small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

ゆるゆる探検隊

2010年05月01日 | 映画のこと
あーっという間に過ぎ去った4月。
10日間の京都瞑想旅が響いていて・・・
前半に休みが偏り、後半はかなり忙しかった。
ふー、お疲れさん。

最近のお気に入り。
それは、グレートジャーニーで有名な冒険家の関野さん。
南米からアフリカまで自力で旅をしたグレートジャーニー。
旅人だから、彼の存在は知っていた。
だけど、彼のような旅は出来ないって思っていた。

彼の新たな旅。
それは彼が教える美大の生徒たちとともに、海のグレートジャーニーへと漕ぎ出した。
インドネシアから日本まで、手作りのカヌーで旅する。
そのカヌーは、自分たちの手で作る。
カヌーに必要な木を切る道具を作る。
道具を作る材料の鉄の砂鉄を海岸で集める。
道具、材料、紐、食料・・・
出来る限り、自分たちの身近にあるものから作り出す。
その様子を撮影した映画『僕らのカヌーができるまで

見終わって・・・
やってみたいって思った。
すべてを自然から戴く。
どの材料がいいのか、とりあえずやってみる。
頭で考えるより、体で感じる。
この原始的な体験を体感したい。

映画が終了して、トークショーがあった。
良い具合に力の抜けている関野さんは、爽やかな風のようでもあり、土の匂いがしそうでもあった。
キラキラした目が印象的で、いつまでも少年のよう。
さすが、尊敬すべき冒険家。

一緒に観に行った友人たちと、早速「ゆるゆる探検隊」を結成。
きつい・厳しい・辛い探検は、私たちには無理。
ゆるーい感じで、自然を楽しむ。
木の実を拾ったり、果物狩りしてジャム作ったり・・・
私としては、野草採取もしたいところ・・・
自然の恩恵を、ゆるく戴きます。

第一回目の活動。
関野さんとモンゴルの少女の出会い映画『puujee』上映会へ行く予定。
かなり関野さん三昧。
心をガッチリ掴まれてます。

写真:ムササビの住処in奥多摩

ホーミーシャワー

2009年10月19日 | 映画のこと
ブログでも告知していたモンゴル映画『チャンドマニ』
今月19日だけの先行上映ってことで、映画館へ駆け付けた。
すると・・・長蛇の列・・・嫌な予感・・・
もちろん予約なんてしていない。
もちろん整理券なんて貰っていない。

こんなときに、旅人の癖が出る。
なんとかなるさ・・・
どうにかなるさ・・・
ここは日本、なんともならんのだよね。
結局、満員御礼ってことで入れず・・・
ありゃ・・・こりゃ・・・やっちゃった。
一緒来ている友人たちに申し訳ない。
すると、監督のカメイさんから何かを手渡された。
なんと、映画のDVDであった。

友人宅でピザとワイン片手に、DVD観賞会スタート。
初っ端のホーミーでノックアウト。
体が、細胞が、魂が喜んでいる。
歌は歌う、ホーミーは奏でる。
喉という楽器を奏でているのだ。
ホーミーって低音ばかりだと思っていたが高音があったり、笛と一緒に奏でたり、なんか奥深い。
チャンドマニとは、ホーミーが盛んな町の名前。
首都ウランバートルからチャンドマニまで旅するロードムービー。
モンゴルの厳しい自然からホーミーが生まれたことを納得する映像だった。
「ホーミーは風が体を通り抜ける」
それがカメイさんが最も言いたかったこと。
カメイさんの繊細な芸術家の面をタップリと感じられた。

今回は映画館に入れず、観られなかった方も多そう。
今後、UPLINKで1週間ほど上映する予定があるそうです。
その後は、ついに全国・・・
また告知したいと思います。

すべては繋がっていた

2008年11月24日 | 映画のこと
龍村仁監督のドキュメンタリー映画『地球交響曲』って知ってる?
地球に生きる、様々な分野で大きな仕事を成し遂げた人々へのインタビューで綴られた内容である。
歌手のエンヤ、ダライ・ラマ14世、ジャック・マイヨール、星野道夫、科学者や宇宙飛行士・・・
第一番から第六番まで制作され、日本各地で自主上映されている。

