早生者日記 by K.MITSUNAGA

早生者(わさもん)=
熊本弁で「新しいものが好きな人」という意味
毎週月曜更新(2009年12月開始)

景 色/京都祇園祭初体験の巻

2016年07月25日 | 景色



京都には親戚もいますし仕事で行く事も多い…

でもまだ京都三大祭りってのを見た事がないのです。 
せっかく娘が住んでいるし
いつまた転勤があって娘がいなくならんとも限らないし…
というわけで行って来ました猛暑の京都へ

街中いたるところにこのヒオウギが飾ってあります。
扇を広げたような形のヒオウギは祇園祭に欠かせない花なんだそうです。



16日の宵山 
提灯に灯がともってなんとも幻想的…(本番の巡行よりこちらがステキ)



かなり上方から聞こえてくる夏の訪れを告げる笛の音… 



私が住む和水町の合併前の町名が「菊水」だったので 集中見学!



各山鉾で このような粽(ちまき)を販売しています。
ちまき…っていうから食べられるのかと思いきや
これは厄よけに玄関先などに飾るもの。
もともとは茅の輪
の茅を巻いた「茅巻」だったとか…これは笹です。
ついでにこれを買うと拝観券が付いてきます。
(只今、お店に飾ってます) 



建物の2Fから渡って鉾に登れるチャンス 
女人禁制の鉾もあるので、この菊水鉾に登りたい…
でもね、写真からは伝わらないでしょうが…すっごい人!人!人!
長蛇の列を尻目に、どうせ撮影禁止だし…諦めました(笑)



子供達も今日は晴れ舞台です。 



翌日 、いよいよクライマックスの山鉾巡行です。
画像は新聞やニュースでご存知でしょうから
私なりの視点でご紹介します。
なにせ、鉾はすっごく大きくて全体を写すのは至難の業

毎年先頭を切る「長刀鉾」
白塗りで乗っているのはお稚児さんで
この子は2000万とも3000万とも言われる金額を払って選ばれる
いわゆる資産家の御曹司(今年は老舗の象嵌細工師さん家より)



この長刀鉾の うしろ、見送には伊藤若冲の鳳凰図が!
今年新調されたものらしいけど…みごと!



まあ、ガキんちょなんか興味ないけど、男衆はみなかっこいい…
袴にさしたお榊



この位置は博多の祇園山笠でも一番かっこいい



お囃子の男衆
ずっと斜に構えて結構きついよ、きっと



車輪ひとつとっても想像していたよりもず〜っと巨大です。



交差点で曲がるのには1台につき10分から15分ほど時間がかかります。
だんじりみたいに一気に回ったら倒れちゃいますもんね。
見せ場には何重にも人・人・人…暑っつ!



小腹がすいたのでちょっと失礼…ってか 
おじちゃん、命綱、左手に持ったそれ1本…?



19万人と発表されたものすごい人出がすすーっと引いたあと
数日間注目の的だった鉾は解体されます。



もう誰も見てない… 


さ〜てと…今週からしばらくは京都ネタが続きます。
興味ない方、ごめんね(笑) 



良縁/栗川商店の渋うちわ(熊本県山鹿市)

2016年07月18日 | 良縁


これは2010年7月のブログです。
ネタがなくてごめんね… 



灯台下暗し・・・とはよく言ったものです。
生まれ育った熊本での素晴らしい出会いでした。

山鹿市は熊本県の北部に位置する温泉の町です。
古くから和紙の産地として紙を使った工芸品が多く
紙製の灯籠を頭にかぶって女性たちが踊る
幻想的な「山鹿灯籠祭り」は熊本の夏を代表する祭りです。

県の伝統工芸品に指定されている山鹿の「渋うちわ」
柿渋を仕上げに塗った竹製のうちわです。
最初は薄い色をしていますが
年月の経過とともに深みを増していい色になって来ます。



私たちは盛夏のご挨拶としてこの渋うちわをお送りしています。
アイスクリーム同様、九州にはこんないいものがあるのか…
と思っていただけたら幸せなのですが。

栗川商店  http://www.uchiwa.jp/


山鹿灯籠まつりのフィナーレ 千人灯籠踊り 毎年8月16日。

山鹿灯籠まつり   
http://www.city.yamaga.kumamoto.jp/kankoh/08-tourou/index.html


 


景 色/はな〜は は〜なは 花は咲く

2016年07月11日 | 景色



ガーデニング好きにとって最高の季節は春…
つぎつぎに葉が出て、花芽が付いてわくわくする季節が春です。
そして初夏にはすくすくと育って生い茂り生命の力強さを感じさせてくれます。
梅雨は梅雨で、湿度が高いので挿し芽や植え替えに最適です。
ところが…

