small daily happiness

旅人の私が探す日常の小さな発見

裏高尾山で滝行

2009年09月27日 | 修行のこと
高尾山の北側へバスで向かった。
バスを下車した目の前は、トンネル工事のため山が削られていた。
いつもの高尾山口側では気付かない高尾山の違う顔。

山を15分ほど徒歩で登ると、蛇滝に到着した。
本日はこちらで滝行をご指導いただく。
あまりに静かでヒッソリとした場所なので、多くの人々で賑わっている高尾山と同じ山とは思えない。
高尾山口側が表、北側は裏。
高尾山口側が陽、北側は陰。
山にも陰陽が存在して、山のバランスを保っているのだろう。

蛇滝をお守りしているのは〝青龍大権現さま〟
水があるところは龍の神さまが多いもの。
蛇、龍、クンダリーニ、シバ神、ヨガ・・・
今年の初詣は軍刀利神社(ぐんだり)だったけ・・・
軍刀利神社の語源はクンダリーニって説もあり。
よく考えると、すべてが繋がっているもんだ。

般若心経などの法楽の後、滝場の掃除。
気持ちが徐々に引き締まる。
神さまの存在を徐々に近く感じる。
場を清めた後は、自分自身を清める。
塩を口に含み、三度ゆすぐ。
右足、左足、右手、左手、頭に塩で清める。
上記の順番で、「南無青龍大権現」と言いながら水で清める。
口を、体を、心を清めた。
五体投地を三度する。
この段階で、初めて蛇滝の全貌が見えた。
水は細長い蛇のように落ちている。

「南無青龍大権現」と叫びながら、右足、左足、右手、左手の順で入滝。
入滝している間は、手を組んで「南無青龍大権現」と何度も叫ぶ。
先達のかたが般若心経を唱えてくれている。
だが、その声は聞こえなかった。
自分が叫んでいる声だけが聞こる。
自分と滝だけが、そこに存在しているよう。
蛇滝は優しい。
まるで滝に包まれているようだ。

今までは・・・
初滝行は高尾山の琵琶滝。
滝行の作法や滝の迫力でいっぱいいっぱい。
自分に向き合う余裕などなかった。
続いて、御岳山の綾広滝。
強烈なパワーの滝に対峙するだけで必死だった。
苦しくて苦しくて仕方なかった。

高尾山の水行修行は琵琶滝と蛇滝の二ヶ所ある。
琵琶滝が男性、蛇滝が女性。
琵琶滝が父、蛇滝が母。
まったく違うタイプの滝、あなたはどっち派?

高尾山の水行修行に興味のある方はこちら

高尾山信徒峰中修行会

2009年08月23日 | 修行のこと
今年も昨年に引き続き、高尾山の薬王院で開催される〝信徒峰中修行会〟に参加しました。
夏と秋に一泊二日で開催される修行会・・・
昨年は初体験だらけで大満足だった。
今年はどんなことが待っているのか・・・

昨年の様子:滝行篇宿坊篇写経篇

集合先の不動院へ到着すると、驚くほどの人数の人々・・・
昨年の夏の修行会は80名ほど・・・
今年は、なんと130名に大幅増加・・・
108回の礼拝行は男女別に行なわれ、
私は女子事情で入れなかった滝行は簡略化され、
薬王院までの回峰行はコンクリートの一号路となり、
これでもか般若心経を唱える千巻経は短くなり、
朝の諸堂参拝も簡略化され、
人数が多い団体行動だけに、すべてが短く簡単に・・・
昨年を知っているだけに・・・
どこか物足りないような・・・

昨年は無の状態で何も知らなかったが、この一年で真言宗・般若心経・山伏・修験道について学んだ。
まったく覚えていなかった般若心経も、今年は80%暗記。
夜に行なわれた千巻経では、太鼓の音に合わせて般若心経を唱えた。
大きな声で、切れ目なく唱えていると、意識が遠のくよう。
呼吸でハイになっているのか、般若心経の響きでか・・・
終わったときは、体がグルグルと回っていた。
月輪観という瞑想では、私にとって高尾山の役目が終了したという思いが広がった。
もう〝信徒分峰修行会〟には参加しないだろう。
私の立っている場所が変わってしまったよう。
私の波動が高尾山と違ってしまったよう。
大好きな滝行には、時々来るけれど・・・
そーんなことを感じた〝信徒峰中修行会〟
高尾山よ、ありがとう。