今日は、まだ見ていなかった『地球交響曲 第五番』を観賞した。
副題は〝すべての存在は繋がっている〟
なんだか、今の私にピッタリのよう。
こりゃ、何かメッセージがありそうだ。
第五番は、今までの第一番から第四番までの総集編のようだった。
今までの出演者が日本で再会したり、すでに亡くなってしまったり、新たな命に出会ったり・・・
撮影中にアメリカ同時多発テロが勃発する。
世界中が混沌とした時代へと突入したのだ。
それは生みの前の苦しみだという。
人が誕生する時にも、大きな苦しみが伴う。
既存の生産重視の時代から新たな時代へと移行しつつあるという。
これって、マヤの預言者も同じことを予言していた。
苦しみ、誕生、成長、死、それらはサイクルする。

アメリカ同時多発テロの時、私はあの場所にいた。
亡くなった御霊を天河神社の七夕で慰霊する。
ヴィパッサナーで一緒だったreikoちゃんが天河へ引っ越す。
ダライ・ラマ14世が伊勢神宮へ初参拝する。
今年の私の初詣は伊勢神宮だった。
そして、今月ダライ・ラマ14世の講演へ行った。
インドのリシケシュ滞在時、この映画の第六番の撮影に立ち会った。
一緒にヒンズー教のプージャを見た。

すべては、どこかで繋がっていた。
過去、現在、未来は、確かに繋がっているのだ。
人と人、人と他の生命、人と自然、人と地球、人と宇宙、すべて繋がる。
一人一人の気付きにより、すべては変わる。
きっと変えられるはず。
私たちの意識次第で、地球の姿は変わるのだ。

写真:伊勢神宮を流れる川

風変わりなインド映画

2008年03月12日 | 映画のこと
これは三兄弟の絆を取り戻す話である。
これは家族の再生の話だ。
映画『ダージリン急行』を観に行った。
ちなみにマサラムービーではなく、ただ舞台がインドなだけ。

最初は、ただのワガママなアメリカ人兄弟だと思っていた。
寝台列車の客室で、禁煙なのにバッカバッカとタバコを吸う。
食堂車では自分たちも騒がしいくせにドイツ女性たちを注意する。
客室乗務員のインド女性とやっちゃう。
とにかく、言いたい放題でやりたい放題のアメリカ人なのだ。
旅先にいる典型のアメリカ人。
最後は、購入した毒ヘビが客室で逃げ出し大騒ぎさぁ。
そりゃ、降ろされます。

この時点で三兄弟は大揉めで、三人が三人とも他の人を信じていない。
長男はリーダーシップを装うが空回り。
次男はどこまでもマイペース。
三男はロマンチストな甘えん坊。
子供の頃から、こういうポジションって変わんないものだ。
兄弟って、子供時代を一緒に過ごした仲。
でも、近すぎて分かり合えない存在かもしれない。

真夜中に電車から降ろされ、三人の距離は少し縮まる。
仲違いしていた三兄弟は、長男の提案によりインドを一緒に旅をしている。
その目的は・・・
最初はインドらしくスピリチュアル系を求めているようだった。
そして兄弟の関係修復だと思っていた。
が、本当は行方不明の母親との再会でもあったのだ。
彼らの仲違いの原因が父親の死。
インドでの死との遭遇により、父親の死を乗り越える三兄弟。
あとは母親に・・・
ハチャメチャな兄弟なんだけど、どこか憎めない。
男性はいつまでも子供で、兄弟でも一生ライバルだね。
残念なのは、舞台がインドでなくても良かった気がしてしまうところ。
インドの特色を活かしたシーンもあるんだけど、どこか物足りない。
そんな気がするのは、私だけだろうか・・・

潜水服の中身は・・・

2008年02月27日 | 映画のこと
いやー、深い映画を観ました。
〝真実は小説より奇なり〟
まさにこれです。心に残る一本です。
『潜水服は蝶の夢を見る』を観たのです。

