回の出張は埼玉の食品問屋が主催する展示
に参加するためである。だが私は年に一度のこの展示会があ
り好きではないのだ。それは目的地が東京ではなく埼玉だか
ということなのかもしれない。単にわがままなのである。

 通常通り綿密に天気予報を見て準備を整えてきた。10月半ば
だというのに12月なみの寒波が襲って来ている東京。加えて秋
雨前線の影響とかで今週はずっと雨の予報だ。だがあえて傘を
持っ
て来なかったのは正解だ。羽田に降り立った時にはまだ残
っていた雨もいつのまにかやんで陽
がさしてきた。私は自他共
に認める晴れ女なのである。

 モノレールの窓から都心のビル群を眺めながらいつものよう
に妄想する。これだけの数のビルがあるのに私のビルはなぜ1
本もないのだろう…。笑うがいい。しかし私としては不本意な
のだ。この歳まで私はいったい何をしてきたのか。東京へ入り
最初に乗る東京モノレールの車窓から見る都心の風景は私には
ちょっとだけ恨めしい。

 4時までにさいたまアリーナに入ればいい。昼過ぎに羽田に
着き、当初の予定では優雅にフレンチをと意気込んでいたが気
温が低くて到底フレンチ気分にはなれそうもない。そうだ。久
しぶりに穴子だ。日本橋高島屋の裏手にある「穴子のたまゐ」
は周囲の高層ビルに埋もれるようにひっそりと佇む。築65年
の民家を改造しまるで老舗のような風格だが創業はまだ新しい。
まぎらわしい店なのである。



 ふっくらと柔らかい上品な穴子はかつて東京湾でたくさん採れ
る庶民の味だった。いまでは数も少なくなり輸入品を出す店も
多い中、この店の穴子は江戸前、もしくは常磐産だという。だ
が私はどこの穴子でも構わない。味に満足さえできればね…。
焼きか蒸しかが選べる。私はいつも焼きを頼む。理由はない。
蒸しを食べたこともない。小さなこだわりなんてそんなもんだ。
どのみち今日は穴子にして正解だった。



 埼玉での明日の準備をそそくさと済ませて、駅前の東横イン
にチェックインする。ベッドが広く寝具が清潔な東横インは夜
寝るだけの私にとってはコストパフォーマンスが高いホテルだ。
10回利用すると1回がタダになる。1割引というわけだ。年
に10回以上は利用するから平均すると1泊6千円ほどか。ま
あまあである。

 さて、ホテルに荷物を置いた時点でまだ4時だ。迷わず上り
の電車に飛び乗り再び都心へ向かう。この後の予定は実はディ
ズニーランドだったのだが、あまりの寒さにとっくに断念して
いる。足の向くまま気の向くままなら自然と丸の内から銀座に
かけてとなる。やはり年代のせいか。東京駅前にあるJPタワー、
通称KITTEの1Fに千疋屋がある。実はここだけの話、私はこ
このパフェの大ファンなのだ。季節ごとに変わるパフェに乗る
のは旬の果物。それも千疋屋がチョイスする飛っきりの
高級フ
ルーツである。たかだかパフェだが時には3千円を超え
る。今
回は栗のパフェ。甘いマロンクリームにビターなコーヒ
ーアイ
スが絶妙だ。こういう味の合わせかたもあるのか勉強になる。
だい
たいこのパフェというもの。上のトッピングで興味を惹き
付け
るが下半分で利益を出す代物。だが天下の千疋屋のパフェ
は違
う。最後まで手を抜かない。今回も最下層に栗のムースが
隠さ
れておりなかなかの美味であった。



 iPhoneの万歩計アプリがこの日1万6千歩420kcalを示して
いた。パフェは少なく見積もっても300kcalはあるだろう。
ちようどご破算だ。夕食どころではない。もちろん5時にパフェ
を食べたら夕食など入る気もしないのだが…。こんなことだか
らビルのひとつも建てられないのである。重々分かっている。

 東京と熊本は東西に約900キロ離れている。北西に直線で
600キロしか離れていない熊本とソウルとは1時間の時差が
あるというのに東京と熊本に時差はない。だから日の入りが1
時間ほど違う。5時ともなるとこの時期東京は真っ暗だ。千疋
屋を出たのが5時半。腹ごなしに数寄屋橋まで歩こう。まだ行
った事のない東急プラザが目的地だ。



 銀座が変わりつつある。時代に合わせて様々な方向に変貌し
てきた銀座はあくまでも銀座は銀座だった。だが今の銀座はち
ょっと違う。東急プラザもギンザシックスも気張りすぎて味が
ない。大好きだった丸の内も最近は何だか物足りなさを感じる。
自動運転の車のように便利かもしれないが寂しさと物足りなさ
が入り交じった感情…そうだ私はもう少し人間臭いものが欲し
いのだ。4月に訪れたベトナムのような人間臭さ。台湾のよう
な活気ある温かさ。それらアジアの国々は日本が戦後切り捨て
て来た古き良き日本文化に似たものをいまだ大切に守っている
ような気がしてならない。それが私の持論だ。アメリカナイズ
することを良しとして歩んできた日本の行きつく先を銀座や丸
の内が見せてくれているのである。丸の内の高級ホテルの前に
停まる黒塗りの車を横目に成功とは何か、豊かさとは何かを考
えながら再び埼玉へと足を向ける。