富士山で部分日食

2009年07月23日 | 修行のこと
昨年の富士登山があまりに楽しかったので、今年も旅友naoちゃんと行っちゃいました。
新月は満天の星空のはず・・・
満月は月明かりで明るいはず・・・
どちらかに行こうってことで、今年は新月を選択。
偶然にも皆既日食、富士山では部分日食の日。
こりゃ、富士山から見れるかも・・・

今年は須走口ルート五合目からアタック。
登山口には神社があり、森の中の登山道を歩く。
須走口は木や緑が多く、あっという間に六合目に到着。
山小屋前のベンチに寝転び、部分日食を雲の合間から眺めた。
ちょうど70%ぐらい太陽と月が重なっている。
曇っていたから肉眼で見え、更に日食用レンズをお借りするとハッキリ見える。
部分日食をカメラに、しっかりと写せた。
山小屋のテレビでは、硫黄島の皆既日食の模様が・・・
もうこの世のモノとは思えない美しさ・・・
息をのむほどの美しさ・・・
自然って、本当に素晴らしい。

それから無理せず、ゆっくりと登った。
高度のせいか、体力低下か、昨年より疲れやすいような・・・
それは私だけではなく、naoちゃん同様。
下界を見下ろすと、真っ白な雲海が広がる。
時々、雲の合間から山中湖や伊豆の山々が現れる。
何度も何度も休憩しながら、登山開始から約8時間後に八合目到着。
今夜は山小屋下江戸屋に素泊まり。
皇太子さまが宿泊したことがあったり、FreeTibetを訴えていたり、あっちこっちにチベット語の注意が書かれていたり・・・
ディープな山小屋は、どこか外国のゲストハウスのようで私たち向き。
しかも平日で空いていたので、広々と使え快適でキレイな寝具で清潔。
山小屋初体験としては大満足。
残念ながら、曇っていたので星は一つしか見えなかった。
自然って、本当に難しい。

夜中2時に目覚め、頂上を目指す。
ここから2時間半で到着するという。
山登り装備を最強にして、寒さ対策は万全。
これも昨年、死ぬほど寒かったことからの教訓。
登り始めると、まったく寒さは気にならない。
登山道は徐々に険しくなる。
もう10歩も歩くと息切れ・・・
いったい、頂上まで何時間掛かることやら・・・
ここで初アイテム〝酸素〟登場。
高山病になったら、使用するモノって思っていた。
いやいや、バカに出来ません。
吸った瞬間、視界が広がった。
頭に酸素が通った感じがした。
少しだけ元気になり、登り始める。
確かに少しだけ回復したが、すぐに息切れ。
しばらくすると、アラレ交じりの雨が降り始めた。
私たちは座って、ただ耐える。
着用している雨具はビショビショになった。
雨が止んで登り始めると、濡れた雨具で寒くなった。
これが低体温になる原因。
休むと寒いので、少しづつ進むしかない。
まるで修行、まさに修行。
霧が出たり、また雨が降り出したり、疲れたり、眠くなったり・・・
こりゃ、ご来光どころじゃない。
頂上では、ここ2日ほどご来光は出ていないそう。
昨年の夜間登山は自然の変化に富み、どの瞬間も目が離せなかった。
だから疲れを感じず、あっという間に頂上だった。
今年は雲だったり、霧だったり、白の世界ばかり。
山の天候は気まぐれで、同じ富士山はないのだ。
今年の富士山は厳しい。
自然って、本当に厳しい。

