small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

塩の湖

2006年11月29日 | 南米2006秋
今回の南米旅行で必ず行こうと思っていたところ、それはペルーのマチュピチュとボリビアのウユニ塩湖。
もちろん行きました。
両方とも行けて、本当に良かったよ。

ウユニ塩湖へは、拠点となるウユニの町から二泊三日のジープツアーで行く。
ここで調査員としての好奇心が働き、日本人旅行者に評判の悪い「ブランカツアー」を選んでみた。時間を守らない、ツアー内容が違うなど悪評。
さー、どうなるんだろう。

ツアー1日目、時間通りにブランカツアーへ出向く。
あれ、ツアー会社が開いていない。
あれ、私は最後にチリへ抜ける。他の人はウユニへ戻る。
どういうこと?
他のツアー会社のジープは出発開始している。
どうなるんだ?
会社の人が戻るが、また銀行へ行くと言ってる。
何も問題はないって言ってる。
一時間以上待たされ、私は別の会社のジープに乗ることに・・・
本当にここはオススメしません。

他の会社のジープツアーも内容も行き先も一緒。
微妙に値段が違ったり、ガイド兼ドライバーが英語を話せるか、ツアー代以外に追加料金が必要かなど必ず確認すべき。
後々、私はチリ側へ行くバス代で揉めたから・・・

さて、ジープの運転は荒い。
道なき道を進んだりするし、悪路や砂漠も行くから覚悟が必要。
でも、でも、塩の湖ーーーーー
真っ白、雪のよう、地平線まで白い。
まままるで夢のような景色で感動的。
その中にある魚の島は、サボテンだらけの島。
このサボテンの中身は塩?
そこの頂上から360度の塩の湖が眺められる。

ポトシの鉱山夫

2006年11月27日 | 南米2006秋
まだまだ南米話は続く・・・

ラパスから深夜バスに乗って、鉱山の町ポトシへ。
赤茶の山に囲まれた小さな町。
ここでは鉱山ツアーへ参加。

黄色の作業着に着替えて、町の中心から車で15分で鉱山へ到着。
途中の村で工夫のお土産用にコカの葉、石灰、90%のアルコールなどを購入。
私はコカの葉とタバコを買った。
ここでは鉱山を爆発させる爆弾も売っていた。
少し前にアメリカの学生がボリビア土産に爆弾をアメリカへ持ち帰ったことが、ニュースになっていたけれど、多分ここで買ったね。
ここじゃ誰でも買うことが出来る。
ここじゃ合法だもの。

白い砂埃の舞う中、鉱山を車は上がる。
私が訪ねた日は土曜日で、一般工夫は休み。
だからだろうか、荒涼とした鉱山はヒュールルルルと寂しさが漂ってた。
中腰で鉱山内を見学。
真っ暗闇の中、それぞれのオデコに付けたライトの光を頼りに前を進む。
突然大きな穴が開いていたり、滑る場所があったり、下に左右に周辺に気を付けて歩かないと危ない。

週末に働いているのは、年配の工夫だけだそう。
働いて採掘した分は彼らに現金収入となる。
家族を養うため、子供を学校へ行かせるため、彼らは働く。
そんな一人の工夫が採掘している現場を訪れた。
近年、この鉱山で採掘されているのは銀だそう。
モクモクと一人孤独に掘る後ろ姿は労働者そのもの。
彼が一休みした時に、私たちが購入したお土産を私が手渡した。
私が購入したタバコを一服、コカの葉を噛みながらアルコールを口にする。
コカの葉を噛んだり、強い酒を飲んだり、一緒に石炭を齧ると、疲れや眠気を忘れられるらしい。
だからこそ彼らは長い時間、この暗闇の中で働けるのだ。
鉱山内にはビールやワインの空き瓶など落ちていた。
この過酷な労働、粉塵などで体を壊す人も少なくない。
鉱山内の壁を素手で触っていると、それは「アスベスト」だとガイドに注意された。
中年工夫と別れ際に握手をした。
彼の一生が見えたような気がして、泣きそうになった。

