脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

喜怒哀楽の真髄は蹴球にこそ有り。

残された時間 ‐アジアカップ予選VSバーレーン‐

2010年03月04日 | 脚で語る日本代表
 W杯本大会に臨む2010年のスタートを東アジア選手権・3位という成績で終えた日本代表。その準備への不安へ批判が大いに高まりを見せる中、3日にバーレーン代表とアジアカップ予選で対戦。結果2-0と勝利を収め、チームの立て直しを多少なりともアピールできた試合となった。

 

 横浜FMへの移籍が決まり国内組となった中村俊の他、海外組である長谷部(ヴォルフスブルク)、松井(グルノーブル)、本田(CSKAモスクワ)を加えて臨んだ一戦。今年に入ってから得点が見られない岡崎を1トップに据え、近い位置で本田がサポートに回るという布陣となった。
 36分に岡崎が久々の得点を決めてリードすると、後半終了間際には本田が追加点となるヘッドを決めて試合を終えた。全体的に見れば、松井や本田、中村らの存在感が際立った試合だったが、守備面ではあわやという場面も見られ、ボールの奪われ方などに課題を残す試合になったともいえよう。

 
 いつの間にやら「ライバル」となったバーレーン。
 ここがライバルではベスト4という目標は果たせるわけがない。

 
 キックオフのホイッスルを待つ岡崎と本田。
 本田はCL初出場を果たし、古巣ホームへ堂々の凱旋。

 
 今季からはここが主戦場となる闘莉王も攻守に奮起。
 相手陣内まで攻め込むプレースタイルは今年も不変。

 
 岡崎はこのチャンスを逃すものの36分に先制点を決める。
 松井のクロスに得意のヘッドで見事にネットを揺らした。

 
 アピールの時間がない海外組にとっては重要な一戦。
 松井は随所に好プレーと気迫を見せ、チャンスにも絡んだ。

 
 古巣・横浜FMに帰還し国内組としてW杯に臨む中村俊。
 このパスで岡崎の先制点を導く松井のクロスをお膳立て。

 
 攻守の要として危なげないプレーを見せた長谷部。
 しかし、激戦区のポジションだけにもっとアピールしたい。

 
 本番前の国際Aマッチデーはこれが最後。
 残す4試合のテストマッチでどれだけ強化を果たせるか。
 ベスト4という目標が日本代表に重くのしかかる。

 勝つには勝った。しかしながら、この日はチケット完売ということであったが、おそらく見込んでいた招待客が訪れなかったせいなのか、キックオフの時刻になってもメインスタンドは空席が目立ち、素直に喜べない一面も現場には現れていた。そういう意味でも本田の得点で会場が盛り上がり、無失点で勝利できたのは喜ぶべきかもしれない。
 ただ、これで東アジア選手権の低調な戦績がチャラになったわけではない。残された時間は明らかに少ない。残り4試合でどれだけチームの強化を図ることができるのだろうか。


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