4時間後、ついに霧の頂上到着。
やり遂げた、ついにやり遂げた。
二人で抱き合って喜ぶ。
何度も諦めようと思ったのに、なぜか登っちゃった。
山小屋で朝ごはんを食べていると、太陽が顔を見せ始めた。
眩しいほどの光の中、早々下山開始。
頂上に未練なく、下山して温泉へ行くことを目標にする私たち。
いやー、下山って楽にスイスイ下りられる。
高度が下がるからか、足に対する負担からか・・・
砂を滑るように下りる須走口。
スケートの要領で、滑るように下りていく。
暑くなったので、着ていたものを脱いでいく。
真冬の世界から、夏の世界へ。
何度か休憩して、ハッと気付いた。
カメラがない。
先ほど休憩した場所に置き忘れた。
滑るように下りた道を、汗だくで必死に登る。
確か、この辺だったような・・・
だが、カメラ見付からず・・・
そんなこんなで、富士登山&部分日食の写真なしです。
一応、下山してから五合目の警察に届け出た。
昨年は登山靴が壊れ、今年はカメラ紛失。
最後まで、自然の中では気を抜いちゃいけないってことだ。

昨年の富士登山日記はこちら

早起きして座禅会

2009年06月14日 | 修行のこと
いつもより早起きして、北鎌倉の駅前にある円覚寺の日曜説教会へ行った。
円覚寺の管長である足立大進老師のお話と座禅会がセットという、何だかお得な説教会。
やはり〝早起きは三文の徳〟ってだけある。

会場である方丈に到着すると、驚くべき人・人・人・・・
大きな畳の会場を人が埋め尽くしている。
きっと100名以上の人々がいるはず・・・
その片隅に座り、足立大進老師の入場を待つ。
紫陽花の頃の日曜日、だから多くの人々が参加しているのだろうか。
それとも、お寺に救いを求めているのだろうか。
老師が入場すると、全員で開経偈や般若心経を唱える。
これだけで気分良し。
お話は面白かったが、かなりボヤキ多め・・・

続いて、座禅会へ突入。
建長寺の座禅会へは何度か参加。
だが、長谷寺はお初である。
座禅の基本は同じで、半眼で丹田呼吸の数息観。
半跏趺坐で座り、前半の座禅開始。
大勢の人々がいるのに、まったく気にならない。
時折、観光の人々が覗きに来るが気にならない。
自然の風が吹き抜ける中、気持ち良く座れた。
短い休憩時間に、警策の受け方の説明あり。
やはり座禅に来たからには、一度はバシッーっと打たれたい。
後半が始まると、前半よりあっちこっちで警策の音が響く。
皆さん、同じ気持ちなのね。
お坊さんが近くに来たら、もちろん合掌して警策してもらう。
いやはやバシッーと良き音、かなり痛い。
しばらくすると、その痛さが体に浸透して、悪いものが落ちた気がした。
後半は警策に気を取られすぎ、前半より座禅に入れなかった。
まだまだ修行が足りないよう・・・

写真:円覚寺にあった木彫りの観音さま

鎌倉で写仏

2009年05月31日 | 修行のこと
久しぶりの青空。
爽やかな風。
青々した新緑。
そんな素晴らしい気候の中、大好きな鎌倉へ。
今回の目的は、マクロビランチと長谷寺の写仏。

まずはcafeLifeForceで〝車麩と野菜のフリット〟ランチを戴く。
玄米ゴハン、サラダ、味噌汁、漬物付きで1,400円なり。
どれもこれも野菜モリモリで、体に優しいお味。
車麩って煮るだけじゃなくて、揚げても美味しいもんだ。
レモンと塩でシンプルに戴くと、野菜本来の味が楽しめる。
他のランチメニューも美味しそう。
また行きたいお店である。

その後、長谷寺までブラブラと歩く。
この時期の鎌倉は、新緑がキレイ。
もう少しすると、紫陽花の季節。
紫陽花が咲き誇る瑞泉寺や長谷寺は混雑間違いなし。
今日の長谷寺でも、多くの人々が・・・
さすが鎌倉、いつでも混んでいる。
こりゃ、写経&写仏会場も満員か・・・