フランスのファッション雑誌ELLE編集長だったジャンは脳梗塞で倒れた。
意識、記憶、想像力は元のままだが、左目を残し体の機能をすべて失ってしまうロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)になる。
当初は絶望する彼だが、左目の瞬きで意思の疎通を図る。
その方法とは、とにかく根気がいる。驚くべき方法である。
フランス語のアルファベットで最も良く使う順に読み上げ、該当するアルファベットになったら、左目を瞬きする。それで単語を作り、文章を作るのだ。
日本語だったら、アイウエオを順に読み上げ「コ・ン・ニ・チ・ハ」ってつくっていくようなもの・・・あー、気が遠くなる。
この方法で一冊の本を書き上げたのが、この作品です。
20万回の瞬きで書き上げたのです。
もう、もう、もう、それだけで溜息・・・
体は動かないけれど、どこまでも想像力は広がり、どれだけの記憶力を持ち、過去を悔いたり、家族の大切さを思い知ったり、今まで何気ない生活がいかに愛おしいものだったかを綴っているのです。
いつ、なんどき、どこで、だれが、彼と同じ病気になるか分かりません。
でも彼ほどの前向きな精神性は、だれもが持てるものではない。
そう思うと、彼の偉大さを感じずにはいられません。

映像は画家のジュリアン・シュナーベル。
そりゃ、素晴らしい。詩のような映像です。
病で倒れてからのバックミュージックは一切なく、その場の音のみ。
元気でイキイキしている頃には、元気にU2などが流れます。
その対比が引き立ち、心を打ちます。
どちらも同じ人なんだけど、まるで別人のよう。
重厚な映画なので、オススメです。

日々の糧とは・・・

2008年02月08日 | 映画のこと
最近食べることって、真剣勝負なんだって思う。
何気なく食べていることが、実は大変なことなんだって・・・
生きていれば食べなければならず、食べなければ死ぬだろう。
中国の冷凍餃子問題で、安い食材にはそれなりの理由があると、改めて気付いた人も多いだろう。私たちの胃袋を満たしているのは、低賃金で働く人々が低価格の食材を作っているという事情がある。

前から興味のある映画『いのちの食べかた』を観に行った。
この映画、ナレーターや音楽は一切ない。
坦々とした映像、工場内の機械音や人が作業する物音しかしない。
とにかく衝撃映像の連続で息をのむばかりだった。

宇宙服のような重装備でパプリカに農薬を撒く。
発情したメス牛に人間の誘導で跨るオス牛、いざ本番って時、人間が持った人口膣に射精させられる。それを希釈して受精に使う。
薄暗い小屋のような場所に、鶏は大量に詰め込まれるように育てられる。時に人間が弱った鶏や死んだ鶏を集める。
豚の解体工場では一日中、豚足を黙々と切り取る人間。
牛の脇腹から帝王切開で子牛を取り出す。

上記の衝撃映像の間に、その現場で働く人々が食事をしているシーンが登場する。
カメラの前で、一人で、黙々と静かに食べている。
まるで食べることは、ただの義務のように見える。見えてしまう。

今まで農業や漁業をしている映像は数多くあった。
が、畜産業しかも屠畜映像は初めてだ。
数年前に品川駅近くで働いていた。その時、毎朝のように肉卸場へ運ばれる何匹もの牛や豚を乗せたトラックに遭遇した。彼らは自分の未来に何が待っているのか知っているように悲しそうな目をしていた。ような気がする。その様子はドナドナのようで、その日一日がブルーな気分だった。夕方には多くのカラスが肉卸場の上を旋回していたっけ・・・

ベジタリアンになって、有機野菜ばかりを食べるという選択もある。
そして現在、日本には溢れるほど食べものがある。
否定してしまうことは簡単だが、それでは解決にならないと思う。
日々の食事に、食べることに感謝して、少しだけ食べものの裏にあることを考えることが重要なのだろう。

ジプシーの起源

2008年01月19日 | 映画のこと
ジプシーの人々の始まりはインドなんだって、知っていた?
更にジプシーという言葉は差別用語にあたり、ロマという呼ばれているんだって、知っていた?
流浪の旅が始まったのは、11世紀で全世界に広がっていった。

映画『ジプシー・キャラバン』を観た。
インド・スペイン・ルーマニア・マケドニアの4ヶ国、5組のバンドが6週間の北米ツアーを行う。映画では、その北米ツアーの様子、バンドの人々の国での暮らし、結婚式あり、お葬式あり、ロードムービーであり、真実の映像である。
ジプシーの人々は住んでいる国の言葉以外に、ロマの言葉を持つ。
しかし、すべてのジプシーがロマの言葉を話せる訳ではない。
それぞれの国の人々は言葉は通じ合わないが、音楽で通じる。

