4月30日に最も賑わって釣れていたのが愛称「ハゴイタ」と呼ばれる写真のウスバハギである。宮崎だとハゴイタと呼ぶと、船釣り・沖の磯釣りをする方ならすぐに姿を思い浮かべられるだろうが標準和名のウスバハギだと1~2割じゃないかな?
30日にはこのハゴイタが水面にうじゃうじゃと沸いてきた。
大きい魚なのだが泳ぐ早さはトロトロで、ウキを突いたりパイロットを齧ったり、時に道糸を切ってくれる。この魚を狙うならウキ下を思いっきり短くして糸を張って、時には誘ってやると釣れるのだが、おちょぼ口で餌を突付くように食べるので見えてる割りには思いのほか難しい。
船釣りだと、宮崎沖の浅場である「黄金の瀬」で沸いているときがある。水島も今から初秋まで、多分この魚との戦いである。いかにこの魚をかわしてその下にいるメジナに餌を食わせるか。
でも以前も紹介したが、この魚は美味しいのである。釣ってはずしりと重量感がある引きで面白みには欠けるが、食べ応えがある。
ウスバハギは、カワハギ科の魚の中でも最も大型の魚で、70Cmを越すものもいるので身が充分に取れる。タンパクな味で刺身でも美味しいし、バター焼きなどでも良い。また肝は上質な旨味があり、そのまま醤油に溶かして刺身を食べても良いし、蒸し焼きなどでもいいだろう。とにかく1匹あると家族4人充分食べられる魚である。
初めて水島に渡り、明け方あちらこちらからこの魚が100匹も200匹も海面表層をユタッと泳ぎながら近寄ってきたときには興奮した。大きな魚だし初めてみた事もあって。
それ以来、水島が凄い島だって思っていたが、今はこの魚、見えるとがっかり。とても煩わしい。
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