そんな心配は杞憂に終わり、入山料300円と写仏用紙料1,000円を支払い、写経会場へ向かう。
仏さまにご挨拶をして、合掌後に写仏用紙を広げる。
そこには、長谷寺のご本尊である十一面観音さま。
写仏は細かいところが多いので、毛筆ではなく筆ペンがオススメらしい。
確かに、十一面のや数珠の部分が細かい。
順番はどこからでもいいとのこと。
私は上から順に薄っすらと見える十一面観音さまを筆ペンでなぞり始めた。
波打っている線、梵字、丸、観音さまのお顔、真っ直ぐな線・・・
どれも自分が出る。
波は書きやすい。
梵字も好き。
丸はいびつ。
お顔は目が大きめ。
真っ直ぐな線は曲がる。
細かいことは気にしない私が出てくる。
楽しくて仕方ない。
自分オリジナルの観音さまが現れた。
書く人によって違う観音さまになるだろう。
書くときによって違う観音さまになるだろう。
こりゃ嵌りそう。
違う仏さまも写仏してみたい。

般若心経を覚えるため、自宅で写経する私。
写仏と写経は一心になれる点は同じだが、どこかが違う。
写経は般若心経を心で唱えつつ、ひたすら一字一字なぞる。
写仏は塗り絵感覚で、遊び心に溢れている。
どちらも好きだな。

あっという間に書き終えた私。
一緒にいった従姉は、丁寧に写仏に取り組んでいた。
本当に性格が出るもんだ。

写真:コッソリ撮った私の写仏

御岳山で滝行再び

2009年05月17日 | 修行のこと
滝行後の興奮・・・
また滝行をするという興奮・・・
体は疲れているのに、気持ちは興奮・・・
ってことで、ほとんど眠れなかった私。
それなのに、目覚まし前にパッチリした目覚め。

朝の滝行へと向かうために、宿の玄関で集合。
あれ?私たち以外誰もいない。
どうやら、昨日一緒に滝行をした男性2人は日帰り。
もう1人の男性は、突然歯が腫れてしまったそうで、今朝の滝行は断念。
これって、滝行の影響で体の毒素が出たらしい。
滝行後は発熱したり、体のどこかが腫れたり、人生がガラリと変わったり、色々とあるそう。
高尾山より御岳山の滝のほうがパワーがあるそうで、強烈な好転反応が出やすいのかもしれない。

あれ?これって滝行をするのって私一人・・・
一緒に宿泊しているayanoさんは、元々滝行はしないつもりだし・・・
だけど、滝行しているのを見学しているとやりたくなるもの。
しかも私以外滝行をする人がいないって、まるで彼女が滝行をするべきだという流れ。
私もご主人の橋本さんも、そう思った。
急遽、ayanoさんも滝行をすることに・・・

三人で昨日歩いた山道を歩く。
雨が降りそうで耐えているようなお天気。
木々の間から、山の上を流れる雲が見える。
その光景は神秘的。
途中の湧き水を戴く。
体の隅々に染み渡る。
後で汲もうっと・・・
あっという間に、滝場に到着した。

慣れたように白い長襦袢に着替え、昨日の準備運動開始。
最初にayanoさんが滝へ向かう。
やはり初の滝行は寒そが辛そう。
続いて私の順番。
振魂をしながら「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」と大きな声で唱える。
昨日で慣れたのか、余裕がある。
橋本さんの「エィッ」いう掛け声で終了。
んー、一回目は少し物足りなかった。
二回目は、自分が納得するまで滝に打たれようと決心する。
いざ、滝に打たれ始めると、今までにないほど息苦しい。
昨日は頭のテッペンが痛かった。
ツボでいうと百会で、今日は通天という場所が痛い。
同じ頭の痛さでも、微妙に違う。
息苦しさの先に、何があるのか確かめるように滝に打たれる。
しばらく滝行出来ないから、存分に打たれる。
んー、息苦しさの先・・・特に・・・確かめられず・・・
心も体も魂も、滝行三昧したと満足したところで終了した。

今回は二度の滝行。
瞑想やクリスタルボールも体験。
大満足な一泊二日だった。
橋本さん、お世話になりました。
静山荘の皆さん、お世話になりました。
武蔵御嶽神社さん、御守りくださってありがとうございます。

