写真1 キショウブ、美しい黄色のアヤメとしてビオトープに植栽された? 脇にゴイサギ(成鳥・昼寝中) 沼井公園ピオトープ(調整池)の浮島に開花。2016年05月11日
写真2 キショウブ、農業排水路を席捲。2016年05月10日
写真3 キショウブ、農業排水路で水生植物と競合中。2016年05月11日
水辺に美しい黄色の花、キショウブ
この花には次のような由来や特性、懸念がある(注1)
明治時代に観賞用に国外(ヨーロッパ等)から導入され、現在、ほぼ全国に分布
日当たり良好の水湿地を好み、水中の窒素、リン、塩類の吸収性に優れている
しかし、次のような懸念がある
(1)分布が競合する在来水生植物を駆逐
(2)耕地に侵入
(3)在来アヤメ属(アヤメ・カキツバタなど)との交雑
そのためキショウブは、2005年(平成17)08月12日に環境省が公表した「要注意外来生物リスト」(148種類)に載る(注2)
「日本の侵略的外来種ワースト100」(日本生態学会指定)にも載る(注1)
美しい花とばかりは言っておれないキショウブ
注1 国立研究開発法人 国立環境研究所 侵入生物データベース
https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80820.html
学名:Iris pseudacorus 英語名:Water flag, Yellow flag, Yellowflag iris
注2 環境省は公表の際、次のように明記
この要注意外来生物は、生態系等に対する被害について指摘があり、科学的知見の集積や利用に関する実態の把握が必要であり、適正な利用に向けて関係者への普及啓発を行うことが必要な148種類です。要注意外来生物は、外来生物法の規制が課されるものではありませんが、これらの外来生物が生態系に悪影響を及ぼしうることから、利用に関わる個人や事業者等に対し、適切な取扱いについて理解と協力をお願いするものです。
執筆・撮影者:有馬洋太郎
撮影日:上記
撮影地:埼玉県久喜市
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