small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

CASA★KASAで考えた

2007年04月11日 | メキシコ
メキシコで一番居心地が良かった宿がサンクリストバル・デ・ラスカサスにある「CASA★KASA(カサカサ)」だった。ここの放つユッタリとした空気感や雰囲気は、旅で疲れた人々を癒す。

そんな日本人宿をオープンさせたのは笠置さんという人で、元左翼・日大全共闘の活動家だったそうだ。(写真:カサカサの屋上にある笠置さんの壁画)そんな彼がなぜメキシコに?日本を出国した後、キューバへ渡り、最後はメキシコに落ち着いた。
そう、ここメキシコは差別のある国。白人が社会の上を牛耳り、先住民インディヘナの人々は地を這う。サンクリストバル・デ・ラスカサスのあるチアパス州は先住民インディヘナが多く住む場所。彼らの多くは農業を営み、貧しい生活を強いられている。

そんな彼らの代表であり、救世主の〝サパティスタ国民解放軍〟
1994年、黒い目出し帽を被った集団によりチアパス州の4つの町が占拠された。
彼らの主張は「先住民の権利と文化を擁護し、メキシコ人であると同時に先住民であるという差異の承認を求める」

私自身はメキシコへ、カサカサへ行くまで〝サパティスタ国民解放軍〟をまったく知らなかった。メキシコといえば、中南米で唯一の親米国家で裕福なイメージだった。しかし、しかしである。日本と同様に親米というより、アメリカの属国なのではないか?
笠置さんはサパティスタを支援していたようだ。
グローバリゼーションという名の元で、どの国も均一的で、安いものばかりを買い求める世界にはなって欲しくない。私たちが安いものを買うことで、世界のどこかの農家が泣いている。嫌々でも農薬を大量に使わなければいけない。安いものを作らなければいけない農家は、私たちの体のことなど心配していない。

朝カサカサで飲むコーヒーの豆はサパティスタの村で有機栽培で作られたものだ。
すでに亡くなってしまった笠置さんの意思は、いまも確かに伝えられている。
私のような旅人が、こんな現状があるということを広めていければと願う。

スミデロ渓谷

2007年03月24日 | メキシコ
ある日は、サンクリストバル・デ・ラスカサスより車で約1時間の場所にあるスミデロ渓谷へ行った。

軽いドライブの後、車を降りると目の前は緑色の川。
そこから高速ボートに乗り、スミデロ渓谷を目指す。
天気は良いし、ボートからの水飛沫は気持ち良いし、気分は最高。
周辺の風景は木々から、切りだった岩山に変わっていく。
両側から押し迫ってくるような景色。
時々「ここは何とかで何とかなんだよ」って説明してくれているんだけど、スペイン語がまったく分からない私にはチンプンカンプン。
心で勝手に通訳して納得していたよ。
時には間近にワニが・・・かなり感動。
時には遠くにサルが・・・よく分からず。
かなり水鳥たちが岩の上で休んだり飛び去ったり。
岩の中に奉られたキリスト像やグアテマラまで続く送電所などを見て回る。
自然を満喫し、自然に癒された一日。

サンファン・チャムラ村

2007年03月24日 | メキシコ
メキシコで最も好きだった場所、それは数多くのインディヘナの人々が暮らすチアパス州サンクリストバル・デ・ラスカサス。
ここでお世話になった日本宿『カサ・カサ』は居心地が良くて、ついつい一週間過ごしてしまった。

ある日は、メルカドへ写真を撮りに行った。
この周辺に暮らすインディヘナの人々は写真に対して敏感。
「撮っていい?」ってジェスチャーで聞くと、必ず横を向いてしまう。

ある日は、薬草博物館へ。
インディヘナの人々は、昔からハーブやマッサージで病気や悪いモノを追い払っていた様が展示してある。
彼らの出産時のビデオ上映もあった。
自然本来の力を彼らは本当によく知っていた。
どうして現在の私たちは忘れちゃったんだろう?