宿坊 静山荘 0428-78-8445
滞在能力開花コース ¥11,500(滝行・瞑想込み)
瞑想のみ ¥10,450
日帰り滝行 ¥2,000

次回は日帰り滝行したいかも・・・
これからの季節、夏の滝行は混むそうです。
興味のある方は、お問い合わせください。

写真:武蔵御嶽神社

御岳山でクリスタルボール

2009年05月16日 | 修行のこと
滝行を終了して、宿に戻った。
寒さと冷たさで、体に力が入っていたようで気だるい。
だが、一仕事を終えた充実感で満たされている。

夕食後、また瞑想時間。
今回の瞑想は、丹田に光の玉があるようイメージする。
息を吸うと、光の玉が輝く。
息を吐くと、光の玉が更に輝く。
クリーム色の玉が、徐々に金色に輝く。
しばらくすると、オレンジ色が混ざる。
金色が銅色に変化したところで終了。

滝行とともに楽しみにしていたクリスタルボールの時間。
ご主人の橋本さんが大小7つ以上のクリスタルボールを演奏するのだ。
その前に、雅楽の笙の演奏もあった。
何でも器用にこなす方である。
頭をクリスタルボール側にして横になる。
シャバーサナのポーズで完全リラックス。
すると、不思議な倍音が響く。
右側から聞こえたと思えば、突然左側から聞こえる。
頭に響いたり、体に響いたり、これ何なんだ?
聞いているだけで、気持ちが飛ぶ。
これってナチュラルトリップってやつ。
クリスタルボールの音は、倍音というやつで周波数が2倍、3倍、4倍・・・となり、体にある各チャクラに響くという。
ある音のときに、首筋にゾワッと鳥肌が立つ。
心地好くトリップしていたのが、現実に引き戻される。
そういえば、私って第五チャクラの首が弱い。
だから、そこが音に反応したのだろうか。
最後まで、ある音が苦手な私だった。

写真:御岳山の新緑

御岳山で滝行

2009年05月16日 | 修行のこと
御岳山へ一泊二日の滝行修行へ行ってきました。
今回、お世話になったのは、宿坊 静山荘さん。
友人のオススメの宿坊。
神主でもあるご主人の橋本さんがポイントだそうな・・・

午後、御岳山へ到着。
山菜そばの昼食を戴き、宿へ向かった。
ケーブルから一番近い宿、家族経営のよう・・・
しばらく部屋で寛ぎ、祭壇がある部屋に集合。
祭壇のご神体は〝鏡〟、むっむっグッとくる。
ここで、しばし瞑想タイム。
鼻で息を吸い、口で吐くという腹式呼吸。
息をヘソの下にある丹田まで届かせる。
体の隅々にキレイな息が行き渡り、体の悪いものを吐き出す。
ついヨガの癖で、吸うときも吐くときも鼻でしてしまう。
こっちのほうが慣れているから心地好い。

いざ、滝行の場である〝綾広の滝〟へ徒歩で向かう。
今回ご一緒に滝行をするのは、男性3名、女性3名。
一緒に行った友人たちは見物。
滝行をする女性に「何回目の滝行ですか?」って聞いた。
「えっと、あー痛い」
えっえっえっ、なななにが・・・
宿を出て、すぐのところで足を挫いてしまったよう・・・
彼女は滝行断念、その友人も断念。
これって、彼女に今回の滝行は止めておけってお告げ?
そんな気がした。
ってことで、女性は私一人になった。

山道をトコトコと歩く。
御岳山に宿坊は30軒ほどある。
すべての宿坊のご主人は神主さんだという。
元々、御岳山は山伏・修験道のお山。
その名残のよう。
前世は山伏、修験道好きの私はワクワクが止まらない。
こりゃ、お山に呼ばれた。
きっと、ここで修行していたことがある。
御岳山をお守りする武蔵御嶽神社にご挨拶をして、山道を更にトコトコ30分ほど歩くと、滝音が聞こえた。

