脚と角

関西を中心に国内外のサッカーシーンを観測する蹴球的徒然草。

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KSLカップ、ベスト4進出

2011年11月05日 | 脚で語る奈良クラブ
 KSLカップは、予選リーグ最終節から中1日で準々決勝を迎え、J-GREEN堺では奈良クラブとバンディオンセ加古川のリーグ1位、2位の直接対決が実現。試合はPK2本を決めた奈良クラブが2-1で勝利して、準決勝進出を果たした。

 今季は、共に11月より開幕する全国地域リーグ決勝大会に出場する2チーム。おそらくKSLカップのハイライトをなり得る対戦カードとなったこの試合。前半から奈良がペースを握りながらも、拮抗した試合展開となった。奈良は、2日前に出場したメンバーでは唯一李をベンチに置き、蜂須賀と黒田がサイドハーフで先発。GKは3試合ぶりに日野が先発出場で、前線では檜山と辻村剛が2日前に続けてコンビを組んだ。
 前半から押せ押せの展開だったが、特に両サイドを使った攻撃が功を奏し、右サイドからの流れからゴール前で矢部と辻村剛がワンツーで突破を試みると、これに相手DFがたまらずファウルを犯してしまい、PKのチャンス。これを辻村剛が決めて先制に成功する。前半を0-0で折り返せればという展開だっただけにこの1点は大きかった。

 後半に入って雨が強くなってきたが、試合のペースは変わらず。そして加古川にシュートを打たせないという守備の安定感も手伝って、特に攻撃面でのラッシュは冴えた。CKからのこぼれ球をフリーで受けた矢部のシュートがバーを直撃するなどチャンスはあったが、相手を崩してからのシュートが決まらない。しかし、何度も相手エリア内まで仕掛ける形が増えたことで、CKを再三得たことが追加点のチャンスを呼び込んだ。73分、CKの際に競り合いの中で相手DFがファウル。再びPKをゲットすると、これを辻村剛が落ち着いて決めて2-0に。攻勢は依然衰えず、この追加点で勝算は立ったものの、試合終了前のアディショナルタイムにカウンターから容易なシュートを許して1点差に追い上げられる。これは明らかに不要な失点だったが、加古川の追い上げはこの場面だけ。結局2-1で勝利を掴んだ。

 物足りなかったのは崩してからの流れによる得点がなかったことといえるが、内容は良かった。守備面でも数的不利な場面をほとんど作らせなかった。このKSLカップでは試合ごとに内容が良くなっている。そういう意味では流れからの得点は是が非でも欲しかったのは正直なところだ。個人的には黒田が改めて器用な選手だと思った。この試合では左MFとして先発したが、記憶ではこのポジションは彼にとっては初めて。しかしながら無難にこなしたことで、少し中盤における選手起用は読めなくなってきた気もする。とにかく、李と牧という主軸2枚を抜いた形で地域決勝に出場する加古川に勝利したのは大きい。

 さて、カップまで残り2つ。準決勝を終えて一旦地域決勝へ突入するが、この流れを切らずに地域決勝の直前である来週まで真剣勝負の試合ができることは本当にありがたい。


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2 コメント

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KSLカップ (王寺サポ)
2011-11-06 22:25:38
レギュラーのみでなく控えも含めた選手起用にも関わらず結果も出ており、いい感じの調整が出来てそうでよかったです。後はレッドカードだけ貰わないようにしながら頑張ってほしいです
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Unknown (yoshi:D5)
2011-11-08 22:14:49
>王寺サポさん

コメントありがとうございます。

そうですね。なんか地域決勝の際もどんなメンバーで臨むのか読めなくなってきたぐらいです(笑)。
確かに昨季と比べると、警告や退場の数が増えているので気を付けたいところですね。
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