好評ならつづく 不評ならつづきません。(笑)



















 


景 色/雨の日のマルシェは…

2017年10月16日 | 景色

福岡県柳川市…
九州にあまりご興味のない方でも
水郷柳川の川下りの風景をTVでご覧になっているかも…
食いしん坊さんはうなぎ料理でご存知の方も多いのではないでしょうか。
(ちなみに「柳川鍋=どじょう」とは関係ないようです。) 



高速道路を使えば10分と近い隣町なのですが
今までに一度も来たことがない不慣れな土地
今回は旧柳川藩主の立花邸で開催されるマルシェにやって来ました。

通称「御花」



ここは明治に建てられた西洋館で
立花家の迎賓館として使われていたそうです。



あ、本館を撮影し忘れた… なにせ結構などしゃ降り…
何棟かある格式の高い建物は
それぞれが料亭旅館として使われているそうです。



ここのお庭の一角を借りてのマルシェです。



かなりの広さなので「御花」の全貌は見えず… (機会があれば改めて)



どしゃ降りマルシェは悲惨です。 



客は傘と足元に気をとられ店をゆっくりのぞく余裕がありません。



この日は気温も低く出店者も気の毒 です。



そんな中でも救いはこの笑顔 …人間はすごいです!



お目当ての店には人だかり… 



私のお目当てはもちろんボタニカルショップ 
先週おじゃました花伝の嘉悦さん。



同じく先週お知り合いになれた洋ランタカシマの高島ご夫婦 
私、この方たちに会いたくて来たようなものですから… 
(なのに先週のお礼を言い忘れる不心得者!ダメだなあ…)



毎月参加しているマルシェでは幸運にもなかなか雨に降られず
楽をさせてもらってるんだなあ…と痛感。



やはり外のイベントは天候次第ですね。 
いまさらですが…
それにしても美しい柳川の風景…天気の良い日にリベンジを誓いました。


 


良 縁/夢のようなイベントに行ってきました 

2017年10月09日 | 良縁

以前にご紹介した福岡県久留米市にあるボタニカルショップの「花伝」
そこで花伝を含む6軒のショップが集まってのイベントがあると知って
ずっと楽しみにこの日を待っていました。

東京のISHII PLANTS NURSERY、福岡のSatoshi's Nuesery、
山口のPlant's Work、福岡のYOURAN-TAKASHIMAそして沖縄のTOTOGE…

朝9時半からの開催。
場所は田んぼの真ん中…というわけで
考えて考えて10分前に到着すると



ギョギョギョ!



みんななんて熱心なんでしょう!
91番という整理券を頂き
先頭は6時に来ていると知り「ぎゃふん!」です。 



それでも入場制限をするでもなく
2棟の温室は人でいっぱい! 
品揃えもいっぱい!



物色するみなさんの顔は真剣そのもの…でもみ〜んな幸せ…



外国の方も多く、通訳付きで真剣に品定めをし
1株何万円とするような高価な植物をたくさんカゴに入れてる方も…
ビジネス?

私のお目当ては福岡は直方市のランのお店



なかなか手に入らない希少なランに興奮です。 



あっという間に品薄になってきました。(笑)
万札が飛び交います。 



一緒に行った友人はこの2点をチョイス 
左は火星人
、右は亀甲竜という名のコーデックス



コーヒーショップも参戦 



何度来てもステキな店です。 



で、私は…というと 
食べちゃいたいくらいかわいいドラゴンフルーツ(もとい!)ネオレゲリアと



めちゃ珍しいデンドロビウム 



どんな花が咲くか楽しみです。
「来年も行くぞ!!!」

 


良 縁/一眼レフ「どうしてくれるんだいっ!」 

2017年10月02日 | 良縁

もう2ヶ月ほど前のことですがスマホの機種変更をしました。
2年以上使っていたiPhone6Plusのカメラのピントが甘くなってきたのです。
で、現在は7Plus
8やXが出る時期に「いまさら」なんですが
このiPhone7Plusのカメラ機能はすごい! 

なにせレンズが2つもあるもんだから



普通に撮った写真 



ポートレートモードで撮った写真 



バックがボケるので手前のマルがぐぐっと浮き出して見えます。
手前と奥を別々のレンズでとらえているのです。
被写界深度が浅くなった状態ですね。 

ラトぽんもいい男に写る



ふーたんも存在感アップ



ブランも…ね。



モノを撮ってもまるで一眼レフの作品



これなんかはっきり違いが分かります。



何よりもポートレートモードと言うだけあって
人物を写した時に最も良さを発揮します。 
(ただひとつの難点は多少粗くなることです。)



今まで旅行にはスマホと一眼レフを持って行ってましたが
このiPhoneに変えたことでもうカメラは不要
ってか一眼レフよりお手軽に同等の写真が撮れるんです。
旅行の荷物は軽さが勝負の私にとって
これは大革命だったわけですよ。

いまさら…のお話でした。
(最後の写真は大道芸のピエロック一座座長の松平さん。
 通称ピエロックさんです。)