ある日は、近くのサンファン・チャムラ村へ。
村にある教会は昔からの宗教とキリスト教が融合したもの。
教会の外観はポップで華やか、教会内そして村人への写真はNG。
一歩教会内へ足を踏み入れると、床には松の葉が引きつめられ、祈る人々はそれらを除けてロウソクを立て、ひざまずき一心にチャムラの祈りの言葉を述べている。
家族ごと、親戚ごとに祈りの輪が出来ているようだ。
天井は長年の煤で真っ黒、薄暗い室内には松の青々とした香りと人々の祈る声だけが聞こえる。
どこで見た教会や祈り方より、独特で不思議な光景。

ある日は、宿の人々と焼肉パーティー。
朝早くからメルカドで、牛タンやらモツやらカルビやらブタやらイカやら野菜やら買い、本格的に調理してくれた。
そりゃ、日本の焼肉屋仕込みの味は最高に美味しかったよ。
宿の居心地の良さは、その時のメンバーで決まるってもんだね。
ここで出会えたすべての人に感謝。

メルカド大好き⑤

2007年03月23日 | メキシコ
どこへ行っても私の大好きな場所、それはメルカド(市場)
住んでいる人々の生活をダイレクトに感じられ、同じものを食したり買ったり・・・
メキシコのメルカドは色鮮やかで何でもあって面白かった。

カットフルーツを購入すると、チリ・塩・ライムを搾ってくれる。
以前、テレビで見て「それは不味いでしょ!!!」って思っていたのだが・・・
結構好きだった。
チリと塩はポキート(少し)で、ライムはムーチョ(多く)ってのが私好み。

メルカド大好き④

2007年03月23日 | メキシコ
さすがルチャリブレ(プロレス)天国。
マスクやら人形やら売ってる、売ってる。

残念ながら、曜日が合わずルチャリブレを見に行けなかったのが心残り・・・

メルカド大好き③

2007年03月23日 | メキシコ
サルサソースは食生活には欠かせないモノ。
辛いもの大好きな私にとって、メキシコは相性が良かった。

毎回、一人旅の後は身も心も軽くなるはずが・・・
今回は心だけ軽い。

メルカド大好き②

2007年03月23日 | メキシコ
かなり甘そうでしょ?

でもメキシコパンのレベルは高め。
タコスに飽きたら、パン屋へ走る。
種類も豊富だし、美味しいし、ヘルシーパンもあり嬉しい。
って、毎日タコスでも飽きないんですけど私・・・

フリーダ・カーロ

2007年03月22日 | メキシコ
大好きなメキシコ女流画家フリーダ・カーロ博物館へ行った。

彼女の絵は彼女の心の叫び、彼女の生き方は彼女の強さ。
絵が好きというよりも、彼女の強さに憧れている部分が大きい私。
というのも、事故で寝たきりになっても生涯ベッドの上の鏡で自画像を描き続け、浮気モノの旦那リベラと結婚した後も、共産主義思想でロシアのトロツキーと恋仲になったりと自分に正直な人。

博物館はフリーダの生家で、青の壁に囲まれ、広い中庭があり、室内にはフリーダやリベラそれにメキシコ人画家の絵が飾られていた。
フリーダ自身の絵は少ない。
どうやらフリーダの絵は、近代美術館など様々な場所に分散して展示しているそう。
メキシコ政府の作戦という噂・・・
さて生家には、絵の他にフリーダやリベラのベッドルームが生々しく残っていた。
共産主義のフリーダの枕元には毛沢東の本、ベッドの上には大きな鏡、彼女が使用していたコルセットなど、時を経てもなお彼女の息吹を感じられた。

何色かな?

2007年03月22日 | メキシコ
メキシコのタクシーは緑と白のワーゲン。
走っているのを見ているだけでボニート。
しかし、このワーゲンタイプのタクシーって値段ふっかけて来るよ。
一回、値段交渉決裂して降りたことがあるぐらい。

写真のワーゲンは普通の人の愛車。
全部で何色になってるって教えてくれたけれど、あまりの数の多さに私のスペイン語では理解出来なかった。
いったい何色なんだろう。