最近の私

2006年11月26日 | 日々のこと
南米旅から戻り、一ヶ月が過ぎた。
帰国した翌週から社会復帰。
旅で緩んだ私にフルタイムのデスクワークは拷問のように感じた。
少しだけ慣れた現在が、やはり馴染めていない。
どこか日本社会にズレている。

そんな私の最近…

久々に訪れた蜂千のライブで、歌に感動して泣いた。
ボーカルの順ちゃんと話して、更に泣いた。
歌も話も心に染みたよ

komame宅で飲んだくれた。
komame息子に「外国の朝はどんな?」って質問を受けた。
子供の思考の偉大さを目の当たりにした。

辛いモノばかり食べている。
キムチ、タイカレー、チゲ、トムヤムクン、スリランカカレー。
刺激のない生活だからスパイシーさを求めているのか。

自然食バイキングで満腹。
大地で出来た有機栽培の野菜は美味い。
懐かしの友人との久々の会食。
体も心も満たされた。

紅葉の高尾山に登った。
四年連続毎年高尾山へ行っているのだが、ここまでの混雑は初めて。
自分のペースで歩けないほどの行列。
さすが四年連続の登山家ってことで、サクッと上って下りれた。

友人の店「あきんど」で飲んだくれた。
牡蠣とイカを溶岩で焼いた。
つくね鍋を食べた。
熱燗をシッポリ飲んだ。
海亀話で盛り上がった。

かなり日本でも楽しく過ごしています。
日本食は最高だね。
日本の秋は情緒満載で好きだね。

嬉しい再会

2006年11月20日 | 南米2006秋
ラパス行きのバスで途中まで隣の席だったアルゼンティーナのマリオに、道で再び出会う。
いやいや、驚いた。
いやいや、こりゃ楽しくなりそうだ。

彼はラパスの道でもアクセサリーを売ってたよ。
彼の仲間たちもそれぞれに作ったアクセサリーを売っていたよ。

そんな彼らは輝いていた。
こんな生き方ってありだね。

坂の首都ラパス

2006年11月20日 | 南米2006秋
無事ボリビア入国、そしてラパス到着。

いやいや、坂道ばかり。
少し歩くと息切れ。
首絞め強盗多発地帯なラパス、間違いなく逃げ切れない。
体力的にボリビア人にかなう訳がない。
高度順応したとはいえ、ここで育った人にかなう訳がない。
唾掛け強盗も多いらしい。
実際唾を掛けられた人には出会ったが犯罪にはならなかったそう。
相当気分悪いって言ってた。
そりゃ、そうだ。
欧米人だったら叩きのめすはずだ、間違いない。

私の想像以上に都会だったラパス。
ボリビア人って素朴かなって思っていたけれど・・・
そんなことなかった。
首都は首都ってことです。

深刻な問題

2006年11月14日 | 南米2006秋
ペルーのプーノから隣国ボリビアの首都ラパスへ行く向かうバスでの出来事。

前日、バスチケットを購入しにバスターミナルへ向かった。
ちょっと良いバスに乗ろうと考えていた。
「明日はこの近くでストライキがあるからバスは走らない」
えーーーーーーーー

違う値段の安いバス会社の人に聞くと、
「大丈夫、ここから少し離れた場所だから大丈夫」
ってことで、そこのバスチケット購入。

さー、ついにペルー出国。
次の日にラパス行きのバスに乗った。
バスは少し走ると停止し、自分の荷物を持って歩いてくれと言っている。
何が起きたの?
道には投石の後、何か燃やされた後・・・
やはりストライキによるデモ行進があったらしい。
バックパックを背負って200メートルほど歩くと、私たちのバスが待っていた。

そういえば、前の日プーノの街中でもデモ行進があった。
警官や軍人の姿も多かった
道路には戦車も止まっていた。
ストライキだったんだ。

クスコで出会った子は、ラパスに到着した時に道でドンパチしていたって。
ドンパチって撃ち合いだよね。
もう本気モードだよね。

すごくボリビアはストライキが多いらしい。
ボリビアに入国出来なかったり、ラパスで1週間足止めされたりと、大変な目にあう旅行者多いみたい。
ボリビア国内を順調に旅を出来た私はラッキーだったらしい。

