奈良クラブが戦うKSLカップは12日、準決勝2試合が行われ、アミティエSCと対峙した奈良クラブは1-2と敗戦。準決勝2試合目はアイン食品が阪南大クラブを1-0で下して決勝進出を決めた。この結果、12月23日に行われる3位決定戦は奈良クラブと阪南大クラブというカードに、そしてその後に行われる決勝戦はアミティエとアイン食品の対戦カードとなった。
前半から歯痒い内容だった。23分にセットプレーから先制点を奪われる。全員が必死にボールを追いかけ、カウンターを展開するアミティエ。対照的に少し球際で積極性が出ない奈良クラブ。0-1という形で前半を終えることになった。思い起こされるのは日岡山で行われたリーグ戦の第2節だ。あの試合でも前半に先行され、0-1で後半に折り返した。しかし、後半は相手をいなすパスワークを見せてあっという間に逆転。その後同点にされたがそれでも追加点を決めて振り切った。今回もそんな展開も脳裏には過った。後半にしっかり修正することでリーグ戦でも結果を出してきただけに、リードされていても盛り返せる気はしていた。
後半、PKで追いつくものの、終了間際に決勝点を奪われた。結果的には準決勝で敗戦。3位決定戦に回ることになった。1点差、しかも終了間際の決勝点献上ということもあって悔しさもひとしお。試合後にチームの公式Twitterにもその旨がツイートされたように、来週の金曜から始まる地域リーグ決勝大会を前に、どうしても選手たちがコンタクトを控え目にして負傷やカードを回避せざるを得なかったのは確かにあったのかもしれない。もちろん、チームが全力でこの試合に臨んだことを信じているが、チームからすれば難しい試合になったのは間違いない。確かにチームの最大の目標はリーグ優勝を成し遂げたことで、現実的なものとしてJFL昇格となった。しかし、どちらも重要なタイトル、大会であることも考え方としては正しい。要はここを二兎追うことが実情としてかなり葛藤を抱えるものだということが分かった。KSLカップは地域決勝大会を目前に控えたチームには、勝ち上がれば直前まで真剣勝負の公式戦ができるメリットはあるものの、果たして地域決勝大会を直前に控えた諸々のリスクと共存できるか、非常に悩ましい。そこには相当の選手層やメンタルが必要とされるだろう。
それらを考えれば、確かに過去のKSLカップも優勝チームはリーグ戦のそれとは違っているケースが多い(2009年のラランジャ京都(リーグ2位での地域決勝大会出場、カップ優勝)というケースがあるが、このシーズンはリーグ順延の影響で実質的には1回戦からトーナメント式だった)。これまで同じような境遇に立たされたチームも同じ葛藤に悩まされていたのか。他地域を見ていると、関東リーグではKSL市原カップ(関西リーグと同じくKSLという略称が一般的である)がほぼ同時期に行われているが、今季は地域決勝大会出場チームであるS.C.相模原は予選リーグで早々に敗退。リーグ王者で同じく地域決勝大会出場予定のY.S.C.C.も決勝で惜しくもクラブ・ドラゴンズに敗れたという。やはり同じような葛藤がそこにはあったのだろう。やはりこの時期のカップタイトルはその制覇が至難と見える。なかなか地域タイトル完全制覇という偉業は難しいものだ。
しかし、この敗戦である種の引き締め作用があったのは事実だろう。金曜日から始まる地域決勝大会。チーム未踏の負けられない独特の緊張感に打ち勝たねばならない3連戦1次ラウンドがスタートする。この敗戦がカンフル剤になることを信じてやまない。
前半から歯痒い内容だった。23分にセットプレーから先制点を奪われる。全員が必死にボールを追いかけ、カウンターを展開するアミティエ。対照的に少し球際で積極性が出ない奈良クラブ。0-1という形で前半を終えることになった。思い起こされるのは日岡山で行われたリーグ戦の第2節だ。あの試合でも前半に先行され、0-1で後半に折り返した。しかし、後半は相手をいなすパスワークを見せてあっという間に逆転。その後同点にされたがそれでも追加点を決めて振り切った。今回もそんな展開も脳裏には過った。後半にしっかり修正することでリーグ戦でも結果を出してきただけに、リードされていても盛り返せる気はしていた。
後半、PKで追いつくものの、終了間際に決勝点を奪われた。結果的には準決勝で敗戦。3位決定戦に回ることになった。1点差、しかも終了間際の決勝点献上ということもあって悔しさもひとしお。試合後にチームの公式Twitterにもその旨がツイートされたように、来週の金曜から始まる地域リーグ決勝大会を前に、どうしても選手たちがコンタクトを控え目にして負傷やカードを回避せざるを得なかったのは確かにあったのかもしれない。もちろん、チームが全力でこの試合に臨んだことを信じているが、チームからすれば難しい試合になったのは間違いない。確かにチームの最大の目標はリーグ優勝を成し遂げたことで、現実的なものとしてJFL昇格となった。しかし、どちらも重要なタイトル、大会であることも考え方としては正しい。要はここを二兎追うことが実情としてかなり葛藤を抱えるものだということが分かった。KSLカップは地域決勝大会を目前に控えたチームには、勝ち上がれば直前まで真剣勝負の公式戦ができるメリットはあるものの、果たして地域決勝大会を直前に控えた諸々のリスクと共存できるか、非常に悩ましい。そこには相当の選手層やメンタルが必要とされるだろう。
それらを考えれば、確かに過去のKSLカップも優勝チームはリーグ戦のそれとは違っているケースが多い(2009年のラランジャ京都(リーグ2位での地域決勝大会出場、カップ優勝)というケースがあるが、このシーズンはリーグ順延の影響で実質的には1回戦からトーナメント式だった)。これまで同じような境遇に立たされたチームも同じ葛藤に悩まされていたのか。他地域を見ていると、関東リーグではKSL市原カップ(関西リーグと同じくKSLという略称が一般的である)がほぼ同時期に行われているが、今季は地域決勝大会出場チームであるS.C.相模原は予選リーグで早々に敗退。リーグ王者で同じく地域決勝大会出場予定のY.S.C.C.も決勝で惜しくもクラブ・ドラゴンズに敗れたという。やはり同じような葛藤がそこにはあったのだろう。やはりこの時期のカップタイトルはその制覇が至難と見える。なかなか地域タイトル完全制覇という偉業は難しいものだ。
しかし、この敗戦である種の引き締め作用があったのは事実だろう。金曜日から始まる地域決勝大会。チーム未踏の負けられない独特の緊張感に打ち勝たねばならない3連戦1次ラウンドがスタートする。この敗戦がカンフル剤になることを信じてやまない。