〝綾広の滝〟に到着。
鳥居の奥に滝、その横にはこの場所を御守りする神さまの石造、神聖で深々とした空気が流れている。
岩と木の間にシートを張ってもらい、白衣に着替える。
女性は長襦袢、男性は褌。
天候は曇りで寒いはずなのに、気分が高揚しているからか寒さを感じない。
どんだけワクワクしているんだ、私・・・
いざ、滝行スタート。
準備運動として、〝鳥船〟という船を漕ぐポーズをして体を温める。
神さまの名前を天に叫び、心を澄ませる。
生魂(いくたま)
足魂(たまたま)
玉留魂(たまたまるたま)
国常立命(くにとこたちのみこと)
すべてが初めてのことで、つい真剣さに欠け、顔がにやける。
高尾山での滝行との違いに戸惑う。
滝行といっても色々なものがあるのだ。
そこを御守りする神さまによって違うのだ。
丹田の位置で、左手を下、右手を上にして、ここの神さまである祓戸大神(はらえどのおおかみ)と唱えながら〝振魂(ふりたま)〟をする。
滝に打たれている間も、休んでいる間も、振魂をする。

お手本として、ご主人の橋本さんが滝へ向かう。
毎日のように滝行をしている橋本さんは、何か悪いモノに憑かれているのか体調が優れず、この10日間ほど食事をしていないそう。
修行する場所には、邪悪なモノがいるっていうから・・・
そんな体調ながらも、さすがに見事な滝行。
まずは男性たちが一度目の滝へ一人づつ打たれる。
誰もが寒そうで、短い時間で終了。
さー、私の順番。
足を水に浸す、それだけで冷たさが体に伝わる。
「エィッ」と掛け声。
滝つぼのところに腰掛けられる岩があり、そこに腰掛けるように〝振魂〟をする。
「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」
橋本さんが「エィッ」という合図で終了。
んー、寒い。一回目は何が何だか分らず終了した。
そして、二回目の順番。
今回は自分のタイミングで切り上げる。
一回目より冷静に、滝と向き合う。
振魂をしながら「祓戸大神(はらえどのおおかみ)」と唱える。
段々、頭のテッペンが痛くなる。
寒さより痛さが勝ってくる。
「冷たい、寒いは錯覚」という橋本さんの声が聞こえる。
自分が思うことにより、実際より冷たく、実際より寒く感じているのかも・・・
いや、そんな感覚自体ないのかも・・・
存分に滝に打たれ、最後に「エィッ」と気合で終了。
「よく頑張りました」とお褒めの言葉を戴いた。

やっぱり滝行好きだわ。
スッキリ気分で、視野が広がり、すべてがキラキラ見える。
頭のテッペンが痛くなるって、第7チャクラが刺激されたってこと?
これって第7チャクラが開いちゃった?

写真:友人が撮ってくれた滝行をする私

富士登山へ

2008年08月22日 | 修行のこと
今年の富士山の登山者が、至上最高だと・・・
どうやら、今年の富士山はパワーが凄いらしい。
って、先日お会いしたヒーラーの方が言っていた。
ってことで、多くの人が引き寄せられているのか?
私も、そんな一人のよう・・・
ついに行ってきました、富士山。
ついに登っちゃいました、富士山。

木曜の夜から、ゆっくりノンビリ富士宮口より登り始めた。
富士山の登山口って4コースあるんだね。
●吉田口(河口湖口)
●須走口
●御殿場口
●富士宮口
何度も富士登山をしている南米友達naoちゃんのアドバイスにより、富士宮口を選択した。初心者やツアー客は吉田口(河口湖口)が多いらしい。なので、ここは九合目付近から山頂まで大渋滞するとのこと・・・須走口ってのは急斜面の砂利道、ほらテレビで富士山マラソンで自衛隊が優勝するところだよ。御殿場口は標高差が一番激しいようで、私たちには辛そう。富士宮口は通好みで、駿河湾を眺めることが出来る。niceチョイス、naoちゃん。

