脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

閑古鳥鳴くまま迎えるアジア予選

2008年02月05日 | 脚で語る日本代表


 日本代表が明日タイ代表を迎えて、南アフリカW杯アジア3次予選の初戦を戦うことになるが、前売りチケットが恐ろしく売れておらず、なんと11年ぶりに当日券が販売される運びとなった。

 もう決戦は明日だというのに、今日発表の前売りチケットはわずか3万1500枚。会場は4年前のアジア予選初戦のオマーン戦で6万207人の観客を集めた埼玉スタジアムである。先日東京の国立競技場で行われたキリンチャレンジカップのチリ戦は3万7261人、ボスニア・ヘルツェコビナ戦はわずか2万6971人と完全に閑古鳥が鳴いてしまっている。日本代表の試合はもう魅力が無くなってしまったのであろうか。

 一昨年のドイツW杯での日本代表の惨敗、そして昨年のACLでの浦和のアジア制覇を達成した激闘ぶりがどうも頭の中をクロスオーバーしてならない。この対極的な結果は、確実に日本のサッカーファンに代表離れとクラブチーム主義の生観戦スタイルをもたらしたのかもしれない。ジーコ監督が日本代表にもたらしたファンタジーはリアリストのオシム監督を経て、岡田監督が新たに率いる代表チームには感じられないのかもしれない。代表を熱狂的に応援したファンジスタたちはこの4年間でリアリストに変貌したのである。

 時期が時期だけに大変冷えるナイターでの試合は言い訳にはならないだろう。かと言ってテレビ中継の視聴率が飛びぬけて良い訳でもない。現にほぼ同条件の4年前のオマーン戦は前述のように大観衆が埼玉スタジアムに詰めかけているのである。これでは浦和がタイ代表チームとプレシーズンマッチを行った方が確実に観客は集まるだろう。

 しかし、サッカー協会としては実に頭の痛い状況だ。A代表だけでなく、今年は北京五輪も控えるというのに1年のスタートとなる予選最初の試合がガラガラでは盛り上げムードに水を差す。昨年のアジアカップの敗戦が効いたのか、海外組が不在のためか、大味な点の取り合いといった試合が少ないためか、もしくは単に観客の目が肥えたのか。
 とにかく、11年もの歳月を経て“負のサイクル”がやってきたのかもしれない。今後もこの状況が続くようであれば、協会も新しい策を練らなければならない。スポンサーの新規契約の切替えすら滞っているJリーグにこの悪しき流れが派生しなければいいのだが。

 結果だけは最高の結果を出せることを祈りながら、今後もこのファン離れの原因追求を続けていきたいと思う。


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4 コメント

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Unknown (ダイ)
2008-02-06 02:07:39
W杯予選でも客が入らないのは予想外でしたねぇ。 僕は2年連続で長居で代表を生観戦しています。 やっぱりW杯予選は関東でしかやらないのでしょうか。 1度くらい長居で観てみたいと思います。 今年も親善試合が長居でやるならば、また行きたいと思います。
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Unknown ()
2008-02-07 00:00:53
>ダイさん
コメントありがとうございます。

確かに長居でやらないですね。関西でのW杯予選開催は完全に夢物語と化しています。
1回ぐらいW杯予選もやってくれれば関西サッカーシーンも盛り上がるんでしょうが・・・
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結構入ってた…のかな? (バンダナ)
2008-02-07 01:03:52
行ってきました~!寒かったよぉ(●*'Дヽ)

雪のなか35000人。

まぁまぁです。

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Unknown ()
2008-02-07 01:52:02
>バンダナさん
お疲れ様でした。
テレビで観てても、あの雪が吹きすさぶ光景は寒そうでした。
4年前が6万人だけに観客数はまぁまぁでは済まされないんですけどね(笑)。
きれいにきっちり崩しての得点機会が無かったのが少し残念でしたね。結果はとりあえず残せたのではないかと思います。
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