植物にも人間にも過酷な夏が到来しました。
暑い夏と寒い冬を無事乗り越える事ができれば
植物はずっと私たちを楽しませてくれるんですが…

熊本は日本有数の猛暑の国(笑)
おまけに ここ和水町は冬には氷点下7度にもなる過酷な地です。
一気に35℃を超えた今
しっかりと私の目を楽しませてくれている頑張りやさんたち
紹介します。 

エントリーナンバー1番、カシワバアジサイ
放っとくといつまでも咲いていて
そのうち秋色に染まってくる超美しいアジサイですが
木が弱って来年の花付きが悪くなるので早めに切り取ります。
花瓶に挿しても毎日色が変わってる…素晴らしいです。



アップで見てもほれぼれ 
ちょっと前までは真っ白だったんですよ。



お次のエントリーナンバー2番は 
毎度おなじみのステファニア
別名「おっぱいプランツ」
去年は外で虫に襲われ放題でしたので今年は室内です。
伸び放題にしています。



伸びたツルにかわいい花が付いています。 



アップで見るとまるでクリスタル! 
飴細工のようにも見えたりして…



こちらは一見地味なセロペギア・サンダーソニー 
エントリーナンバー3番は
見ての通りの別名パラシュート・プランツまたはアンブレラ・フラワー
お気に入りの1品です。
ツルを伸ばしながら次々に花を咲かせています。



不思議な花はまるで食虫植物みたいですが違いますよ。 
向こうが透けて見えるんです。
その造形はまさにパラシュート!(笑)



エントリーナンバー4番
こちらはカラーリーフとしても価値の高いアスチルベ
カラーフラッシュという紅葉する種類です。



次々に可憐な花が咲いています。



咲き終わりはぱぱっとはじけて線香花火みたい…



最後はエントリーナンバー5番
初めて花を咲かせる事に成功したバンダです。
種類は「ブルー・スポット」
ブルーを期待したのにちょっと紫…残念



毎日たらいに貯めた液肥の中に根っこをつけてやります。
頑張った甲斐があり
つぼみが8個ついていて下から順に咲き始めました。
スポットのある花や葉に弱い私です。



直径は7〜8センチ
バンダにしては小ぶりの方かも
ラン歴40年での快挙です。

愛してやれば必ず応えてくれる植物たち…
植物や動物と対話しているとついつい人間不信になりそうになります。
ヤバいね(笑) 


 


良 縁/メキシコ料理と紙芝居と 

2016年07月04日 | 良縁



ご近所の人気店「わさんたらんか」で

紙芝居をやるから来ませんか?とお誘いを受けました。
わさんたらんかでかみしばい? 

ご存知の方もすでに多いでしょうが(このブログを通じてですが…)
スリランカ出身のワサンタさんと東京出身の奥様のふみさん
元は沖縄料理店だったという和水町のその店を居抜きで借りて
東京で勉強してこられたメキシコ料理に
お国のスリランカ料理をプラスした「わさんたらんか」(スリランカのワサンタさん)
通称「スリメキ料理」のお店です。 

そこでの紙芝居…年甲斐もなく好奇心いっぱいで足を運んでみました。
まずは夕食に大好きな「モーレ」をいただきーす。



まるでカレーのように見えるこれはメキシコ料理
メニューの中でも一番手間がかかるんだそうです。
トマトを丸ごとつぶさないようにゆっくりと煮込み(種の周りの水分が出ないようにだって)
ごろんと入った鶏肉とたっぷり利かせたスパイスがなんともクセになる…
濃厚なシチューといった感じかな。

さて、東京からわざわざ来てくれたプロの紙芝居師、三橋とらさん。 
わさんたさんの奥様のふみさんのお友達です。



紙芝居なんて何十年ぶり… 
今日は子供は3人だけ、あとは大人達です。(みなさんお若い…汗)
さすがはプロ!
拍子木を叩きながらちょっとかすれたハスキーボイスはまるで漫談師のようです。
前座のクイズで盛り上げておいて
演目は私たちに決めさせてくれるんです。

ご両親の代から紙芝居屋さんだったそうで
ご本人が作ったもの、年季の入った古いものまで揃っています。

あ…泣いた赤鬼…好きだなあ…



私がお願いする間もなくまずは王道の「泣いた赤鬼」です。 
ハーモニカの「ふるさと」から始まるステキな演出



次も私が大好きな「注文の多い料理店」
絵がとてもステキ…



3本の紙芝居を見せてもらい
私たちからの心付けは被災地に寄付…
翌日からは熊本地震でまだ落ち着かない子供達のところを
数カ所まわってくださいました。
きっと子供達は輝くような目で見入ったに違いありません。

デジタルに慣れてしまった私に
久々にアナログな世界の持つ不思議な温かさを問うてくれました。
「注文の多い料理店」同様
ムジナに化かされたような一晩の出来事でした。