観光の島

2006年11月14日 | 南米2006秋
島でのホームスティの二日目は、島の頂上にあるパチャタタ神殿の遺跡から始まった。
パパと一緒に石の坂をグングン登って、ツアーの人々との待ち合わせ場所へ。
ここで、まず息切れ。

そして頂上を目指す。
石の道や門が表れ、海が見渡せる遺跡へ到着。
更に息切れ。

ここもスピリチュアルな場所で、マチュピチュやクスコに直線で繋がっているとのこと。
まぁ、ティティカカ湖自身がインディヘナにとっては特別な場所だからね。
遺跡内は一年に一度の祭りの日以外は入れない。
遺跡の周辺を願い事をしながら、左回りに三周すると叶うというので実行。
「good life」「good trip」

朝食後、ホストファミリーとはお別れ・・・
プチウルルン終了。
ちょっと泣きそうになった。
ママたちムーチョグラシアス。
横にいたnaoちゃんは泣いていたよ。

次なる目的地はタキーレ島。
今日の海は荒れていた。
ボートが嘘のように揺れる。
船酔いで気持ち悪い。
更に隣の欧米人の体臭が気になる。
匂いって犯罪的。

ぶはー、やっと到着。
タキーレ島ではブラブラとトレッキング。
島民たちと時々すれ違う。
するとブレスレットを売ろうとしたり、写真を撮ろうとすると、必ず「1ソル」ってお金を要求される。
小さな子供でも親子連れでも・・・
すごく寂しい。
この状態って、まるでバリ島クタみたい。

この島の観光業が始まってから30年ほど・・・
島の長がボートが島に何台到着して、何人ぐらいツアー客が来たかと、毎日チェックして、利用するレストランなどが偏らないように気を配っているという。
随分、観光で潤っていそうに見える。
しかし島民たちはそう見えない。
なぜだ?
この観光慣れした感じ、それが我々観光客にとってはガッカリしてしまう。
キレイな海や自然、だけどここは好きになれなかった。
人々がギスギスして見えた。

レッツ☆ダンシング

2006年11月13日 | 南米2006秋
フェスティバル会場から、夕暮れのティティカカ湖をボートでアマンタニ島へと戻る。
ボートの中では、ビールで上機嫌な乗客たちが満足そう。
皆それぞれに楽しい時を過ごせたみたい。

あれ、ボートすごく揺れていない?
この揺れ方って、進んでないよね?
完全に止まっているよね?
なな何が・・・エンジン故障なり。

私の脳裏には、ラオスのメコン川ボートトリップでの出来事が・・・
あの時はメコン川上で別のボートを乗り換えたり、半日以上ボートに揺られてたり、結局は夜のデコボコ道をトラックで走り抜けたっけ。

今回も外は暗くなりつつあり。
ボートにライトはなし。
乗客たちの持っていたライトを照らし、エンジンを直す。
んー、何とか進み始めた。

無事アマンタニ島へ戻ると、船着場にはママが迎えに来てくれていた。
毎回ありがとう。
一緒に家へ戻ると、台所からはモクモクした煙が、そして良い香り・・・
豆電球の薄暗い台所に家族が集まっての夕食。
ママお手製の体が温まるスープと優しい味の野菜のミルク煮&ライス。
使い込まれた薪釜、真っ黒の鍋、バラバラの皿。
一つ一つを大切に使っているのが分かる。
決して多くは持っていないけれど、自分の周辺のモノたちを慈しんでいる。
自分たちで民族衣装やニット帽を作り(パパも刺繍したり、糸を紡いだり、帽子を編むんだって)自分たちで畑を耕し(ジャガイモが大地の香りがしたよ)羊やニワトリを飼う。自分の手で作っているから余計大切なんだろうな。
この島の人々のシンプルな生き方が羨ましかった。