私たちの合言葉は「無理をしない」だった。
疲れたら休む。
山頂でご来光を見れないなら仕方がない。
出来るところまで登る。
こんなんだったんで、とにかく登っては休むの繰り返し。
六合目の山小屋、宝永山荘で長々と休み。
光る雷を眺め休み。
月と雲海に見惚れ休み。
空腹になれば、菓子を食い休み。
寒さを忘れるように、九合目の山小屋でウドンを食い休み。
とにかく休みながら、山頂を目指した。
初富士登山、初夜間登山、不安ばかりだったけれど・・・
なんか楽しかった。
そりゃ、夜間で標高が上がれば寒い。
驚くほど寒かった。
手の芯が、ヒザがガクガクするほど寒かった。
でも、でも、山頂でご来光を眺めたら・・・
すべて吹っ飛んだ。
涙が出そうなほど、神々しい。
日本に、富士山に、今いられることに感謝した。
つい合掌しそうになるほど有り難かった。
こりゃ、日本に滞在する皆さん、一度は登るべきです。

ご来光によりテンションupした私たちは、お鉢周りなることもした。
日本一の標高の剣ヶ峰、数日前に降ったヒョウ、地の果てのような火口・・・植物も虫もいないんだよね。
通常だと一時間ぐらいで終るらしいが、なぜか三時間ほど掛かり、一気にテンションdown。だって、寝ずに活動しているもの・・・そりゃ、一気に疲れも出るって・・・一気に無口モード突入。
そのまま、下山するが・・・
登りより下るのは大変。
岩と砂利の登山道は滑る。
しかも足腰フラフラ。
ゆっくりノンビリ下りるが、時々滑る。
その内、10年以上前にオーストラリアで購入した登山靴が壊れるというアクシデント発生。いやー、下りで良かったよ。
雲の中へ突入すると、霧の世界へ。
なんか下界は天気が悪そう。
でも、そのお陰か涼しく下りられた。
行きにお世話になった六合目の山小屋、宝永山荘で富士宮焼きそばとビールで乾杯。

天気にも恵まれ、ご来光も拝め、富士山からの風景を楽しめ、すべてが印象深く、確かに富士山のパワーを頂けたよう。

高尾山で写経

2008年08月17日 | 修行のこと
修行も終盤・・・外は雨・・・
この雨の中、徒歩で下山するのだろうか。
きっと私たちが下山する際には大丈夫だろうと楽観的な私。

鎌倉で写経をして以来、二度目の写経。
墨を磨り、筆で文字を書く。
とにかく丁寧に書くように心掛ける。
何かに没頭していると、心は無になる。
しばらくすると、周囲の人々と自分の出来を気にしている私に気付く。人との比較より、自分の心が重要なのに・・・
まだまだ修行が足りぬ・・・
それにしても、墨の香りに癒される。
続いての法話は、無と空との違いが印象的だった。

修行らしく、雨の中を下山する。
天気予報では、昨日が曇りのち雨だったが晴れていた。
今日は晴れのはずだが雨、しかも久しぶりに寒い。
涼しいというより寒いのだ。
まるで修行らしい修行で、Mな私はほくそ笑む。
ずぶ濡れになりながら、私語厳禁で山を下る。
昨日から色々な修行体験をした。
仏教の修行は苦しいからこそ修行というところが特徴だと思う。
苦しみの中から生まれるもの・・・
苦しまなくては見つけられないのだろうか・・・
最後に大護摩なる一大修行。
仏の智慧の炎により、人間の待つ煩悩を焼き尽くし、円満な悟りを体現することを目的としているという。
般若心経を唱える中、火が付いた薪へ、願いを書いたお護摩を投げ入れる。大きな炎が、モクモクとした煙が、皆の願いを飲み込む。
すべてを焼き尽くすまで般若心経は終らない。
徐々に気持ちが悪くなってきた。
熱すぎる炎のせいか、雨の中だからか、皆の煩悩か・・・
早く終ることだけを一心に願った。
大護摩の場所を出た途端、気分の悪さが吹っ飛んだ。
なんだったのだろうか・・・

すべての修行を終えて・・・大満足、また来たい。
すっかり滝行に、山伏スタイルに嵌りました。
様々な人々が、色々な目的で参加していた。
そんな人々との出会いも面白かったです。
次回の修行は何処で・・・
11月の信徒峰中修行会は、別のほうの滝らしい。
これは気になる。またもや参加か・・・