差別と迫害の中、彼らを救ったのは音楽だったのだ。
音楽で一つになっていた。
それにしても、人の積み重ねてきたものに圧倒された。
老年の人々の奏でる音楽には独特の味があり、彼らの歌声には凄みがある。
年を重ねるのは悪いことではないのだ。

世界は広いが繋がる

2007年05月03日 | 映画のこと
昨日
話題の映画『バベル』を観た。
大混雑の中、前から二番目。
画面が近い、デカイ、こりゃ映画を観て私も気分が悪くなるかも。
早速感想、やはり面白かった。
二時間半という時間をあっという間に感じた。
舞台はモロッコ、アメリカ合衆国、メキシコ、日本と違う。
言葉も英語、スペイン語、日本語、モロッコ語と違う。
厳しい父親の元で張りあう兄弟、アメリカ的考えをモロッコに持ち込むアメリカ人観光客たち、素直になれない夫婦、メキシコとアメリカ国境問題と貧困格差、金銭的には豊かだが心が通じ合わない親子、健常者と聾唖者・・・
近くにいるのに通じ合えない。
出てくる人々は世界のどこにでもいる。
自分では良かれと思ってしたことが他人には違っていたり、世間的には許されないことだったり、気持ちはすれ違ってしまう。
それらが違う土地で重なり繋がる。
発した言葉によって誤解が生まれてしまう世界、言葉って本当に必要なんだろうかって考えさせられた。
そして、この映画で一番印象に残ったのはやはり菊池凛子。
かなり強烈な演技だった。

今日
六本木ヒルズのカフェで昼からビール。
ブッシュ大統領と小泉元首相が訪れた居酒屋権八にて軽い夕食。
タンゴバーのご主人に簡単なサルサを習う。
いざサルサバーへ。
いやいや、日本のサルサ人口の多いこと。
しかも皆お上手。
初心者には踊れないほどお上手。
完全に見学者と化す私たち。
ラテンの国々と繋がる六本木。
何だか日本に観光に来た外国人のような一日。

ユルユルユル

2007年04月28日 | 映画のこと
今日も飲んじゃいました。
ビール、テキーラ、赤ワイン・・・
完全に気分良し、軽く酔っ払い。

江ノ島で行われたアースディ湘南。
『地球交響曲』の新作上映を見た。
以前から好きな映画シリーズで、今回は第六番。
しかもインドのリシケシに滞在していた時に、偶然撮影隊と遭遇した映画。
こりゃ、見たい。見るしかないでしょ。
この映画って、著名人(ダライ・ラマとか星野道夫とかジャック・マイオールとか)の地球に対する思いや自然に接する気持ちとかを伝えるモノ。
今回のテーマは〝虚空の音〟
私たち人間が聞こえない音、以前は聞こえていた音、今も聞こうと思えば聞こえる音ってのがあって、それに対する人々が登場。シタール奏者、ピアニスト、クジラの海洋生物学者、それぞれ立場や思いは違うが、地球に対しての使命感を持っている人々ばかり。
私たち人間は、今まで自分たちが自然の中で一番と思っていた。
しかし、それは人間の傲慢。
私たち人間は、自然に生かされ、自然の一部である。
そんなメッセージが私の心に響いた。
この映画って、自然の映像がキレイでこの自然を守りたいって思う。
キレイな地球を残していきたいって、やはり思う。

映画終了後、出演していたディジュリデュ(オーストラリアの原住民アボリジニーの楽器)奏者の生演奏があった。
元少年忍者であり、元CHA-CHAな彼・・・
見たことがあるような、ないような・・・
しかしディジュリデュの音は確か・・・
音楽の原点って祈りだね。
すごく平和な気持ちになる。
もう、皆に優しく出来る気分になる。

終わってから、ちょっと寒かったけれど江ノ島でピクニック。
友人が作ってきてくれた天ムスは優しい味。
私が持っていたテキーラとワカモーレは懐かしいメキシコの味。
一緒にいた仲間とは無言が苦にならない仲。
もう皆でユルユルした時を過ごした。

ゴールデンウィーク初日から最高の1日。
ちなみに、私9連休です。