small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

風変わりなインド映画

2008年03月12日 | 映画のこと
これは三兄弟の絆を取り戻す話である。
これは家族の再生の話だ。
映画『ダージリン急行』を観に行った。
ちなみにマサラムービーではなく、ただ舞台がインドなだけ。

最初は、ただのワガママなアメリカ人兄弟だと思っていた。
寝台列車の客室で、禁煙なのにバッカバッカとタバコを吸う。
食堂車では自分たちも騒がしいくせにドイツ女性たちを注意する。
客室乗務員のインド女性とやっちゃう。
とにかく、言いたい放題でやりたい放題のアメリカ人なのだ。
旅先にいる典型のアメリカ人。
最後は、購入した毒ヘビが客室で逃げ出し大騒ぎさぁ。
そりゃ、降ろされます。

この時点で三兄弟は大揉めで、三人が三人とも他の人を信じていない。
長男はリーダーシップを装うが空回り。
次男はどこまでもマイペース。
三男はロマンチストな甘えん坊。
子供の頃から、こういうポジションって変わんないものだ。
兄弟って、子供時代を一緒に過ごした仲。
でも、近すぎて分かり合えない存在かもしれない。

真夜中に電車から降ろされ、三人の距離は少し縮まる。
仲違いしていた三兄弟は、長男の提案によりインドを一緒に旅をしている。
その目的は・・・
最初はインドらしくスピリチュアル系を求めているようだった。
そして兄弟の関係修復だと思っていた。
が、本当は行方不明の母親との再会でもあったのだ。
彼らの仲違いの原因が父親の死。
インドでの死との遭遇により、父親の死を乗り越える三兄弟。
あとは母親に・・・
ハチャメチャな兄弟なんだけど、どこか憎めない。
男性はいつまでも子供で、兄弟でも一生ライバルだね。
残念なのは、舞台がインドでなくても良かった気がしてしまうところ。
インドの特色を活かしたシーンもあるんだけど、どこか物足りない。
そんな気がするのは、私だけだろうか・・・


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