夕食後は私たちも民族衣装を着て、パパとママと島の公民館へ出掛けた。
外は真っ暗、でも月明かりで足元が見える。
空を見上げると数多くの星。
降ってきそうな星空を見ると、幸せを感じる。
そんな星空が見える場所に来たことに対してかもしれない。
公民館には民族衣装を着た女性ツアー客、ポンチョ着用の男性ツアー客、そしてホストファミリーや島の若者たち。
「ボニート?(カワイイ)」
って私たちは同じツアーの人々に聞きまくり、ボニートって言わせてた。
生演奏の音楽が流れ始め、人々が踊り始めた。
踊りといえば酒、酒といえば踊りでしょ。
同じツアーのアメリカ人マイケルにラム酒のボトルを買ってもらい、皆でワンショット飲み、さーテンションも上がってきた。
踊りは腰を軸にした単純な動き、しかし一曲踊ると疲れる。
ママと踊る、ボートの運転手助手と踊る、同じツアーの人々と踊る。
クルクル一人回る、グルグル皆で回る。
そして、ラム酒を飲む。
いやー、こりゃ楽しいよ。

こうして島の夜は更けた。
充実した一日でグッスリ眠れたことは言うまでもない。

ほろ酔いで・・・

2006年11月11日 | 南米2006秋
祭りといえば、酒だね。
特に青空の下で飲むのは最高。
これまた万国共通みたい。

インディヘナのオバチャンもオジチャンも冷えていないセルベッサ(ビール)をプラスチックコップに入れては回し飲み。
こりゃ、飲まずにはいられない。
しかも屋台では、ツマミも売られている。
ティティカカ湖で捕れたマスを焼いたり揚げたりしたモノ、ブタの唐揚げ、アーティクーチョ(牛の心臓を焼いたモノ)などなど。
こりゃ、酒が進むモノばかり。

さー、どのツマミで飲もうかと悩む私とnaoちゃん。
小魚フライに決定し、屋台の席に落ち着く。
カラッと揚がった小魚(何かは不明)は、さりげない塩味で美味しい。
マス以外の魚って久しぶりでバクバク食す。
そしてビールもゴクゴク進む。
周辺の人々は、アジア人が珍しいようでジロジロ見る。
注目度大な私たち・・・軽くほろ酔い。
んー、昼に外で飲むビールは酔いが回る。

「一緒に写真撮ってください」
って、私たちに声が掛かる。
この島でアジア人は希少価値。
特に子供は始めて見るみたいガン見。
私たちにパチパチと拍手(握手じゃないよ)する人々までいる。
ここまでの人気者には中々なれない。
この島の人と結婚して日本人宿経営まで妄想したほど。

いやいや、私たちまだまだいけてる。

美人の定義

2006年11月10日 | 南米2006秋
ボートに乗って、30分するとフェスティバル会場のビーチに着いた。
湖の周辺でもビーチっていうのかな?
さすが一年に一度のフェスティバルだけあって人が多い。
ウロス島やアマンタニ島の民族衣装とは違う特徴的な帽子を被ったインディヘナの人々が多い。

美人コンテストが行われたようだ。
優勝した女性を私は美人だと感じなかった。
しかしペルーの、この島の人々にとっては最高に美人なのだろう。
人によって、国によって、時代によって、美人って違う。
なんか不思議。
その時代の美意識って、少しづつ違ってきてるんだろうな。
コンテストの優勝トロフィーを、皆が誇らしげに持っては写真を撮っているのが、なんだか笑えた。
どこでも女性は自分が一番ってこと?

インディヘナのカップルが白鳥のボート(あの足漕ぎのヤツ)に乗っていた。
なんだかシュールな絵。

少年たちがビーチサッカーをしていた。
サッカーって全世界的。
ボール一つあれば、どこでも誰でも出来るからね。

メイン会場ではペルーで有名なバンドが歌って踊っていた。
グループサウンド時代かと錯覚する衣装と振り付け。
かなり笑っちゃった。