メキシコで一番居心地が良かった宿がサンクリストバル・デ・ラスカサスにある「CASA★KASA(カサカサ)」だった。ここの放つユッタリとした空気感や雰囲気は、旅で疲れた人々を癒す。
そんな日本人宿をオープンさせたのは笠置さんという人で、元左翼・日大全共闘の活動家だったそうだ。(写真:カサカサの屋上にある笠置さんの壁画)そんな彼がなぜメキシコに?日本を出国した後、キューバへ渡り、最後はメキシコに落ち着いた。
そう、ここメキシコは差別のある国。白人が社会の上を牛耳り、先住民インディヘナの人々は地を這う。サンクリストバル・デ・ラスカサスのあるチアパス州は先住民インディヘナが多く住む場所。彼らの多くは農業を営み、貧しい生活を強いられている。
そんな彼らの代表であり、救世主の〝サパティスタ国民解放軍〟
1994年、黒い目出し帽を被った集団によりチアパス州の4つの町が占拠された。
彼らの主張は「先住民の権利と文化を擁護し、メキシコ人であると同時に先住民であるという差異の承認を求める」
私自身はメキシコへ、カサカサへ行くまで〝サパティスタ国民解放軍〟をまったく知らなかった。メキシコといえば、中南米で唯一の親米国家で裕福なイメージだった。しかし、しかしである。日本と同様に親米というより、アメリカの属国なのではないか?
笠置さんはサパティスタを支援していたようだ。
グローバリゼーションという名の元で、どの国も均一的で、安いものばかりを買い求める世界にはなって欲しくない。私たちが安いものを買うことで、世界のどこかの農家が泣いている。嫌々でも農薬を大量に使わなければいけない。安いものを作らなければいけない農家は、私たちの体のことなど心配していない。
朝カサカサで飲むコーヒーの豆はサパティスタの村で有機栽培で作られたものだ。
すでに亡くなってしまった笠置さんの意思は、いまも確かに伝えられている。
私のような旅人が、こんな現状があるということを広めていければと願う。
そんな日本人宿をオープンさせたのは笠置さんという人で、元左翼・日大全共闘の活動家だったそうだ。(写真:カサカサの屋上にある笠置さんの壁画)そんな彼がなぜメキシコに?日本を出国した後、キューバへ渡り、最後はメキシコに落ち着いた。
そう、ここメキシコは差別のある国。白人が社会の上を牛耳り、先住民インディヘナの人々は地を這う。サンクリストバル・デ・ラスカサスのあるチアパス州は先住民インディヘナが多く住む場所。彼らの多くは農業を営み、貧しい生活を強いられている。
そんな彼らの代表であり、救世主の〝サパティスタ国民解放軍〟
1994年、黒い目出し帽を被った集団によりチアパス州の4つの町が占拠された。
彼らの主張は「先住民の権利と文化を擁護し、メキシコ人であると同時に先住民であるという差異の承認を求める」
私自身はメキシコへ、カサカサへ行くまで〝サパティスタ国民解放軍〟をまったく知らなかった。メキシコといえば、中南米で唯一の親米国家で裕福なイメージだった。しかし、しかしである。日本と同様に親米というより、アメリカの属国なのではないか?
笠置さんはサパティスタを支援していたようだ。
グローバリゼーションという名の元で、どの国も均一的で、安いものばかりを買い求める世界にはなって欲しくない。私たちが安いものを買うことで、世界のどこかの農家が泣いている。嫌々でも農薬を大量に使わなければいけない。安いものを作らなければいけない農家は、私たちの体のことなど心配していない。
朝カサカサで飲むコーヒーの豆はサパティスタの村で有機栽培で作られたものだ。
すでに亡くなってしまった笠置さんの意思は、いまも確かに伝えられている。
私のような旅人が、こんな現状があるということを広めていければと願う。